2026.07.01
「遮熱塗装」と「断熱塗装」の違いは?夏場の暑さ対策にはどっち?
夏の暑さ対策で屋根塗装を相談したら、業者から「遮熱塗料がおすすめです」と提案された。
でも、ネットで調べてみると「断熱塗装の方が年中使えてお得」という情報も出てくる。
『結局、どちらが正解なのか…?』となりますよね。
この記事では、遮熱と断熱の仕組みの違いから、あなたの家に合った選び方、予算別のプランまで詳しく解説します!
- 遮熱と断熱の仕組みの違い
- 夏と冬でどちらが効くか
- 費用と耐用年数の比較
- 屋根と外壁、どちらを優先すべきか
- 予算別のおすすめプラン
管理者
夏の暑さは「塗装」で解決!
遮熱は熱を入れない、断熱は熱を伝えにくくする仕組み
遮熱塗装と断熱塗装、名前は似ていますが仕組みが根本的に違います。
太陽光に含まれる赤外線を特殊な顔料で反射し、建物に熱を入れないようにする塗装。これが「遮熱塗装」です。
いわば「日傘」のような役割を果たします。
太陽光が当たっても熱を跳ね返してしまうので、屋根や壁の表面温度が上がりにくくなります。
一方の断熱塗装は、塗膜に含まれる中空セラミックビーズなどが熱の伝わりを遅くする塗装。
熱は入ってきますが、室内まで伝わるスピードを遅らせることで、室温の変化を緩やかにします。
つまり、遮熱は「熱を反射して入れない」、断熱は「熱を伝えにくくして逃がさない」という違いがあります。
夏の暑さ対策なら「遮熱塗装」がおすすめ
もし夏の暑さが最大の悩みなら、遮熱塗装で解決できます。
遮熱塗装は、夏の直射日光を反射して屋根表面温度の上昇を防ぐことに特化しています。
実際、専門業者の間でも「夏場の暑さ対策が目的なら遮熱塗料で十分」という見解が一般的。
冬の保温効果まで求める場合に、初めて断熱塗料が検討されます。
調査では『夏になると気になる家の悩み』の第2位が「室内が暑い」(37.6%)でした。
夏の暑さへのニーズが圧倒的に大きいため、塗装業者もまず遮熱塗料を提案するケースが多いのです。
一方、断熱塗料は熱の出入りをコントロールできるので、夏冬両方に効くというメリットがありますが、価格は遮熱より高めになる傾向があります。
屋根から入る熱が「約5割」だから屋根塗装が最優先
夏の暑さ対策を考えるなら、まず屋根からの対策が最優先です。理由は単純で、太陽熱の侵入経路の大部分が屋根だからです。
2階が暑いのは、屋根から熱が入ってくるから
「2階がサウナみたいに暑い」「エアコンをガンガン回しても涼しくならない」。
そんな経験はありませんか?
夏場、住宅内に侵入する熱の約50%は屋根から発生します。国土交通省のデータでも、屋根が50%、外壁が24%と報告されています。
窓以外の外皮から入る熱の大部分を、屋根と壁が占めているのです。
なぜ屋根がこれほど熱を吸収するのかというと、理由は、屋根が太陽からの直射日光を最も長時間受ける場所だから。
真夏には屋根表面温度が60〜80℃にも達することがあり、その熱が屋根裏から2階へ伝わり、室温を押し上げます。
2階が暑い原因は、ほとんどの場合、屋根から入ってくる熱なのです。
ちなみに、真夏の屋根裏温度は外気35℃でも70℃近くになることも。
十分な断熱がないと、2階天井付近の温度が大幅に上昇し、冷房効果が追いつかなくなるほどです。
だからこそ、暑さ対策は屋根が最優先です。屋根に遮熱塗装を施すだけで、2階の体感温度が大きく変わります。
遮熱塗料の性能を引き出すには、“正しい施工技術”が必要
ただし、遮熱塗料には1つ注意点があります。それが正しく施工しないと性能を発揮できないという点です。
塗りムラがあると所々で塗膜厚が不足し、遮熱性能にムラが生じて効果が出ない恐れがあります。
経験の浅い職人だと均一に塗るのが難しく、期待通りの性能を得られない場合もあります。
「遮熱塗料を塗ったのに効果がない」と感じるケースの多くは、実は施工方法が不適切だったことが原因なんです。
下地処理の不備や塗装間隔の不適切さなど、施工基準を守らないと期待以下の結果に終わります。
充分な膜厚と均一な塗布が何より大切なのです。
屋根だけ塗る?それとも外壁も?予算別の選び方
ここで費用を加味した「どこを優先すればいいの?」という疑問にお答えします。
予算が限られているなら、まず屋根から塗装する
結論から言うと、予算が限られる場合はまず屋根塗装を優先するのが良いです。
理由は前述の通り、夏の熱侵入の主要経路が屋根だからです。
屋根に遮熱塗装するだけでも、2階の体感温度が大きく下がります。外壁の遮熱効果は屋根ほど顕著ではなく、直射日光の当たり方や壁の断面積によって効果が分散します。
「全部は無理だけど暑さを和らげたい」という場合、屋根だけ遮熱塗装でも十分な効果が期待できるんです。
ただし、将来的なことを考えると注意点もあって、それが「足場費用」なんです。
塗装工事では安全のため足場を架設するのですが、この足場代が別途かかります。もしいずれ外壁も塗る予定があるなら、同時施工で足場代を一回にした方が経済的ですね。
一方、「今は暑さをなんとかしたい…」という場合には、無理に外壁までやらず屋根だけ施工し、外壁は後年に回すことを検討されても全然問題はありません。
ちなみに、外壁塗装の遮熱効果は屋根より限定的ですが、決して無意味ではありません。特に西日が強く当たる壁面に遮熱塗料を塗ると、室内温度の上昇をある程度抑えられます。
ただその効果は屋根+壁全体を遮熱した場合の数値なので、壁だけ塗っても劇的ではないことに留意しましょう。
まず屋根で大部分を対策し、さらに余裕があれば外壁も遮熱塗装する。
この段階的な取り組み方が賢い選択ですね。
まとめ:迷ったら「屋根に遮熱」から始めよう
今回は、遮熱塗装と断熱塗装の違いと、選び方をお伝えしました。
この記事のポイント
- 遮熱は熱を入れない、断熱は熱を伝えにくくする
- 夏の暑さが悩みなら遮熱で十分
- 屋根から入る熱が約5割だから屋根が最優先
- 遮熱は1㎡あたり約1,000円安い
- 夏対策なら遮熱の方が費用対効果が高い
屋根に遮熱塗装をするだけで、2階の室温が2〜3℃下がり、冷房費を20〜30%節約できます。
業者から遮熱を勧められたなら、それはあなたの悩みにぴったりの解決策です。
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納得できなければ、遠慮なくお断りください。まずは、遮熱塗装の効果をあなた自身で確かめてみませんか?
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