2026.10.08
瑞穂市の外壁塗装事例、こんな仕上がりも!目的別にリアルな実例を紹介
瑞穂市で外壁塗装を考え始めたとき、「実際に近所の家がどんなふうに仕上がっているのか」は一番気になるところだと思います。
この記事では、私たちが瑞穂市で実際に施工させていただいた事例を、単なる色見本としてではなく「何のために塗り替えたか」という目的別にご紹介します。
塗り替えをご依頼いただいた家の築年数は、12〜20年が中心です。
この記事でわかること
コケ・汚れを落とすために塗り替えた家の仕上がり
色あせた外壁をリフレッシュした家の仕上がり
塗り替えの回数を減らしたい場合の仕上がりの選択肢
イメージチェンジ(ツートン・レンガ調)の実例
外壁だけでなく屋根・玄関ドア・ベランダなど部分的な工事の可否
北面や日陰のコケや黒ずみを解決した瑞穂市の外壁塗装事例
瑞穂市は長良川と揖斐川に挟まれた水郷地帯ということもあり、どうしても北側や日陰面に藻やカビ、黒ずみが出やすい傾向があります。
実際に「コケや汚れをなんとかしたい」というご相談から塗り替えた家はたくさんあります。
築20年、ベランダの黒ずみからグレーへ
築20年(2026年6月施工)の家では、ベランダの黒ずみ汚れと目地の劣化が気になるとご相談いただきました。
そこで外壁塗装と一緒にコーキング補修とベランダ防水をおこない、約1ヶ月でグレーの落ち着いた外観に仕上げています。
お客様からは「職人さん達は皆さん、真面目で丁寧な仕事ぶりで感心しました」と嬉しいお言葉をいただきました。
苔とヘアークラックを落として、ホワイト基調でリニューアル!
苔の付着と細いひび割れ(ヘアークラック)でお悩みだった事例では、ジョリパット大壁工法に合わせた専用の塗装仕様で施工しました。
足場を組んで高圧洗浄とバイオ洗浄でしっかり汚れを落とし、下地処理とシーリング補修をおこなったうえで、真っ白なホワイトに仕上げています。
築12年、レンガ調を活かした明るい外壁に!
築12年(2025年9月施工)の家は、「日陰のコケや汚れが目立ち始めた」のがきっかけでした。
目地の割れやサビも出ていたため、5社の見積もりを比較されたうえで私たちに任せていただきました。
約1ヶ月の工期で、元の色に戻すのではなく、レンガ調デザインへと印象をガラリと変えています。
施工後には「満足です。途中で変更した作業についても、要望通りの出来映えになりました。職人さん達も気持ちの良い対応でした。」との声をいただきました。
これら3件に共通しているのは、コケや汚れをきれいにするだけでなく、傷んでいた目地(コーキング)の補修も同時におこなっている点です。
築15年の色あせや雨だれを解消!新築の美しさを取り戻した外壁塗装事例
年数が経って、雨だれや色あせが目立ってきたことをきっかけに塗り替える方もいらっしゃいます。
外壁と屋根をまとめて、グレー系で仕上げた事例
築15年(2025年12月施工)の家は、「築年数15年になり、雨だれや色褪せが目立ってきたため」にご依頼いただいた事例です。
ひび割れも見られたため、外壁と屋根をまとめて約2ヶ月かけて施工し、グレー系で仕上げました。
お客様からは「新築のような仕上がりになって嬉しく思います。新築の時よりかっこいいかも。職人さんも良い人で安心できました」という声をいただいています。
このように外壁と屋根を同時に塗り替える場合、工期はおおよそ2ヶ月が目安になります。
塗り替え回数を減らして長持ちさせる!高耐久塗料を使った外壁塗装の施工事例
「せっかく塗るなら長持ちさせたい」と耐久性を優先すると、選べるデザインが狭まってしまうのではと心配される方もいます。
ですが、実際にはデザインを諦める必要はありません。
瑞穂市でも、超高耐久の無機塗料「ダイヤスーパーセランフレックス」を使って施工した事例があります。
私たちは、この塗料の岐阜県で唯一の認定施工店です。
ホワイトにブルーとオータムブラウンを合わせた2階建て
2023年3月に施工した2階建てサイディング住宅の事例では、ホワイトをベースに、ブルーとオータムブラウンを組み合わせた2色以上のデザイン塗装で仕上げました。
同じ塗料で、落ち着いた艶のツートンに
2021年9月に同じ塗料で施工した事例は、ツートンカラーで仕上げました。
ダイヤスーパーセランフレックスで施工して、落ち着いた艶の仕上がりになりました。
どちらの家も、耐久性をしっかり確保しながら、2色以上の配色で思い通りのデザインを実現できました。
塗料の詳しい特徴は、選ばれる理由のページでも紹介しています。
外壁塗装で家の印象をガラリと変える!ツートンカラーやレンガ調の施工事例
傷みを直すだけでなく、「この機会に家の見た目そのものを変えたい」というご相談もいただきます。
瑞穂市での実例を見ると、大きく分けて以下の2つの選択肢があります。
色を分ける(ツートン)
質感を変える(レンガ調)
ベージュとブラウンで塗り分けたツートン
2023年4月に施工した事例では、「ツートンカラーでの塗装」というご要望をいただきました。
ベージュとブラウンの組み合わせで仕上げています。ツートンカラーにすると、印象がかなり変わります。帯などの中間役物がなくても、塗り分けることができます。
レンガ模様で質感を出した2階建て
高圧洗浄とバイオ洗浄、鉄部の下地処理を丁寧におこなったうえで、レンガ模様に仕上げた2階建て住宅の事例です。
先ほどコケ・汚れ落としの項目で紹介した家も同じレンガ調ですが、あちらは日陰のコケがきっかけでした。
色だけでなく、外壁の模様などを活かして質感で変化をつけるのも、ひとつの選択肢です。
屋根やベランダだけの工事も頼める?瑞穂市での部分的な塗り替え事例
「外壁全体じゃなくて、一部分だけの工事でも頼めるのかな?」と気にされる方もいらっしゃいます。
瑞穂市では、ベランダや屋根、玄関ドア、門扉といった部分的な工事も実際にお任せいただいています。
部位
工事内容
工期
ベランダ
防水工事(高圧洗浄→プライマー→防水層→防滑仕上げ)
2日間
屋根
屋根塗装(高圧洗浄→下塗り2回→縁切り→中塗り→上塗り)
記載なし
玄関ドア
木部塗装(自然塗料)
2日間
門扉
塗装工事
記載なし
室外機を置いたまま進めたベランダ防水
ベランダの防水工事は、室外機を置いたまま施工しました。
プライマーを塗ったあとに5時間以上しっかり乾かし、翌日に仕上げています。
縁切りまでおこなったカラーベスト屋根
カラーベスト屋根の塗装では、雨漏りを防ぐためにタスペーサーを使った縁切りをおこないました。
重ね塗りできる自然塗料で仕上げた玄関ドア
玄関ドアの木部塗装には自然塗料を使っています。
木部のメンテナンスは、次の塗り替えまでの間隔を守ることが大事です。この自然塗料は次回の塗り替え時にそのまま上から重ね塗りができるのが特徴です。
ジョリパット面に合わせて材料を選んだ門扉
門扉の塗装では、ジョリパット面だったため、それに合う材料を慎重に選んで施工しています。
「長持ち」と「デザイン」の希望は両立できる?瑞穂市での施工を支える体制
ここまでご紹介した事例は、どれも「傷みを直す」「長持ちさせる」といった実用的な目的が出発点でした。
それでも、グレーやレンガ調、2色以上の配色など、単色にとどまらない多彩な仕上がりを実現できています。
それを支えている私たちの体制について、少しだけお話しさせてください。
一級建築塗装技能士が直接施工します
私たちは、岐阜県で唯一のダイヤスーパーセランフレックス認定施工店です。
この認定は、メーカーや塗料問屋から推薦された施工店だけが受けられるものです。
実際の施工には、一級建築塗装技能士をはじめとする有資格の職人が責任を持ってあたります。
下請けを使わない100%自社施工。全工程の写真記録で手抜きを防ぐ
私たちは下請け業者を使わず、100%自社施工で対応しています。
また、手抜きがないことをお約束するため、工程ごとに写真を記録し、お客様にご報告する体制をとっています。
事例ページに載せている作業中の写真も、その記録の一部です。
万が一に備えた自社10年保証や、請負業者賠償責任保険への加入もおこなっています。
私たちは瑞穂市全域(旧穂積町・旧巣南町)に対応しております。
料金の目安を知りたい場合は、料金についてのページへ
まず相談してみたいという場合は、無料相談窓口へ
まとめ:目的に近い瑞穂市の事例を探して、まずは無料相談を活用しよう
この記事のポイント
コケ・汚れ落としをきっかけに、新たなデザインを選ぶこともできる
色あせた家も、塗り替えで「新築のよう」と感じるところまで戻っている
高耐久の無機塗料を使った家も、2色以上の配色で仕上がっている
ツートン・レンガ調など、質感まで含めて選べる
ベランダ・玄関ドアなど、2日間で終わる部分工事の実例もある
瑞穂市では、コケや汚れ落としからイメージチェンジ、部分的な工事まで、目的に合わせてさまざまな仕上がりが選ばれています。
気になることがあれば、ぜひお気軽に無料相談窓口へお問い合わせください。
2026.10.08
外壁塗装のデザイン事例|色を決める前に見ておきたい壁の柄と凹凸
外壁塗装のデザイン事例を検索すると、色の組み合わせがおしゃれな写真がいくつも出てきます。
私たちも普段、そういう事例をお見せしている側ですが、事例をいくら眺めても「自分の家に合うかどうか」までは分からない、という状態になりやすいのも事実です。
多くの事例が「色そのもの」の紹介で止まっているからです。
色を決める前に確認しておきたいのは、自分の家の外壁に柄や凹凸があるかどうか。同じ色を選んでも、壁の柄・凹凸の状態によって仕上がりの見え方は変わってきます。
この記事では、自分の家の壁を見分けるところから、色数の決め方やアクセントの効かせ方まで、順番にご紹介していきます。
この記事でわかること
自分の家の壁を見て、合う仕上げ方を見極める方法
同じ2色でも、塗り分け方によって仕上がりが変わること
アクセント・ワンポイントの効かせ方
近所で浮かないかの確かめ方
カラーシミュレーションで分かること・分からないこと
色を決める前に、自分の家の壁に「柄」か「凹凸」があるか見てみよう
色見本を開く前に、見ていただきたいポイントは2つだけです。
「柄が入っているか」
「凹凸が大きいか」
この2点で、選べるデザインの方向性がまるっと変わってきます。まずはご自宅の壁が、次のどのタイプに当てはまるか確認してみてください。
タイル調・レンガ調の壁なら、「多彩模様吹付工法」で柄を活かせる
外壁にタイル調・レンガ調の柄が入っているなら、その柄を残したまま2色以上を組み合わせる「多彩模様吹付工法」という手があります。
もともと新築時から多彩模様だったこちらの建物は、同じ工法で塗り替えています。
「新築時のような美しさを取り戻したくて、単色塗りではなく多彩模様を選びました」という声をいただきました。
「新築時以上の仕上がりで家族全員大満足です」という言葉もいただいています。
多彩模様吹付工法は、ほとんどのサイディングに施工できます。ただ、柄によっては映えない仕上がりになることもあるので、まずは一度ご相談いただきたいと思っています。
多彩模様は吹き付けによる施工のため、いろいろな色のチップがばらまいて置く必要があり、実際に難しい施工です。
もちろん、柄を残さず単色で塗りつぶす選択肢もあります。
凹凸がはっきりしている壁なら、「ダブルトーン工法」で特徴を活かせる
レンガ調・石積調など、彫りの深い意匠がある壁なら、その凹凸を活かす塗り方もできます。「ダブルトーン工法」という選択肢で、壁の凹凸が大きいほど特徴が出やすくなります。
サイディングの柄を残したい、というお宅はダブルトーン工法で仕上げています。
「せっかくのサイディングの柄を潰してしまうのは、もったいなくて……。約10年に1回の塗装ですので、後悔したくなくてデザイン塗装を選びました」という声をいただきました。
仕上がりについては「私はもちろん、家族もみんなとても喜んでいます」という言葉もいただいています。
ダブルトーン工法は、その名の通り「2色塗り」です。2つの色を塗り重ねながら塗装していく工法で、レンガやタイル、石積調のサイディングの住まいに向いています。
凹凸の出ている部分と奥まった部分、それぞれに違う色が乗ることで、陰影がはっきり出るという仕組みです。
凸部の仕上げは多くの企業で1回塗りを採用する中、私たちは2回塗りで仕上げています。
塗る回数が多いとはみ出しもあり手直しは必然的に多くなりますが、色の透けまで考えると2回が望ましいです。
凹凸を活かさず、単色で塗りつぶすという道も、もちろん残っています。
柄も凹凸もない、平らな壁なら、色そのもので選ぶ
柄も凹凸もない、平らな壁ならどうでしょうか。
正直に言うと、ここまで紹介した2つの工法の持ち味はあまり出ません。
ダブルトーン工法は「壁の凹凸が大きいほど特徴が出る」工法なので、凹凸が乏しい壁では効果が限られます。
多彩模様吹付工法は「ほとんどのサイディングに施工が可能」とはいえ、「柄によって、映えない仕上がりになることがある」という条件つきです。
つまり、平らな壁なら、柄や凹凸を活かす方向ではなく、色そのものが検討の中心になります。
「残す」も「塗りつぶす」も、どちらが正解でもありません。
柄や凹凸を活かすか、単色で塗りつぶすかは、家の状態と好みで決まります。
「柄を潰してしまうのはもったいない」という理由で活かす人もいれば、柄が好みでない、古く感じられるなら塗りつぶす判断も十分に成立します。
今回紹介できる事例は、いずれも「活かす」方向を選んだ住宅で、「潰す」方向の事例は今のところ手元にありません。
私たちは一級建築塗装技能士をはじめとする資格を持ち、塗装歴20年以上、完全自社施工でやっています。
デザイン塗装で使うのは通常の塗料なので、費用は技術料分だけの加算で対応でき、遠慮なくご相談ください。
壁のタイプが分かったら、色の「塗り分け方」を決める
自分の壁のタイプが分かったら、次に考えるのは色数と塗り分け方です。同じ「2色にする」という選択でも、面で塗り分けるか、柄・凹凸の上に色を重ねるかで、仕上がりの印象はまったく違ってきます。
面で塗り分ける「ツートン」
もっとも一般的なのは、1階と2階、あるいは正面と側面といった面ごとに色を分けて塗る方法です。色の境目がはっきり出るぶん、きっぱりとした印象を作りやすいです。
ベースになる色とアクセントになる色を、どこで切り替えるか。それだけ決まれば全体のイメージがつかみやすいのも、この塗り方の安心材料です。
定番の組み合わせが多いのも、境目がはっきりしている分、色選びの当たり外れが少ないからだと思います。
外壁の面積が大きい家ほど、色の切り替わりがくっきり見えるぶん、遠くから見てもメリハリのある印象になりやすいです。
柄や凹凸の上に色を重ねる塗り方
一方で、面で分けるのではなく、柄や凹凸の上に色を重ねる塗り方もあります。境目のない、陰影のある仕上がりになるのが特徴です。
単色のツートンではなくダブルトーン工法を選ばれたお宅からは、「単色ごとのツートンカラーだった場合なら、ここまでおしゃれな感じにはならなかったことを考えると、ダブルトーン工法を選んでいただき、とてもよかったです!。
見た目の印象がガラリと変わり、おしゃれに生まれ変わりました」という声をいただきました。
家ごとに「ぼかし」や「柄」が違うから、同じ塗料を使っても、塗り方次第で表現は変わります。唯一無二の外壁デザインになる、というのがこの塗り方の面白さです。
色の組み合わせやトレンドカラーは、こちらからもご確認いただけます。
もう少し個性を出したいなら、アクセントは家に元からある形を活かす
コーナー部分におしゃれなアクセントがついていたお宅では、「それを生かした塗装を希望していました」というご要望から、ダブルトーン工法でその部分を活かす塗装になりました。
アクセントカラー・ワンポイントは、色を新しく足す方向で考えられがちです。
しかし、家に元からある特徴的な形を見つけて活かすほうが、後から加えるより自然に個性が出やすいです。
もともと家の形に沿ってできている凹凸や段差だからこそ、色を乗せても「後付け」な印象にならず、建物と一体になって見えるからだと思います。
もちろん、活かせる形はコーナー部分だけとは限りません。出隅・付柱・バルコニーまわりなど、家によって元から凹凸や段差がある部分は違います。
まずはご自宅をよく見て、元から形が変わっている部分がないか探してみてください。それがアクセントの候補になります。
見つけた形をどう活かせるかは、実際の壁を見ながらのほうが判断しやすい部分でもあるので、気になる場所があれば一度見てもらうのも一つの手です。
色を新しく足すのではなく、元からある形を引き出す。それだけで、家ごとの個性がきちんと出るのがこの考え方の面白さだと思います。
近所で浮かないかどうかは、地域の景観計画で確認できる
デザインを決めるとき、多くの方が気にするのが「近所で浮かないか」という点です。
この判断は、好みの感覚だけで行う必要はありません。自分では気に入っていても、周りの家と並んだときにどう見えるかは、家の中からだけでは判断しづらいです。
外壁の色彩について、地域によっては景観に関する取り決めが定められている場合があります。
もちろん、規定の内容は地域ごとに違うし、対象になるのも一部の地域に限られます。まずは自分の地域が対象かどうかを確認するところから始めるとよいでしょう。
つまり、近所で浮かないかどうかは「なんとなく」という感覚だけで判断せず、自分が住む地域の景観計画を確認するという、もっと具体的な確かめ方があります。
景観計画がない地域であれば、ここまで見てきた壁のタイプや色数の考え方を軸に、自分たちの好みで選んで問題ありません。
気になる方は、自治体のホームページなどで一度確認してみるとよいでしょう。
カラーシミュレーションで確認できるのは、どこまで?
色や工法の方向性が決まったら、実際の仕上がりを完成前に見てみたいと思う方は多いです。そこで使われるのがカラーシミュレーションです。
シミュレーションで分かること=色そのもの
カラーシミュレーションは、色の組み合わせや全体の色味を事前に確認できる、有効な手段です。
自分の家の写真に色を乗せて見比べられるので、色見本の紙だけで想像するよりも仕上がりのイメージがつかみやすいです。契約前に色のイメージをつかむ方法として、広く使われています。
いくつかの色の組み合わせを並べて比較できるのも、シミュレーションの利点です。「この色とこの色、どちらが好みか」を、実際に決める前に確かめられます。
シミュレーションでは分からないこと=塗り方による表情
ただ、正直に言うと、カラーシミュレーションが再現できるのは色の組み合わせまでです。
多彩模様吹付工法の吹き付け方や、ダブルトーン工法の塗り回数(凸部1回塗りと2回塗り)による表情の違いは、画面上では分かりません。
同じ色番号でも、吹き付け方や塗り回数によって、実際の見え方(色の透け方)は変わります。
同じ塗料でも、家によって仕上がりの表情は一つひとつ違って見えます。
だからこそ、他人の家の事例をそのまま自分の家に当てはめることはできません。シミュレーション画面の色だけを見て安心してしまいがちですが、実際の仕上がりは塗り方によって変わります。
色見本やシミュレーション画面の前に、自分の家の壁を一度見ておく意味があるのは、このためです。
まとめ:色見本を開く前に、自宅の壁を一度見てみる
この記事のポイント
自宅の壁は、柄が入っているか・凹凸が大きいかの2点を見る
同じ2色でも、面で塗り分けるか、柄・凹凸の上に重ねるかで見え方が変わる
アクセントは、家に元からある形を活かすと自然に個性が出やすい
近所で浮かないかは、地域の景観計画を確認して判断できる
カラーシミュレーションで分かるのは色まで、塗り方による表情までは再現しきれない
外壁塗装のデザイン事例を見るとき、色そのものだけに注目していると、自分の家に合うかどうかは判断しづらいです。
まず見るべきは、自分の家の壁に柄や凹凸があるかどうかです。そのうえで色数・塗り分け方・アクセントの入れ方・近所で浮かないかどうかを順に確認していけば、事例を「自分の家の判断材料」として使えるようになります。
カラーシミュレーションは色の確認には便利ですが、塗り方による表情までは再現できません。
他にもその土地の気候や景観など土地柄にも左右される要素があります。
気になる工法や事例があれば、実物の仕上がりを見比べたうえで、ぜひ一度ご相談ください。
その他の施工事例はこちらからもご確認いただけます。
2026.10.06
【外壁塗装】相見積もりで失敗しない!見積書で見極める業者選びのコツ
前回の記事にて、現地調査時の注意点を書かせていただきました。
今回の記事では、見積書の比べ方をお話していきます。
良く聞かれる事は、会社毎に見積書の書き方が違って分からないと言う声があります。
これは、塗装工事の見積書の書き方には、雛形が無く自由に書くことができるからです。
では、比べようが無いと言うことはなく、ポイントで見て行けば比べることができます。
今回施工する箇所の項目があるか?
使用する材料の記載があるか?
支払い方法の記載があるか?
細分化していくと、塗装工事には「足場仮設」「高圧洗浄」「シーリング工事」「補修工事」「外壁塗装」「軒天塗装」「破風・鼻隠し塗装」「樋塗装」「水切り塗装」
と大まかに分かれています。
使用する材料も、部位ごとに変えております。
どの部位に、何の塗料を使って施工するかが重要であり、その記載が無い又は○○用下塗りなど商品名が記載されていないと何を使ってもお客様からは何も言えない状況になってしまいます。
現地調査をしっかりしているのであれば、どの商品を使うか選定できます。
面積の計算も、すべての業者様で一致することはありません。(今までの経験上)これは、計算の仕方が違うからなんです。「そんな事ある?」と思われるかもしれませんが、小数点以下の数字を切り捨てるのか?切り上げるのか?窓の大きさを呼び寸法で計算するのか?しないのか?などいくつもあるのですが、数が大きくなれば数字も変わってきます。
面積自体は、ご自宅の建築図面(縮尺1/100)があれば、図面上の定規で測った1cmが実際の1mに相当しますので、おおよその面積をご自身で計算することも可能です。
内容を比べる際は、記載の商品がすべての業者様と一緒になるとは限らないため注意が必要です。
例・外壁塗装中・上塗り=アレスダイナミックTOP ・ プレミアムシリコン など同じランクの商品でもメーカーが違えば名前が違うのは当然です。
その際は、ご提案していただいている業者様にスタンダードなのか?ハイグレードなのか?最上級なのか?お尋ねください。
同ランクの見積書で比較しないと正確には比べることができません。
見積書の項目に「1式」と言う表記はできるだけ少ない・又は無いのが理想です。
『1式』と一言でまとめられていると、どこまでが工事対象に含まれているのかが曖昧になります。お客様は『目に見える部分はすべて塗ってもらえる』と思っていても、業者側は『一部しか含まれていない』という認識の違いが生じ、施工後のトラブルの原因になります。
以下のような内容になっていなかぜひチェックしてみてください。
■ 付帯部(外壁以外の部分)の塗料グレードにも注目
どれだけ外壁に最高級の塗料(無機塗料など)を使っても、付帯部(雨樋や破風など)に低いグレードの塗料を使ってしまうと、数年で付帯部だけが色あせてしまいます。
耐候性のバランスが崩れると、外壁は綺麗なのに付帯部だけが劣化して見た目が悪くなるばかりか、付帯部のために数年後再び足場を組んで再塗装…ということにもなりかねません。
相見積もりだからこそ、「よく分からないからお任せする」のではなく、「ポイントを押さえてきちんとお見積りを比べる」ことを大切にしてみてくださいね。
2026.10.04
【外壁塗装】相見積もりで失敗しない!現地調査で見極める業者選びのコツ
今回のテーマは、お客様から良く聞かれる事にお答えしていこうと思います。
外壁塗装では、80%以上の方が相見積もりをされるかと思います。しかし、その中で「素人だから比べられない」「見ても違いが分からない」「結局、金額の差しか分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回は、そうしたお悩みを少しでも解決できるポイントをお伝えします。
現地調査とは
現地調査とは、現在の建物を拝見し必要な「補修箇所」「図面では分からない部分」を探していきます。
現地調査の時に、何をして良いのか分からない、「あるあるだと思います」後ろを一緒に着いていったほうが良いのか?家の中で待ってるほうが良いのか?
答えは、どちらでも問題ない、と言えます。
最初から、気になる点をお伝えしていただいても良いですし、後から「この部分どうでしたか?」とお尋ねいただいても良いかもしれません。
個人的には、一緒に建物を見て行くのがお勧めです。
どのように調査をしているのか? どこを見ているのか? いまやっている事は何をしているの? などその場で確認して聞くことができます。
ここで1つ重要なポイントがあります。それは、「1社目の業者さんと最後の業者さんで、伝える相談内容を必ず統一すること」です。
他社の話を聞くと知識が増え、「〇〇社からここを指摘された」「他社ではこう言っていた」と次の業者に尋ねたくなりますよね。しかし、それを伝えてしまうと、後から来る業者側は調査や資料作りがとても楽になってしまいます。 その結果、その業者が「本当に自力で正しく建物を見て判断してくれたのか」が見えなくなってしまうのです。
重要ポイント!!
現地調査はただ建物を見に来たのではなくて、何が必要でどういう工事が最適なのかを判断していただく場面ですので、業者様の知識や何を見てくれたのかの判断材料にしましょう
2026.07.01
「遮熱塗装」と「断熱塗装」の違いは?夏場の暑さ対策にはどっち?
夏の暑さ対策で屋根塗装を相談したら、業者から「遮熱塗料がおすすめです」と提案された。
でも、ネットで調べてみると「断熱塗装の方が年中使えてお得」という情報も出てくる。
『結局、どちらが正解なのか…?』となりますよね。
この記事では、遮熱と断熱の仕組みの違いから、あなたの家に合った選び方、予算別のプランまで詳しく解説します!
この記事でわかること
遮熱と断熱の仕組みの違い
夏と冬でどちらが効くか
費用と耐用年数の比較
屋根と外壁、どちらを優先すべきか
予算別のおすすめプラン
夏の暑さは「塗装」で解決!
遮熱は熱を入れない、断熱は熱を伝えにくくする仕組み
遮熱塗装と断熱塗装、名前は似ていますが仕組みが根本的に違います。
太陽光に含まれる赤外線を特殊な顔料で反射し、建物に熱を入れないようにする塗装。これが「遮熱塗装」です。
いわば「日傘」のような役割を果たします。
太陽光が当たっても熱を跳ね返してしまうので、屋根や壁の表面温度が上がりにくくなります。
一方の断熱塗装は、塗膜に含まれる中空セラミックビーズなどが熱の伝わりを遅くする塗装。
熱は入ってきますが、室内まで伝わるスピードを遅らせることで、室温の変化を緩やかにします。
つまり、遮熱は「熱を反射して入れない」、断熱は「熱を伝えにくくして逃がさない」という違いがあります。
夏の暑さ対策なら「遮熱塗装」がおすすめ
もし夏の暑さが最大の悩みなら、遮熱塗装で解決できます。
遮熱塗装は、夏の直射日光を反射して屋根表面温度の上昇を防ぐことに特化しています。
実際、専門業者の間でも「夏場の暑さ対策が目的なら遮熱塗料で十分」という見解が一般的。
冬の保温効果まで求める場合に、初めて断熱塗料が検討されます。
調査では『夏になると気になる家の悩み』の第2位が「室内が暑い」(37.6%)でした。
夏の暑さへのニーズが圧倒的に大きいため、塗装業者もまず遮熱塗料を提案するケースが多いのです。
一方、断熱塗料は熱の出入りをコントロールできるので、夏冬両方に効くというメリットがありますが、価格は遮熱より高めになる傾向があります。
屋根から入る熱が「約5割」だから屋根塗装が最優先
夏の暑さ対策を考えるなら、まず屋根からの対策が最優先です。理由は単純で、太陽熱の侵入経路の大部分が屋根だからです。
2階が暑いのは、屋根から熱が入ってくるから
「2階がサウナみたいに暑い」「エアコンをガンガン回しても涼しくならない」。
そんな経験はありませんか?
夏場、住宅内に侵入する熱の約50%は屋根から発生します。国土交通省のデータでも、屋根が50%、外壁が24%と報告されています。
窓以外の外皮から入る熱の大部分を、屋根と壁が占めているのです。
なぜ屋根がこれほど熱を吸収するのかというと、理由は、屋根が太陽からの直射日光を最も長時間受ける場所だから。
真夏には屋根表面温度が60〜80℃にも達することがあり、その熱が屋根裏から2階へ伝わり、室温を押し上げます。
2階が暑い原因は、ほとんどの場合、屋根から入ってくる熱なのです。
ちなみに、真夏の屋根裏温度は外気35℃でも70℃近くになることも。
十分な断熱がないと、2階天井付近の温度が大幅に上昇し、冷房効果が追いつかなくなるほどです。
だからこそ、暑さ対策は屋根が最優先です。屋根に遮熱塗装を施すだけで、2階の体感温度が大きく変わります。
遮熱塗料の性能を引き出すには、“正しい施工技術”が必要
ただし、遮熱塗料には1つ注意点があります。それが正しく施工しないと性能を発揮できないという点です。
塗りムラがあると所々で塗膜厚が不足し、遮熱性能にムラが生じて効果が出ない恐れがあります。
経験の浅い職人だと均一に塗るのが難しく、期待通りの性能を得られない場合もあります。
「遮熱塗料を塗ったのに効果がない」と感じるケースの多くは、実は施工方法が不適切だったことが原因なんです。
下地処理の不備や塗装間隔の不適切さなど、施工基準を守らないと期待以下の結果に終わります。
充分な膜厚と均一な塗布が何より大切なのです。
屋根だけ塗る?それとも外壁も?予算別の選び方
ここで費用を加味した「どこを優先すればいいの?」という疑問にお答えします。
予算が限られているなら、まず屋根から塗装する
結論から言うと、予算が限られる場合はまず屋根塗装を優先するのが良いです。
理由は前述の通り、夏の熱侵入の主要経路が屋根だからです。
屋根に遮熱塗装するだけでも、2階の体感温度が大きく下がります。外壁の遮熱効果は屋根ほど顕著ではなく、直射日光の当たり方や壁の断面積によって効果が分散します。
「全部は無理だけど暑さを和らげたい」という場合、屋根だけ遮熱塗装でも十分な効果が期待できるんです。
ただし、将来的なことを考えると注意点もあって、それが「足場費用」なんです。
塗装工事では安全のため足場を架設するのですが、この足場代が別途かかります。もしいずれ外壁も塗る予定があるなら、同時施工で足場代を一回にした方が経済的ですね。
一方、「今は暑さをなんとかしたい…」という場合には、無理に外壁までやらず屋根だけ施工し、外壁は後年に回すことを検討されても全然問題はありません。
ちなみに、外壁塗装の遮熱効果は屋根より限定的ですが、決して無意味ではありません。特に西日が強く当たる壁面に遮熱塗料を塗ると、室内温度の上昇をある程度抑えられます。
ただその効果は屋根+壁全体を遮熱した場合の数値なので、壁だけ塗っても劇的ではないことに留意しましょう。
まず屋根で大部分を対策し、さらに余裕があれば外壁も遮熱塗装する。
この段階的な取り組み方が賢い選択ですね。
まとめ:迷ったら「屋根に遮熱」から始めよう
今回は、遮熱塗装と断熱塗装の違いと、選び方をお伝えしました。
この記事のポイント
遮熱は熱を入れない、断熱は熱を伝えにくくする
夏の暑さが悩みなら遮熱で十分
屋根から入る熱が約5割だから屋根が最優先
遮熱は1㎡あたり約1,000円安い
夏対策なら遮熱の方が費用対効果が高い
屋根に遮熱塗装をするだけで、2階の室温が2〜3℃下がり、冷房費を20〜30%節約できます。
業者から遮熱を勧められたなら、それはあなたの悩みにぴったりの解決策です。
馬渕塗工では、契約前に「遮熱体験キット」で効果を体感できます。
年間30棟以上の施工実績があり、岐阜県で唯一のダイヤスーパーセランフレックス認定施工店として正しい施工技術で性能を引き出します。
しつこい営業は一切いたしません。
納得できなければ、遠慮なくお断りください。まずは、遮熱塗装の効果をあなた自身で確かめてみませんか?
2026.07.01
工場・倉庫の屋根塗装は必要?放置のリスクからおすすめ塗料まで詳しく解説!
工場・倉庫などの大規模施設を持つ皆様の中には「屋根塗装=コスト」とお考えの方は多いのではないでしょうか。施設のメンテナンスはどうしても後回しにしてしまいがちですよね。
しかしこの記事でお伝えしたいのは、屋根塗装というのは単なるコストではなく立派な投資であるということです。
JIS規格取得の遮熱塗料なら室温を2~3℃下げて従業員の熱中症リスクを軽減しながら、年間20万円以上の冷房費削減も期待できます。
本記事では、工場・倉庫の屋根塗装がなぜ必要なのか、どのようなメリットがあるのか、そして社内で予算承認を得るための具体的な根拠まで解説します。
この記事でわかること
屋根塗装が重要な理由と放置リスク
雨漏り防止・労働環境改善・光熱費削減の3つのメリット
JIS規格取得の遮熱塗料(エシカルプロクール)実証データ
ROI(投資対効果)の考え方
失敗しない業者選びの4つの基準
そもそもなぜ"屋根塗装"が必要なのか?
そもそも「屋根塗装に必要性を感じない」という方もいらっしゃるかもしれません。
ですが屋根というのは、外壁よりも紫外線や雨風といった過酷な環境にさらされています。
劣化症状があるのにもかかわらず放置してしまうと雨漏りや錆が進行します。工場や倉庫では最悪の場合、操業停止に至るリスクを抱えることになるのです。
屋根の劣化スピードは外壁の「約3倍」
外から目で見える外壁と比べるとその重大さは伝わりづらいかもしれませんが、屋根は外壁の約3倍もの紫外線を受けています。
実は真夏の屋根の表面温度は70℃以上に達しており、この強烈な熱と紫外線により塗膜の劣化が早まります。
さらに屋根は水平面というのも相まって大量の雨水にもさらされるため、普段は見えなくても錆や腐食が発生しやすい傾向にあります。
特に工場・倉庫の屋根は住宅よりも面積が大きく平坦な構造が多いため、紫外線や雨水の影響をより広範囲で受けています。劣化も広がりやすく、塗膜による保護が特に重要なのです。
放置すると操業停止のリスクも…
繰り返しにはなりますが、工場や倉庫で屋根のメンテナンスを怠るということは操業停止リスクを抱えていることと同義です。
在庫への被害:商品や原材料が水濡れで台無しに。大量在庫の場合被害額は莫大に
生産設備の故障:精密設備が雨水で故障すると高額な修理費が発生+生産ライン全体がストップ
漏電・火災リスク:配線や制御盤が濡れると漏電が発生。感電事故は命に関わる重大災害となり得る
カビ・衛生問題:建材が湿った状態が続くとカビが繁殖。製品回収や衛生クレームにつながる
建物構造へのダメージ:柱や梁など構造体の腐食が進み、修繕のために単なる塗装の2~3倍の費用に膨れ上がるケースも
こうしたトラブルを未然に防ぐためにも適切なタイミングで塗装を行うことが大切なのです。
【要注意】こんな症状があれば劣化のサイン!
代表的な屋根の劣化症状は以下が挙げられます。このような症状が見られたら早めの対応が必要です。
チョーキング現象:屋根表面を手で触った際に白い粉状のものが付着する現象。塗料の防水成分が失われているサインです。
塗膜の剥がれ・ひび割れ:下地が露出すると防水効果がなくなります。即雨漏りにつながる可能性大。
赤茶色のサビ(金属屋根):進行するとボルトが細って緩み、止水機能も低下します。錆が広がると金属屋根に穴が開くリスクも。
屋根材の反り・浮き・ズレ:水分を吸い込んで乾燥と膨張を繰り返し、次第に変形。その隙間から雨水が侵入し雨漏りの原因に。
ボルトの劣化(折板屋根):防水キャップやシーリングが割れると、そこから雨水が染み込み錆びが発生。台風時に飛散する危険も。
とはいえ屋根は目視で確認するのが難しいので、工場・倉庫の屋根は3~5年ごとに専門業者に点検を依頼するのがベターですね。
工場・倉庫の屋根塗装で得られる3つのメリット
ここまでは「雨漏り」というリスク面のみに絞って解説してきましたが、工場・倉庫の屋根塗装で得られるメリットをご紹介していきます。
「塗装=メンテナンス」「利益にならない単なる出費」という固定観念を覆すような利点があるのでぜひ最後までご覧ください。
メリット①:雨漏り防止で建物寿命を延長できる
まず1つ目は、雨漏り防止による建物寿命の延長です。
そもそも、塗膜による防水性能というのは劣化していく過程で徐々に失われていくもので、いずれ完全に機能しなくなります。
そうなると屋根は保護膜のない”むき出し状態”になるため、1年もたたずに腐食を起こすことも少なくありません。塗膜は紫外線や酸性雨による劣化から下地を守るバリアになっているわけです。
特に工場・倉庫は屋根面積が広大ですから、塗装の適期を逃して屋根そのものの劣化が進行してしまうと塗装費用の2~3倍もの修繕費がかかるケースもありますので、劣化の頃合いを見て新しく均一な塗膜を形成することはとても重要なことなのです。
メリット②:遮熱効果で夏場の労働環境を改善
2つ目は、遮熱効果による労働環境の改善です。
近年、夏場の暑さは年々厳しくなっていますが、工場・倉庫はその構造上どうしても空調が効きづらいですよね。そんな現場にこそおすすめしたいのが遮熱塗料を使った屋根塗装なんです。
遮熱塗料とは、正式には「高日射反射率塗料」と呼ばれるもので太陽光中の赤外線エネルギーを反射する機能があり、塗装していない場合に比べて屋根表面温度を10~15℃程度低下させる効果があります。
特に工場や倉庫は天井空間が広く屋根も薄いという構造上、遮熱塗料の効果が住宅以上に発揮されやすい環境なので費用対効果という点でも効果的です。
メリット③:光熱費削減で長期的なコスト削減につながる
遮熱塗料で屋根の表面温度・室内温度を下げることは、夏場のエアコン料金の節約にもつながります。
というのもエアコンは設定温度を2~3℃上げるだけで15%前後の空調電力を削減できるとされているので、工場全体で夏場に月10万kWhの電力を冷房に使用している場合(電気代約25万円/月)、遮熱塗装で15%削減できれば月1.5万kWh(約3.75万円)の節約になります。夏季4ヶ月で約15万円、年間では20万円以上/年の光熱費カットが見込める計算です。
工場・倉庫の屋根に最適な機能性塗料とは?
ここまで屋根塗装のメリットをお伝えしてきましたが、「具体的にどんな塗料を選べばいいの?」と疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。
工場・倉庫の屋根塗装では「どの塗料を選ぶか」が効果を大きく左右します。詳しく見ていきましょう。
1.「遮熱塗料」で夏場のエアコン代を節約
先にもご紹介しましたが、太陽光を反射して室温上昇を抑える遮熱塗料は屋根表面温度の上昇を大幅に抑え、夏場のエアコン代削減に直結します。
工場・倉庫のような広い空間では、その効果が特に大きく発揮されます。
JIS規格を取得した「エシカルプロクール」が注目
その中でも当社がおすすめしているのが、エシカルプロクールです。
エシカルプロクールはJIS規格を取得した実証済みの遮熱塗料で、国が定めた品質基準をクリアしています。要するに性能が公的に保証されているわけです。
実証データでは夏場の室温を2~3℃下げ、空調エネルギーが約10~35%削減されたという報告があります。
エシカルプロクールにはA、Si、Fの3つのシリーズがあり、それぞれ耐用年数が異なります。Siシリーズは耐久性とコストのバランスに優れ、Fシリーズは最も長寿命です。建物の用途や予算に応じて選択できます。
エシカルプロクールシーリズについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください。
遮熱効果はお客様ご自身で実感していただけます!
エシカルプロクールは、簡易的な実験キットで表面温度の低下をお客様の手で体感することができる点が大きな利点です。
「効果を実感できる」という点は、社内で予算承認を得る際にも強力な説得材料となります。数値データだけでなく、実際に温度が下がることを体感できれば、投資の価値を理解してもらいやすくなります。
2.高耐久塗料で塗り替え頻度を下げるのも◎
また、「塗り替え頻度をできるだけ減らしたい」という場合は、高耐久塗料も選択肢として検討されることをおすすめします。
塗料の耐用年数は一般的に【アクリル<ウレタン<シリコン<フッ素<無機】とタイプによって変わります。
フッ素塗料や無機塗料は15~20年の耐久性があり、一般的なシリコン塗料の10~12年と比べると、塗り替え頻度が大幅に減ります。これは長期的なコスト削減につながりますし、足場設置費用や工事中の操業への影響も最小限に抑えられるわけです。
また高耐久塗料の多くはセルフクリーニング機能を持っており、雨水で汚れが落ちやすく、美観を長期間維持できるというメリットもあります。
機能性塗料の効果はどの程度?塗装にかかるコストとのバランスは?
ここまでお読みいただいて「遮熱塗料に興味はあるけど、高いんじゃないの?」「お金をかける価値は本当にあるの?」と疑問に思われている方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、塗装にかかるコストと効果のバランスについて、具体的な数値を交えてお答えします。
「高機能な塗料は高単価」は正しい
正直にお伝えすると、遮熱塗料や高耐久塗料は一般的なシリコン塗料よりも単価が高いのは事実です。
特殊な顔料や樹脂を配合しているため、どうしても原材料費は高くなってしまうからです。初期費用だけを見れば一般的な塗料の方が安く済むのは間違いありません。
しかし、長い目で見れば遮熱塗料は毎年の光熱費削減により中長期的には元を取れますし、高耐久塗料は塗り替え頻度が減ることで長期的なトータルコストを抑えられます。
エアコン代で年間20万円以上のコストカットに
では実際にどの程度効果があるのかという点ですが、以下のように試算できます。
遮熱塗料:光熱費が年間20万円以上削減できる
高耐久塗料:30年間で1回分の塗装工事を省略できる。
※建物規模によって変動あり
屋根塗装は単なる「費用」ではなくリターンが見込める「投資」と見ることもできますよね。
SDGs・ESG経営としても有効
さらに見逃せないのが、SDGs・ESG経営の観点です。
年間で40トン以上のCO2削減効果が見込める場合、これは企業のSDGs、ESG経営を意識する上で重要な取り組みとなります。
「当社は年間○○トンのCO2を削減しています」と具体的な数値で示せれば、環境報告書やCSR活動の実績としてアピールでき、取引先や金融機関からの評価向上につながります。
特にBtoB取引では、取引先の環境方針に合致することが契約条件になるケースもありますから、環境対策は単なるコストではなく「企業価値を高める投資」と言えるわけです。
失敗しない業者選びのポイントは?
ここまで工場・倉庫の屋根塗装のメリットやコストについてお伝えしてきましたが、実際に塗装を行う際には「どの業者に依頼するか」が何よりも重要になります。
失敗しない業者選びのために、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
業者選びのポイント
見積もりに対する説明があるか
金額が安すぎないか
工事の進捗写真はあるか
完了後の保証・アフターサービスがあるか
この中でも特に注意したいのが「金額」です。「安さ」だけで選んでしまうと品質に問題が出るリスクがあります。
近年は物価高の影響で塗料費・足場代が大幅に値上がりしており、2024年には足場組み立ても法改正があり、材料代・足場代ともに20~30%くらい値上がりしています。
このような状況で極端に安い金額を提示するには、高圧洗浄やケレン作業を簡略化したり、下塗り材を塗らずに中塗り・上塗りだけで済ませるなど、素人目に分かりにくい部分で手を抜くしかないわけです。
そんな悪徳業者に騙されないためにも、見積もりは隅々まで確認してご自身が納得いくまで説明を求めましょう。
まとめ:工場・倉庫の屋根塗装は長期的な価値を生む投資
ここまで工場・倉庫の屋根塗装について詳しく解説してきました。
改めてお伝えしたいのは、工場・倉庫の屋根塗装は単なる修繕ではなく、企業の長期的な資産価値を守る投資であるということです。
この記事のポイント
屋根劣化は外壁の約3倍早く、放置すると操業停止のリスクも
雨漏り防止により建物寿命を延長し、資産価値を維持できる
遮熱塗装で夏場の室温を2~3℃下げ、従業員の熱中症リスクを軽減
年間20万円以上の光熱費削減で、ROI約10年で投資回収が可能
JIS規格取得のエシカルプロクールなら、効果を実感できる
業者選びは「詳細な見積」「適正価格」「工程写真」「保証」が重要
工場・倉庫の塗装について幅広くお伝えしてきましたが、ここでなによりお伝えしたいのは屋根塗装の効果を最大化するには建物の状況に合わせた塗料選定と、確かな技術を持つ業者選びが欠かせないということです。
馬渕塗工は一級塗装技能士による完全自社施工で、高品質な施工をお約束します。
工場・倉庫の屋根塗装をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。現地調査・お見積もりは無料です。
2026.06.05
遮熱塗装とシートの違いは?どっちが正解?馬渕代表に本音でインタビュー!
こんにちは、馬渕塗工スタッフのTです。
工場や倉庫の暑さ対策として「塗装がいいのか、シートがいいのか」を比べる記事って、ネットにたくさんありますよね。でもその多くが塗装をさせたい or シートを売りたい業者側のページだったりします。
「塗装屋が書いた記事なら、どうせ塗装を勧めるんでしょ?」
と思うかもしれません。そこで今回は、建物の状態によっては「シートを選んだほうが合理的ですよ」という話も含めて、プロの目線から裏表なく正直にお伝えします。
実は今、工場の暑さ対策は「電気代がもったいない」というレベルだけでなく、「今すぐ動かないと、法的にもまずい」という状況になりつつあるんです。そのあたりの背景も含めて、代表の馬渕に直球でインタビューしてみました!
この記事でわかること
工場があれほど暑くなる理由と、エアコンが追いつかない構造上の問題
遮熱対策を先送りにしたときの年間損失コスト(電気代・作業効率・法的リスク)
遮熱塗装とシート、性能差は本当にあるのか(塗装業者が正直に答えます)
塗装かシートかを判断する基準(答えは「築年数」だけでいい)
今から施工を頼んで今年の夏に間に合うかの正直な答え
なぜエアコンをいくら増やしても追いつかないのか——「屋根の熱」の正体
T:毎年夏になると、工場の中が40℃近くになってエアコンが効かないという相談をよく聞きます。なぜこんなことが起きるんですか?
馬渕:屋根が太陽に直接焼かれているんですよ。夏の晴れた日に工場の金属屋根の表面温度を測ると「60℃〜70℃」近くに達することもあります。
外気温が35℃でも、屋根はそれよりも20〜30℃高い状態です。その熱が輻射(ふくしゃ)熱として室内にビシビシ伝わり続けます。
輻射熱というのはイメージでいくと「寒い日に焚き火をしても、火の前に立つと顔が熱くなる」あれと同じ原理です。特に建物は空気を介さず物体に直接伝わりますから、エアコンで空気を冷やしても暑さは伝わってきちゃうんです。
70℃! それはすごいですね……。だからエアコンをいくら強くしても、追いつかないわけですか?
馬渕:そうですそうです。実は、建物に入ってくる熱の約75%がこの輻射熱だと言われてます。
エアコンは空気を冷やす機械なので、空気を介した熱には効きます。でも屋根や外壁からの輻射熱には直接届かないんです。
だから天井が高い工場では、上の方は灼熱・下の方は多少マシという状態が起きるんですよ。エアコンの台数を増やしても改善しないという声の多くは、実はこれが原因なんですね。
「空気を冷やしても、屋根の熱は届き続ける」ということなんですね。
“エアコンを増やす”だけでは根本解決にはならないんですね。
馬渕:そうなんですよ。屋根、もっというと外壁が受ける熱を何とかしない限り、エアコンは暑さを相殺するだけで精一杯になります。
だから遮熱対策が根本的な解決策になるわけです。
ちなみに夜になっても工場がサウナみたいに暑いままで、なかなか冷えないという話も聞きますよね。あれも同じで、昼間に建物が蓄積した熱が夜になっても放射し続けているからです。夕方になって「外は涼しいはずなのに…」というのもそういう理由なんですよ。
「何もしない夏」は毎年いくら払っているか
「遮熱対策をしない」という選択にも、実はコストがかかっています。電気代として目に見えるものもあれば、生産効率や人的リスクとして見えにくいものも含めると、かなりの金額になります。
いわゆる「放置コスト」の話ですが、これが経営者の方には意外と知られていないんです。
T:遮熱対策をしない場合、毎年どのくらいのコストがかかっているんでしょう?
馬渕:電気代だけでも、かなりの金額になりますよ。延床1,000㎡クラスの工場・倉庫なら、夏の冷房コストが年間で数百万円規模になることも珍しくないです。
遮熱対策をすれば空調費が約10〜20%削減できますから、屋根面積1,000㎡規模で「年間100〜200万円」の電気代削減が期待できます。
年間200万円! 工事費用を考えても、数年で元が取れますよね?
馬渕:投資回収は一般的に3〜5年ですかね。24時間稼働の食品工場では2年未満で回収できたケースもあります。
施工は1回ですが、放置は毎年コストが出ていきます。そこだけとっても大きな差がありますかね。施工は1回ですが、放置は毎年コストが出ていきます。そこだけとっても、大きな差があります。
電気代以外にもコストはありますか?
馬渕:見落としがちなのが“作業効率のロス”なんですよ。夏の暑い工場だと集中力も落ちるし、欠勤・早退も増えます。体調不良から作業ミスも出やすくなります。
熱中症が1件出ると、代替人件費・残業代だけで1人あたり1日2〜3万円。生産ライン離脱の損失も合わせると、数万〜数十万円規模になります。
選択肢に上がる「遮熱塗装 or 遮熱シート」はどっちが正解?
コストの差がはっきりしたところで、次に来る疑問は「じゃあ塗装とシート、どちらを選べばいいのか」ですよね。
インターネットで「遮熱塗装 vs シート」と調べると、シート優位の記事が並びます。でも実際のところはどうなのか。塗装業者に直接聞いてみました!
T:ずばり聞きますが、遮熱塗装とシート、性能はどちらが上ですか?
馬渕:正直に言うと、大きな差はないですよ。
数字だけ見ると、シートは室内に向かう輻射熱を94〜99%カットしていて、塗装は太陽光を80%程度反射している。でもこの2つ、そもそも測っているものが違うんですよ。
シートは「屋根を通り抜けてきた熱」、塗装は「屋根に当たる前の太陽光」。それぞれ測っている対象が違うので、数字を並べても優劣はつけられないんです。
意外ですね、社長なら「塗装で!」と言うと思いました(笑)
馬渕:正しい知識を持って、建物に合う方をしっかり選んで欲しいので。
どちらもちゃんとした施工をすれば効きます。遮熱塗装で屋根表面温度が16〜20℃低下し、室内温度が2〜8℃下がったケースも、シートで室温が5〜9℃低下したケースも両方あります。
塗装業者として正直に聞きますが、遮熱塗装にデメリットはありますか?
馬渕:強いて言うなら『職人の技術によって、品質にムラが出ること』ですかね。
塗膜が経年で汚れてくると遮熱効果が落ちることもある。低汚染性の塗料を選べば長持ちしやすくなりますが、そこも含めて施工品質を管理するのは私たち“職人”の仕事です。
ーー塗装業者でありながらデメリットも言ってしまうんですね(笑)
馬渕:それを言えない業者に頼んではいけないと思っていますよ。どちらも正しく施工すれば効きます。
でも施工品質の差は5〜10年後に出てくる仕事なので、選ぶ基準として「正直に話してくれるか」は大事だと思っています。
塗装かシートか…どう決めればいい?
「性能に大きな差はない」とわかったら、次の問いは「結局どっちにすべき?」です。
T:性能に大差ないとなると、何を基準に選べばいいんですか?
馬渕:一番わかりやすくて失敗しない基準は、建物の築年数、つまり「屋根の塗り替えのタイミング」です。これだけで決めていいと思います。
①築5年以上なら「塗装」を推奨
工場の金属屋根は、だいたい5〜10年を過ぎるとサビが出たり、触れると手に白い粉がついたり(チョーキング現象)して、遮熱の有無にかかわらず塗り替えが必要になります。
どうせ足場を組んで屋根を塗り替えるなら、その時に使う塗料を遮熱機能つきにすればいい、というのがいい選択ですかね。
それから遮熱塗装は屋根だけじゃなく、外壁に塗装することも可能ですから、建物全体で遮熱することや「修繕」という意味でも効果を発揮しますね。
② まだ屋根が新しいなら「遮熱シート」を推奨
逆にまだ建てて数年で屋根がきれいな状態なら、暑さ対策のためだけにわざわざ足場を組んで塗装するのはむしろもったいないですかね。
その場合は、建物の内側や天井裏に張れる遮熱シートもありますから、そちらのほうが無駄なコストがかからなくて合理的ですね。
屋根表面にアルミホイルのようなシートを貼る(太陽光を反射させるタイプ)のシートもありますから、その辺りはぜひ遮熱シート業者のサイトも参考にしてみるといいと思いますよ。
なるほど! 塗装屋さんだからって何でも塗装を勧めるわけじゃなく、建物の寿命に合わせるのが一番おトクなんですね。
馬渕:そうですね。屋根の塗り替え時期は一般的に5〜10年おきに来るので、その際に遮熱塗装を選べばいいんです。耐久性の高い遮熱塗料であれば期待耐用年数が15〜18年のものもありますから、一度施工すればかなり長く効きます。
ぶっちゃけ、今から頼んで今年の夏に間に合いますか?
ここまで読んで「うちも動こう」と思った方に向けて社長に伺いました。
T:6月(インタビュー現在)の今依頼して「今年の夏」に間に合います?
馬渕:正直言うと、今年の夏に間に合わせるのは難しいですかね…。
理由が3つありまして、まず施工スケジュールの問題ですね。
今は問い合わせが集中する時期なので、見積もりから着工まで数ヶ月待ちが当たり前になっています。大型の工場・倉庫は段取りだけで1〜2ヶ月かかります。去年も岐阜市のお客様が8ヶ月待ってくださいましたが、やはりお待ちいただく必要があります。
あまり他社批判はしませんが「今すぐできますよ!」という業者は、それだけ仕事が少ないか、無理やり下請け、孫請を依頼するケースが多いので、その分塗装の質が落ちてしまう可能性は上がるかと思います。
「そういう業者が一概に悪い」というわけではなく、丁寧な施工をしようと思うと、その分お待ちいただく期間も増えますから。職人の世界ってそういうものなんですよ。(笑)
なるほど。他の理由はなんですか?
馬渕:梅雨の問題もあります。東海地方は6月〜7月上旬が梅雨で、塗料は湿度85%以上・雨天時は施工できないんです。2026年は例年より梅雨入りが早い状況で、梅雨中は工事が止まります。
そして3つ目が、材料の調達の問題です。今年は塗料の原料が世界的に不足していて、手配に時間がかかる状況が続いています。
それは“ナフサショック”の影響ですか?
馬渕:そうなんです。石油化学製品の供給不安が塗料の原料にも影響していて、私たち塗装業者も材料の入手に苦労しています。業界全体が厳しい状況で、詳しくはこちらの記事に書きました。
「今すぐ安く夏までに仕上げます!」という業者がいたら、飛びつきたくなりますが……。
馬渕:そこは正直、気をつけてほしいんですよ。
材料が不足している中で急ぎ施工を受けようとする業者は、品質管理が甘くなるリスクがあります。
塗装は気温・湿度・乾燥時間の管理がすごく重要で、夏の高温多湿の中で急いでやると、塗装が剥がれやすくなったり耐久性が落ちることがあります。
安さや速さだけで選んで5年後に剥がれてきても、そのとき対処するのは施主側になってしまいますから。
それは怖いですね。では今読んでいる方は、どう動けばいいですか?
馬渕:今年の夏はそのまま乗り切りながら、冬以降の施工を今から計画するのが現実的だと思います。
冬まで待つとして、今から動いておく意味はありますか?
馬渕:ありますね。今から相談を始めれば来年の夏前にしっかり準備が整いますし、早めに動くほど業者選びの選択肢も広がります。ただ待つより、今から計画を立てておくほうが費用も品質も守れると思っています。
ただし“真冬”については夜露(よつゆ)による水分が発生するので、梅雨時と一緒で天候的に屋根塗装が難しくなる場合もあります。「待つ」という点については、この辺りもしっかり説明してくれる業者を選定するといいですね。
まとめ:遮熱塗装かシートか、迷ったら築年数で決めていい
遮熱塗装とシートの選択に迷ったら、判断基準は「建物の築年数」だけです。
塗装業者が正直に比較した結論として言えば、どちらを選んでも性能差は大きくありません。
この記事のポイント
工場の暑さの主因は輻射熱。エアコン増設では根本解決にならない
対策先送りの損失は電気代・生産効率・熱中症リスク・法的リスクの4方向
塗装もシートも性能差は大きくない。判断は築年数で決まる
築10年前後ならば遮熱塗装、新しい建物ならシートが合理的
今年夏の施工は困難。冬以降を今から計画するのが現実的な動き
ここまで読んで、だいたいの方向性はつかめてきたのではないでしょうか。
塗り替えのサインが出ている建物(築10年前後以上)なら、遮熱塗装がもっとも効率的です。塗り替えコストに遮熱機能を上乗せするだけで、足場を一度で使い切れます。
まだ新しければシートで先行しましょう。判断材料はそれだけです。馬渕塗工は、岐阜市を中心に工場・倉庫の屋根塗装を行っています。
「うちの工場の屋根、そろそろ塗り替え時かな?」「来年に向けて、冬頃に工事をするとしたらいくら位かかるのかな?」という疑問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。
現地にお伺いしての屋根のチェックや、お見積もりは無料で対応いたします。これからの法改正時代に向けて、損をしない暑さ対策の計画を、今から一緒に始めていきましょう!
2026.04.27
【今塗装は正解?】ホルムズ海峡問題(ナフサショック)と塗装業の実態を社長に質問!
こんにちは、馬渕塗工スタッフのTです。
先日弊社代表のインタビューが中部経済新聞、岐阜新聞に掲載されました。ご覧いただいた皆様、誠にありがとうございます。
インタビューにもあったように現在、塗装業界は「深刻な塗料不足」に直面しており、塗料代・施工費共に値上がりの一途を辿っています。
しかし“家のメンテナンス”は必要不可欠ですし、放置しておけば着実に劣化は進みます。
それでも今やるべきなのか?
この情勢が落ち着いてから依頼すべき?
海峡問題と「塗装業界の実情」について弊社代表にぶっちゃけ本音で直接インタビューしました。
この記事でわかること
ナフサショックが外壁塗装の費用にどう影響しているのか
塗装費用が上がるのが「仕方ない理由」
今から塗装を依頼しても問題ない理由
費用が上がっている今、発注前に注意しておくべきこと
ナフサショックで「塗装業界」に何が起きている?
ナフサショックは、原油精製の過程で得られるナフサ(石油化学工業の原料)の供給が、中東・ホルムズ海峡の封鎖によって滞り、世界的に価格が急騰している問題です。
塗料・シンナー・シーリング材はいずれもナフサ由来のため、外壁塗装業界は直撃を受けています。まずは現場の実感から聞きました。
塗料やシーリング材はどれくらい値上がりしている?
T:現場として正直なところ、今どのくらい材料の価格が変わっていますか?
馬渕:いやー、大分頭を抱えてます。シンナー類は軒並み入荷できないし、塗料も出荷制限と納期未定ばかりで。消耗品まで出荷制限になっていて、おまけに来月からまた塗料代が値上がりするようで。本当に商売あがったりって感じですよ。
数字で言うと、業界全体では塗料・シンナーが最大80%の値上がり、断熱材も40〜50%上がっているとされています。我々が使っている関西ペイント・日本ペイント・アステックペイントも同じ流れで、1缶から変わってきていますよ。シーリング材(コーキング)も同様です。
T:ウッドショックのときと比べてどうですか?
馬渕:ウッドショックよりキツいと感じています。あのときは木材だけだったけど、今回は石油から作られる材料が全部動いていて。塗料もシンナーもシーリングも、外壁塗装で使う「主要材料」がまとめて値上がりしているので、影響の範囲が全然違うんだよね。
もっというと塗装で使うハケやローラー、あの辺りもプラスチック製品なので軒並み品薄で。
【ナフサとは何か】施主への説明として押さえておきたいこと
施主様から「ナフサって結局なんですか?」と聞かれることがあります。 簡単に言うと、ナフサは原油を精製するときに得られる石油化学工業の原料で、プラスチックや合成繊維、塗料・シンナー・シーリング材など、身のまわりの多くの製品の原料になっています。
中東のホルムズ海峡が封鎖されたことで石油の輸送ルートが滞り、このナフサの供給が世界的に不足する、それが「ナフサショック」の正体です。 外壁塗装に使う材料の多くがナフサ由来のため、私たち塗装業者には非常に直接的な影響が出ています。
塗装費用が上がるのが「仕方ない」と言える理由
施主様から「値上がりしているのはわかったけど、業者が便乗しているだけでは?」と聞かれることもあります。ここからは、費用が上がる理由をコスト構造から代表馬渕に聞きました。
塗料代は「工事費の約3割」を占める、だから材料高騰が直撃する
T:実際に「塗装代」ってナフサショックの影響を受けてるんです?
馬渕:まず知ってもらいたいのが、塗装費用の約2〜3割は「塗料を含めた材料費」なんです。
残りは人件費や足場代ですが、材料だけで3割を占めている上に、その材料が最大80%高くなっているわけなので、これは工事費に直接影響してきますよね。
当社ではデジタル秤でメーカー規定の塗布量を必ず守っているんですが、それは塗料が「半製品(希釈料を守るべき素材)」だからなんです。
希釈率や塗布量を守って初めて本来の性能が出るもので、費用を抑えたくて塗布量を削ったり、薄めすぎたりしたら“塗装の意味”がなくなってしまう。
材料費が上がっている今こそ、そこは妥協したくないと思っています。
ウッドショックより広い影響範囲、なぜ今回は深刻なのか
T:「ウッドショックのときは、結局大したことなかった」という声もあります。今回は違います?
馬渕:今回は違うと思っています。ウッドショックのときは木材だけでしたが、今回は石油由来の建材が全部です。
外壁塗装で言えば、塗料・シンナー・シーリングの三つが同時に動いていて、価格だけでなく「そもそも仕入れられない・納期が未定」というのが今の現実なんですよ。
塗料が手に入らなかったら施工自体が止まることになるので、業者としては本当に頭が痛い話ですよ。
「足場代」も上がっている、2024年の法改正について
T:ナフサ以外にも要因がありますよね。「2024年の法改正」もその一つかと思います。
馬渕:そうなんです。2024年に足場の法改正があって、本足場(複数掛け)が義務化されたんですよね。(当社のHPにも記載がありますけど)
これで足場代も20〜30%程度上がっています。
今の見積もりは、ナフサショックによる塗料・シーリング材の値上がりと、足場義務化による足場代の上昇が両方重なっているので、以前の見積もりと比べると金額が変わっていて当然なんですよ。
足場義務化の詳細と施主への具体的な影響については、こちらの記事でも解説しています。
“今から”塗装依頼しても大丈夫?
費用が上がっているとなると、「もう少し待てば落ち着くのでは」と思う施主様も多いです。ここが最も聞きたいポイントだったので、率直に聞いてみました。
「待てば下がる」は本当か?現場から見た待つリスク
T:施主様から「少し様子を見ようか」という話もよく出ます。待つのはどう思いますか?
馬渕:気持ちはわかるんですが、今回のナフサショックはホルムズ海峡の封鎖という地政学的な問題が根っこにあって“いつ解消されるか”正直見通せないんですよね。
ウッドショックのように「しばらく待ったら落ち着いた」という展開になるかどうか、今の時点では言い切れないですし。
それに、待っている間も“外壁の劣化”は進みます。
タイミングを逃すと補修が必要な箇所が増えて、最終的な工事費が上がる可能性もある。費用が高いから待とうと思っていたら、外壁の傷みが進んでかえってトータルコストが増えた…そういうケースも出てくると思います。
なので「漠然と待つ」というのはあまりおすすめしないですかね。
T:お客様にも伝えにくいところですよね。
馬渕:そうですね。でもだからこそ正直に「待つことにもリスクがある」という話はするようにしています。理由を持って判断してほしいんですよね。
代表に「今動くべき理由」を率直に聞いてみた
T:ズバリ聞きますが、今から塗装を依頼しても大丈夫ですか?
馬渕:大丈夫ですよ。費用は確かに上がっていますが、外壁を守るという塗装本来の目的は変わらないので。
外壁は常に紫外線・雨・温度変化にさらされていて、定期的なメンテナンスが必要な部位ですよね。その意味では、今から依頼することに問題はないと思っています。
ただ正直に言うと、費用が上がっている状況で「とにかく安くやってほしい」という方には少し難しい状況かもしれない。見積もり額が以前より上がることは事実なので、そこと向き合える方であれば、今動くことにためらう必要はないと思います。
こういう時期だからこそ「どれだけ安くできるか」よりも『信頼できる業者に適正な費用で依頼できるか』の方が大事になってくると感じています。塗装は5年〜10年後に差が出る仕事なので。
T:費用より「業者の質」を見極めることが今は重要ということですね。
馬渕:そうですね。費用が上がっている今こそ、なぜこの費用なのかを説明してくれる業者を選んでほしいと思っています。
今から塗装を進める上で注意しておきたいこと
「今から動くことに問題はない」とわかったところで、実際に発注前に知っておきたい注意点を3つまとめました。
「安すぎる見積もり」が危ない理由、希釈率・塗布量を守らない業者の見分け方
T:材料費が上がっているのに「明らかに安い見積もり」を出している業者はどう見ていますか?
馬渕:材料費が上がっているのにお値段そのままを維持するには、どこかで帳尻を合わせるしかないんですよね。
職人に適切な報酬を払わない
実はグレードの低い塗料(見積もりと違うもの)を使う
希釈率や塗布量を削る
このどれかだと思っています。
特に「希釈率・塗布量を削る」のは、施主様側からは見えにくいのが問題で。
塗料は半製品なので、規定を守って初めて本来の性能が出る。塗布量を削れば当然耐久性も落ちます。5年・10年後に剥がれが出てきても、その時点では対処が難しいですよ。
見積もりをもらったら、塗料名・使用量・希釈率がきちんと記載されているか確認してみてください。それが書かれていない見積もりは、少し慎重に見た方がいいと思います。
見積もりを確認する際の具体的なポイントは、こちらも参考にしてください。
着工まで時間がかかる場合がある、早めに動くことの意味
T:今、依頼が集中してきていますが、着工までの期間はどうお伝えすればいいですか?
馬渕:正直に言うと、繁忙期は数ヶ月〜それ以上お待ちいただくことがあります。
当社では1軒1軒丁寧に仕上げることを優先しているので、次のお客様への着工もその分後ろにずれていくんですよね。去年も岐阜市のお客様が8ヶ月待ってくださって、待つ価値があったと言っていただいたけど、それが実態です。
施工時期に希望がある方は、早めに動いてもらえると助かります。ただ「雨漏り」など緊急を要する場合は別で、その際はスケジュールを調整するのでまずご連絡ください。
▲岐阜市 M様からのお客様アンケート
T:早く動くほど、選択肢が広いということですね。
馬渕:そういうことです。待ってから動こうとすると、希望の時期に間に合わないケースも出てきますから。
通常の費用相場を把握した上で、値上がり幅を正しく判断する
T:現在の適正な費用の目安として、施主様にはどのくらいをお伝えしていますか?
馬渕:岐阜県で30坪(総2階)の外壁塗装なら、150万円〜200万円程度が適正価格の目安だと思っています。塗料の性能を最大限に活かした施工をする、という前提ではありますが。
“50万円・60万円でできます”という見積もりも耳にしますが、今の材料費・足場代の水準でその価格を実現するには何かを削るしかない。
値上がりの背景を知った上で見積もりを比較してもらえると、判断しやすくなると思いますよ。
とはいえ…、「初めて塗装をする方」にとっては『何を決めるべきか』『何に注意すべきか』なんてわからないと思います。あくまで“いち塗装業者”の考えとして、施主の皆様に知っておいてもらいたいことをこちらのページにまとめました。
「今まさに、塗装を検討中」という方はこちらもぜひご覧いただければと思います。
関連ページ:『初めて塗装をする方へ|岐阜で外壁・屋根塗装は馬渕塗工』
「情勢的に、今すぐ契約を!」という売り文句にも注意を
最近『現地調査に来た業者から「今契約しないと、塗料が確保できなくなるよ!」と急かされた…』という相談が増えています。
T:「ナフサショックを切り口に営業された…」という相談、代表の耳にも入るものですか?
馬渕:はい、私のところにも同じような相談がくることが多くなりましたよ…。ただ結論からいうと、これは塗装業者の「急かしセールスの常套句(じょうとうく)」というか、口実でしかないですね。
先ほども話したように、塗料はしっかりと分量を守らないと本来の機能を発揮できないんでよ。つまり使っては買い、買っては使って…という「消耗品」なんです。もちろん何年も職人をやってると『あとどれくらいで無くなるな』という予想はつくんですが、昨今は、これまでと違って『仕入れの予想』の検討が付かないんですよ。
塗料の仕入れ状況はどの業者も大差ないですし、「うちだけが今日材料を確保できる」なんて状況ではないんです。
ナフサショックで材料不足が報道されているのを利用して、施主様の不安につけ込んだ“トレンドセールス”というか。
T:「今日決めないと損する」という状況を作り出して、冷静に判断させないようにしているんですかね。
馬渕:そういうことだと思いますよ。
それから「焦って契約しちゃった」というだけならまだ良いんですが、一番注意してもらいたいのが、焦って契約した結果、後から『話が違う…!』という部分が出てくる場合。
たとえ急かされたとしても、契約を結んでいる限りは、そこに抜け漏れや不備、説明不足があっても“塗装業者の落ち度”になりづらいんです。
T:急かされたと感じたら、その日は決めない方がいいですよね。
馬渕:持ち帰ってもらって大丈夫ですし、むしろ持ち帰ってしっかり検討してください。塗装は安い買い物じゃありませんから。
まとめ:ナフサショックでも「塗装のタイミング」は今が正解
今回の対談では、ナフサショックが外壁塗装の費用に与える影響と、それでも今から動くことに問題はないという馬渕の考え方をお伝えしました。
この記事のポイント
塗料・シンナー・シーリング材はすべてナフサ由来のため、今回の価格高騰は外壁塗装に直撃している
塗料・シンナーは最大80%、断熱材は40〜50%値上がりしており、費用上昇はコスト構造上の必然
2024年の足場義務化も重なり、塗料代・足場代ともに20〜30%程度上がっている
待てば下がるとは限らず、その間に外壁の劣化が進むリスクもある
安すぎる見積もりには希釈率・塗布量の削減が隠れている可能性があるため要注意
馬渕塗工では、塗装歴20年以上の代表が自ら現場に立ち、デジタル秤で塗料を作成し、メーカー規定の塗布量を守った施工を行っています。費用が上がっている今も、塗れた状態をつくるという姿勢は変わりません。
費用感も含め、まずはお気軽にご相談いただければ幸いです。