2024.01.26
雨漏りの原因に!外壁のクラック(ヒビ割れ)の危険性、修繕依頼の方法を解説!
ご自宅の外壁について「外壁にヒビ割れが見られるようになった…」というお悩みをよくいただきます。
この外壁に発生するヒビ割れを「クラック」といい、そのまま放置を続けると、さらに亀裂が広がり、そこから雨漏りやサビの侵食は始まってしまい、最悪のケースではご自宅の寿命を縮めてしまう恐れがあります。
ではご自宅のクラックを見つけたら、どのように対処すべきなのでしょうか?
本記事では、そもそもクラックとは何か、放置するとどうなってしまうのか、対策はあるのかについて詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
そもそも「クラック」とは?
外壁に発生するヒビ割れのことを一般的に「クラック」と呼びます。クラックとは英語で「裂け目、割れ目」を意味し、建築分野でよく使用される用語です。
クラックは外壁だけでなく、内壁や建物の基礎部分にも見られる現象で、主にモルタルやコンクリートの乾燥に伴う収縮によって生じます。これらの材料は乾燥する際に収縮する性質を持っているため、素材が収縮した結果、建材表面にクラックが発生してしまうのです。
クラックの種類は?
クラックというのは、その「進行度合い」によって種類分けされいます。ここからはクラックの種類(進行度合い)について詳しく解説していきます!
①:ヘアークラック
外壁の表面に生じる小さなひび割れを「ヘアークラック」といいます。これは髪の毛ほどの細さを持つ、幅※0.3ミリメートル以下、深さ4ミリメートル以下の小さなクラックであることが由来です。
ヘアークラックはモルタル製の外壁はもちろん、窯業系サイディングやコンクリート製の外壁にも見られます。ヘアークラックは外壁の表層部分に限局しており、建物の柱やコンクリート内部の鉄筋にすぐに影響を与えるものではありません。
そのため緊急に対処する必要はありませんが、外壁塗装で簡単に改善できるため、できるだけ早めの対応が望ましいです。
※目安:「シャープペンの芯」程度の細さ
②:構造クラック
構造クラックとは、建物の構造に影響を与える可能性があるため、迅速な対応が必要です。特に幅が0.3ミリメートルを超える場合、「外壁材の内部」からクラックが発生していることが多く、建物の強度に関わる問題として至急補修を行う必要があります。
構造クラックはヘアークラックなどの細かいひび割れとは異なり、建物の強度の低下や、雨水が浸入して外壁が劣化したり、さらには腐食の原因にもなり得るため、早急に専門の業者による点検とメンテナンスを行うことが重要です。
③:開口クラック
建物の外壁におけるヒビ割れの中でも、特に窓などの開口部近くで見られるものを「開口クラック」と言います。このタイプのクラックは、建物が受けるストレスや変形によって引き起こされることが多く、ヒビは斜めに走ることが一般的です。
開口クラックは外壁よりも若干突出しており、雨水がこの部分を通過することが多いため特に雨漏りの原因隣安いです。その結果、ヒビから雨水が内部に浸透し、雨漏りの原因になることがあります。このため、開口部近くのクラックも迅速な対応が必要なのです。
クラックが起こる4つの要因
ここまでクラックの種類について詳しく解説しましたが、そもそもクラックはなぜ起こってしまうのでしょうか?以下にて詳しく解説していきます。
経年劣化によるクラック発生
クラックが起こる最も一般的なのが「経年劣化」です。
外壁材、例えばサイディングボードやタイルの継ぎ目に使われる目地材(コーキングやシーリング材)は、紫外線に長期間晒されることで次第に弾力性を失い、劣化していきます。これにより、目地材が機能しなくなり、クラックが発生することがあります。
ただし、サイディング材自体が劣化してクラックが生じることは稀です。
また、サイディングボードを固定している釘の取り付け方法に不具合がある場合も、クラック発生の要因となります。外壁に使用される塗料も、紫外線の影響を受けて劣化し、それがクラックに繋がるのです。これらの要因を適切に管理し、適切なメンテナンスを行うことが、外壁の長持ちには不可欠と言えるでしょう。
外壁の乾燥によるクラック発生
材料の乾燥によってもクラックが発生します。特に、モルタルやコンクリートのような水分を含む建材は、乾燥によりクラックが生じやすい傾向にあります。
特に直射日光があたりやすい箇所では乾燥が早く進む傾向にありますので、クラックが発生したら、早急に塗装などの対応を行ってください。
地震などの揺れによるクラック発生
地震などの揺れによってもクラックが発生します。乾燥などとは異なり、そもそも建物に力が加わることで、外壁を構成するコンクリート、モルタル、タイルなどがその圧力に耐えられなくなりクラックが起こってしまうのです。
特にサイディングボードやタイルの継ぎ目の部分は、このような揺れに対して特に脆弱なため、ここからクラックが発生しやすい傾向にあります。
材料の馴染みが悪い
モルタルの塗り重ねが行われる際、既に乾燥した部分に新たに塗ると、材料同士が適切に結合せず、クラックが生じやすくなります。また、相性の悪い材料の組み合わせ、例えば塩化ビニール系の素材とモルタルを使用すると、これもクラックの原因となりえます。
雨漏りの原因に!クラック放置によって起こるリスク
細かなクラックは見過ごされがちですが、これらを放置するとご自宅の健康状態に悪影響を及ぼします。まずクラックを放置すると、そこから雨水が侵入し、家の構造的強度に影響を与えてしまいます。
また雨漏りが発生すると、以下のようなリスクも増えてしまうのです。
外壁の内部に湿気が増え、シロアリが発生してしまう。
湿気のために外壁内部が劣化し、家全体の強度が低下する。
強度低下により、地震時の崩壊リスクが高まる。
雨漏りにより、室内の壁や天井にシミが発生する。
外壁材の落下リスクが生じる。
特に注意すべきは、クラックから雨水がコンクリート内部に浸透し、鉄筋の錆を引き起こすことです。この錆は、構造に直接影響を及ぼす可能性がありますし、基礎の強度が低下してしまう恐れさえあるのです。
外壁サビが引き起こすリスクについては、下記記事でも詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください。
クラックを見つけた際の対処法は?
当然ですが、外壁のクラックを発見した際の対処法は重要です。ここからは、クラックを見つけた際の対処法について、
自分で修繕する方法
業者に依頼する方法
の2つに分けて、詳しく解説していきます!
自分で修繕する方法
まず、自分でできる対処法についてです。ヘアークラックなどの小さなものであれば、専用のシーラントや補修材を使用して自分で応急処置することが可能です。市販されている外壁用の補修キットを利用し、クラックの幅や深さに応じて適切な材料を塗り込みます。
また作業はあらかじめクラックの部分を清掃してから行うようにしましょう。
業者に依頼する方法
先に解説したような「構造クラック」や各所にクラックが発生しているとき、またご自身では判断がつかない場合は、まずは塗装業者などの専門業者に調査を依頼してください。
塗装業者に依頼する場合、まずはクラックの状態を詳細に診断します。クラックが浅い場合、深い場合、または構造的な問題がある場合で、処置方法は異なります。
浅いクラックの場合
浅いクラックの場合は、まずクラックの部分をきれいに掃除し、不純物を取り除きます。その後、適切なシーラント材を用いてクラックを埋め、外壁の保護層を再構築します。
この処理ではクラックからの水の侵入を防ぎ、さらなるクラック発生・損傷を防止します。
深いクラックと診断した場合
深いクラックや構造的な問題がある場合は、クラックの原因を特定し、必要に応じて補強工事や構造的な修正を行います。
たとえば補強材の挿入や、外壁全体の強化などを踏まえた修繕を行い、最終的に外壁を再塗装します。これにより、修繕箇所を目立たなくし、外壁全体の美観と耐久性を向上させます。
再塗装というのは、ただ外観を整えるだけでなく、外壁を気候条件から守る重要な役割も果たします。つまり単にクラックを修繕するだけでなく、建物の構造的な安全性を保ち、将来的な損傷を防ぐために重要な作業というわけですね。
外壁のクラック(ヒビ割れ)を見つけた際には、ご自身で迷わず、まずは塗装業者に確認依頼をするようにしましょう。
外壁のクラックに関するよくある質問
Q: 外壁にクラックが見つかった場合、すぐに修理する必要がありますか?
A: ヒビ割れの大きさや深さによります。細かいヘアクラックであれば、すぐに大きな問題になることは少ないですが、ヒビが広がっている、深い、または建物の構造に影響を与えている可能性がある場合は、早急に専門家に相談することをお勧めします。
Q: 外壁クラックの原因は何ですか?
A: 主な原因には、建物の自然な沈下、温度変化による材料の収縮・膨張、建築材料の劣化、構造上の問題、地震や外部からの衝撃などがあります。
Q: クラックを自分で修理できますか?
A: 小さなヒビ割れであれば、適切な材料と手順を用いて修理することが可能です。しかし、大きなヒビや構造的な問題が疑われる場合は、専門家に依頼することが安全です。
Q: クラックを防ぐためにはどうすればいいですか?
A: 定期的な外壁の点検とメンテナンスが重要です。建物の沈下や材料の劣化を早期に発見し対処することで、大きなヒビ割れを防ぐことができます。
Q: どのようなクラックが危険ですか?
A: 構造的な要素に影響を与える大きなクラック、急速に広がるクラック、ドアや窓の周囲に発生するクラックは、建物の安全に関わる可能性があります。
本記事でも解説した通り、クラックは経年劣化や乾燥などによって簡単に発生してしまう反面、放置しておくと美観だけでなく、お家そのものの機能低下に大きく関わってきてしまいます。
もちろん軽微なものであればご自身で対応できることもありますが、後になって「補修が不十分だった…」となってしまわないよう、クラックを見つけたら、まずはお近くの塗装業者に確認を依頼するようにしてください。
当社では、職人歴【20年以上】の経験と知識をもとに、ご自宅のクラック状況をご報告します。
相談をすると「軽微なものでも塗装営業をされそう…」と思われるかもしれませんが、私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
放置し続けて手遅れになってしまわぬよう、クラックをはじめ外壁のヒビ割れを見つけたら、まずはお気軽にご相談ください!
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2024.01.24
ヒビ割れの原因に!外壁サビ(錆)放置のリスク・落とし方までプロが解説!
ご自宅の外壁にサビを見つけた際、どう対処していいかわからず「とりあえず擦って落とす」という処置を行う方も多いと思います。
もちろん軽微なサビであればそれでOKなのですが、サビというのは外壁表面だけでなく、実は「建物内部」まで浸透して、徐々に建材を蝕んでしまっているケースも多くあるのです。
そこで本記事では、ご自宅の外壁にサビを見つけた場合の対処法から「放置しておくとどうなってしまうのか?」まで、プロの知見を踏まえて詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
外壁サビが発生する『4つ』の原因
そもそもなぜ外壁にサビが発生してしまうのでしょうか?外壁のサビは以下の4つが主な原因となります。
「もらいサビ」により、外壁にサビが付着する
外壁に付着した水分が、サビの範囲を拡大させる
クラック(ヒビ割れ)放置による、建物内部のサビ発生
業者の「手抜き工事」による、施工後のサビ発生
それでは、それぞれ詳しく解説していきましょう!
「もらいサビ」により、外壁にサビが付着する
サビが外壁に直接触れたり、近くにある金属製品にサビが発生し、それが外壁に付着してしまう現象を「もらいサビ」といいます。もらいサビは金属製の外壁材に限らず、窯業系サイディングやモルタルなど、直接サビづらい材質にも発生してしまいます。
例えば金属製の雨どいや、傘立て、自転車などのサビびやすいものが外壁近くにあると、そこからもらいサビをしてしまう恐れがあるため注意が必要です。
外壁に付着した水分が、サビの範囲を拡大させる
外壁は雨水や湿気などの外的水分の影響を受けやすいため、サビの発生している部分にこれらの水分が付着すると、サビが水と共に流れ、サビの範囲がさらに拡大してしまいます。(水が垂れたように拡大することから「サビ汁」と表現したりします)
特に雨や湿気の多い時期(梅雨や秋など)にこの現象が発生しやすいため、定期的な外壁メンテナンスを行わないと、乾燥するシーズンになった途端に大きなサビとして現れてしまう恐れがあります。
クラック(ヒビ割れ)放置による、建物内部のサビ発生
外壁のクラック(ひび割れ)を放置しておくと、そこから建物内部に水分が侵入し、構造そのものにサビが付着してしまう恐れがあります。建物内部によく使われる「ラス鋼」のような金属構造はもちろん、木材も水分の影響で腐敗しやすいため、サビやカビが発生しやすく、後々お住まいの耐久性そのものが著しく低下してしまう恐れがあるのです。
また内部に発生してしまったサビは、目視では侵食状況がわかりづらいため、外壁にクラックを見つけたらすぐに補修することを推奨しています。
業者の「手抜き工事」による、施工後のサビ発生
外壁に「防水性」を与えるためにも、カビ対策には外壁塗装を行うことが一般的なのですが、「塗装直後にもかかわらず、サビが発生する…」といったケースも稀にあります。
このような場合、「不十分な下地処理」や「塗り回数が少ない」などの業者による手抜き工事が原因で、防サビ効果を十分に発揮できていない可能性があります。
万が一このような状況になってしまった場合は、まずは依頼元の塗装業者に相談し、それでも対応してくれない場合には、より信頼できる塗装業者に、まずは無料相談してみるのが良いでしょう。
このサビがあったら要注意!今すぐ確認すべき「サビの種類」について
サビは徐々に進行するため、軽微なサビであれば「汚れなのか、サビなのか?」わかりづらいものです。「小さなサビが発生してしまった」と思っているだけで、実はいたる所でサビが発生していた、というケースも…。
ここからは、業者目線から見る「このサビがあったら要注意!」というサビを2種類ご紹介しますので、ご自宅の外壁にこれらが付着していないか、ぜひ確認してください。
赤サビ
外壁・屋根で一番よく見られるのが「赤サビ」です。赤サビは鉄と酸素が反応して生じる「酸化鉄」であることが一般的で、一度発生してしまうと、そこからすぐに拡大してしまう傾向があります。
また外壁や屋根だけでなく、雨樋を支える金具や柱などにも遷移しやすいため、赤サビを見つけたら直ぐに対策を行うようにしましょう。
白サビ
「白サビ」とは、主に亜鉛やアルミニウムなどの非鉄金属の表面に発生するサビです。白サビも金属の表面に湿気が留まることで生じやすく、外壁に使われる金属材料、特にガルバリウム鋼板などの表面でよく見られます。
また白サビは「白っぽい粉状の腐食物」として現れますが、赤サビと比べて外壁色に同化しやすく、見つけづらいので注意が必要です。
外観色がうっすら霞んできた
外壁が粉っぽい(触ると指に粉がつく)
などの症状が現れはじめたら、サビ対策を行うようにしてください。
サビをそのまま放置するとどうなるの?
サビの範囲が拡大してしまう
先にも触れましたが、サビは拡大します。特に外壁・屋根などにできたサビは雨風の影響を受けやすく、放っておくと劣化箇所が広がるため、本来であれば簡単なメンテナンスで取り除けたものも、ゆくゆくは業者を呼んでの大規模修繕を行わなければなりません。
となれば当然、修理費用も増大してしまいますし、外壁の完全な交換が必要になることもあります。これらの理由からも、外壁のサビは早期に対処し、建物を保護することが重要です。特に金属部分が多用されている建物では、定期的なメンテナンスと早期対応を行うことが大切なのです。
構造そのものが劣化し「補修不可」になるケースも…
サビはご自宅の「素材そのものの腐食」を引き起こします。
たとえば外壁によく使われている金属部分がサビびてしまうと、その部分の強度が低下し、最終的にはご自宅全体が構造的に弱くなってしまいます。
「小さなサビくらい…」と放っておくと、最終的には家全体が脆くなり、補修ができなくなってしまう恐れすらあるのです。
サビが進行している場合には、早めに信頼できる業者に相談するようにしましょう。
外壁のサビは自分で落としてもOK?
自分で治せる外壁のサビは通常、表面的なものや小規模なサビです。
たとえば、以下のような構造的な強度に影響を与えていないサビであれば、ご自身で対応いただいてOKです。
自分で落とせるサビとは?
比較的小さなサビ
小さな面積に限定されており、広範囲に広がっていない場合はご自身で対策いただくことができます。市販のサビ止め剤などを利用して、サビを落とすようにしてください。
内部まで侵入していないサビ
サビが「外壁の表面」にのみに限定されていて、建材内部まで侵入していない場合もご自身で対応いただいてOKです。「内部まで侵入しているか?」は簡単に判断することが難しい部分ですので、お困りの際は業者の無料相談などを利用して診断してもらうのも良いでしょう。
発生から間もないサビ
「最近サビが目立つようになった…」というケースでは、簡単に落とせる「軽微なサビ」に分類されることが一般的です。そのため、これ以上サビを進行させないためにも、市販のサビ止め剤を使用して対策いただくことが可能です。
プロに依頼した方がいいケースは?
プロに依頼した方がいいサビは、サビの進行が大きく進んでいるものです。また専用の洗剤を使用しても落ちないケースも、業者に依頼すべきサビです。以下にて具体的な例をご紹介します。
サビが広範囲に広がっている場合
サビは徐々に拡大していくものですので、広範囲にサビがある場合、既に発生してから時間が経っている可能性が高いです。進行したサビを無理やり自身でこすり取ってしまうと、外壁表面を痛めつけてしまう恐れがありますし、中にはご自宅の内部にまで浸透していることも考えられますので、まずは業者に診断してもらう必要があるのです。
サビが再発する場合
自分でメンテナンスしたのにサビが定期的に再発する場合は、一時的な解決策ではなく、より根本的な対策が必要です。
拭き取り、磨きなどのメンテナンスや市販のサビ止め剤による手入れの後にもサビが発生するようであれば、業者に依頼するようにしてください。
サビ止め工事の価格・施工費用は?
外壁のサビ止め塗装の施工費用は、家の大きさや使用する塗料の種類によって大きく異なりますが、基本的に以下のような費用になることが一般的です。
ご自宅の大きさ(坪数)
施工費用の目安
20坪
50〜70万円
30坪
60〜80万円
40坪
80〜120万円
もちろん業者の料金形態によっても多少前後する可能性がありますので、詳しくは依頼する施工業者に見積もり申請するようにしましょう。
末長く美しいご自宅を保つために、外壁サビについてもご相談ください!
本記事でも紹介した通り、外壁サビはメンテナンスや塗装によって簡単に防止できますが、進行すると「外壁そのものの張り替え」が必要になったりと、単にメンテナンスするだけでは済まなくなってしまいます。
そのため外壁サビを見つけたら、いち早く業者に相談することがベストですが、どうしても相談すると「ぜひ塗装しましょう!」と営業されそう…、と相談できずにいる方も多いかと思います。
私たち馬渕塗工は上記のような”営業診断”は一切しません。お客様のご自宅を丁寧に診断し、やるべきならやる、やらなくてもよければ「経過見でOK」としっかりお伝えしておりますのでご安心ください。
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2024.01.24
外壁のサビ止め剤「エスコラストフリーザー」とは?機能・耐用年数まで詳しく解説!
エスコラストフリーザーとは
エスコラストフリーザーは、関西ペイント社が開発・販売を手がける「浸透型特殊錆固定剤(サビ止め剤)」です。一般的に外壁・屋根などがサビ付いてしまった場合、上から塗装を行うことで錆の進行を抑制しますが、錆の進行がひどいと、塗り替えた直後から再拡大の恐れがあります。
そこでエスコラストフリーザーを用いることで、まずは既存の錆を封じ込める(拡大を防ぐ)ことができ、その上で改めて「防サビ効果のある塗料」を塗布できるようになる、というわけなのです。
また素地調整が困難な現場環境下でも使用できる製品で、主に錆の生成を抑制するだけでなく、錆層を強化するためにも使用されています。
外壁のサビを放置してはいけないワケ
さほど築年数が経っていない住宅であっても、雨風などの影響からサビのひとつは発生してしまうものです。それなのになぜサビの処理に注力すべきなのでしょうか?
ここからはご自宅の築年数にかかわらず、サビを放置してはいけないワケを詳しく解説していきます!
無傷の箇所までサビが広がってしまうから
外壁がサビ始めると、無傷の箇所まで錆が広がってしまい、綺麗な外壁までどんどん腐食が進んでしまいます。たとえば初期段階では、ぽつりと一箇所にできた「表面のサビ」だけに留まるかもしれませんが、進行すると腐食が広がり、耐久性の低下や、最悪のケースでは「壁に穴が開く」などの問題が生じてしまいます。特に雨水はコンクリートに浸透しやすいため、鉄筋コンクリート製の住宅などでは注意が必要です。
そのため外壁にサビを発見した場合は、早急に専門業者に相談するべきなのです。
最悪の場合、外壁の「張り替え」が必要になってしまうことも…
基本的に外壁のサビは、メンテナンスや外壁塗り替えによって防ぐことができますが、先に紹介したような「外壁に穴が開いた」などのケースになると、塗装では修復できず「外壁の張り替え」が必要になります。サビた箇所の塗り替えであれば比較的安価に対応できますが、外壁の張り替えとなると、その分コスト・工期も掛かってしまいますので、張り替えが必要になる前にご相談いただければと思います。
エスコラストフリーザーの特徴・評判は?
エスコラストフリーザーの特徴は以下の4つです。
現場環境下でも優れた防錆性能を発揮できる
「浸透性さび固定化機能」による強力な固定化
低臭気で環境に優しい
使いやすい1液形式
それでは、それぞれ詳しく解説していきましょう。
① 現場環境下でも優れた防錆性能を発揮できる
「エスコラストフリーザー」は、素地調整が十分にできないような現場環境でもその性能を発揮します。錆は外壁の耐久性を著しく低下させる要因ですが、エスコラストフリーザーを使用することで、下塗り塗装前に補修塗装を行うことが可能になります。
これにより、錆の生成を効果的に抑制し、建物の寿命を延ばすことができます。特に、時間や環境の制約がある現場での使用に最適です。
②「 浸透性さび固定化機能」による強力な固定化
エスコラストフリーザーの最大の特徴は、その「浸透性さび固定化機能」です。この機能のおかげでサビ層の内部に深く浸透し、脆弱なサビを全体的に強力に固定化します。
これにより、外壁の耐久性が向上するのはもちろん、長期にわたって建物を保護することが可能です。耐候性が向上することで、建物のメンテナンスコストの削減にも繋がるというわけです。
③ 低臭気で環境に優しい
エスコラストフリーザーは、塗料用シンナーで希釈できるため、低臭気で作業者の負担も大幅に軽減します。
また旧塗膜のリフティング(塗膜の浮き上がりや剥離)防止効果があるため、塗装後の長期にわたる品質保持が期待できます。これにより、安心して作業を行えるだけでなく、建物の美観を長く保つことができるのです。
④ 使いやすい1液形式
エスコラストフリーザーは1液形式であるため、使用前にベースと硬化剤を混合する手間が不要です。これにより製品の準備と使用が簡単になり、他の錆どめ剤と比較しても作業効率の向上に成功しています。
特に、時間が限られている現場や簡便な施工が求められる場合には大きな強みとなるのです。
エスコラストフリーザーの耐用年数は?
エスコラストフリーザーをはじめとする「さび固定剤(防サビ剤)」の耐用年数は、一般的に【5年程度】とされています。
外壁や屋根の塗装自体は約10年ごとの塗り替えが推奨されているため、エスコラストフリーザーによる塗装後、特に大きな劣化が見受けられないようであれば、10年をひとつの目安として塗り替えを検討すると良いでしょう。
エスコラストフリーザーの価格・施工費用は?
外壁の錆止め塗装の施工費用は、家の大きさや使用する塗料の種類によって大きく異なりますが、基本的に以下のような費用になることが一般的です。
ご自宅の大きさ(坪数)
施工費用の目安
20坪
50〜70万円
30坪
60〜80万円
40坪
80〜120万円
もちろん業者の料金形態によっても多少前後する可能性がありますので、詳しくは依頼する施工業者に見積もり申請するようにしましょう。
診断だけでもOK!
手遅れになる前に、ご自宅の防サビ対策を!
本記事でも紹介した通り、外壁サビはメンテナンスや塗装によって簡単に防止できますが、進行すると「外壁そのものの張り替え」が必要になったりと、単にメンテナンスするだけでは済まなくなってしまいます。
そのため外壁サビを見つけたら、いち早く業者に相談することがベストですが、どうしても相談すると「ぜひ塗装しましょう!」と営業されそう…、と相談できずにいる方も多いかと思います。
私たち馬渕塗工は上記のような”営業診断”は一切しません。お客様のご自宅を丁寧に診断し、やるべきならやる、やらなくてもよければ「経過見でOK」としっかりお伝えしておりますのでご安心ください。
放置し続けて手遅れになってしまわぬよう、外壁サビを見つけたら、まずはお気軽にご相談ください!
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2024.01.18
【施工例あり】ジョリパットで外壁をオシャレに!仕上がり(色)・価格まで解説!
そもそも「ジョリパット」とは?
ジョリパットとは、アイカ工業株式会社が製造・販売している「壁面仕上げ用の塗材」で、さまざまな外壁デザインの実現が可能です。またジョリパットは、一般的な乾式工法などで用いられる「サイディング」などとは異なり、現場で水などを混ぜて使われる湿式工法の材料となっています。
そのため、ただ色を塗布するだけのペンキなどとは異なる特性を持ち、凹凸や手触りを踏まえた「デザイン性の高い外壁」を施す仕上げ材として、多くの壁面で利用されています。
主に住宅の外装に使用されることが多いですが、門扉周りなどの外構や、内装にも使用され、ご自宅の内装用の商品展開も行われています。
塗り替えにジョリパットが選ばれるワケ
①:豊富なデザインから、オリジナルの仕上がりを選べる
ジョリパットが選ばれる理由は、何といっても「豊富なカラー・デザインバリエーション」にあります。
デザイン仕上げで言えば、「スクラッチ仕上げ」「レンガブロック調」「石目調」など、【全100種】以上のデザインパターンがあり、コテ、吹き付け、型押しローラーなどの仕上げ方法によっても、同じ素材でもデザインの違いが表現できます。
つまり『製品バリエーション×仕上げ方法』で、ご自宅に合わせたオリジナルの外壁仕上げが行えるのです。
②:『180色以上』のカラーラインナップから選択できる
ジョリパットが人気の理由は「デザイン性」だけではありません。デザイン同様、ジョリパットのカラーラインナップはなんと【180色】にもなります。
その中には、一般的な外壁に用いられる色合いに加え、和や洋の雰囲気を醸し出すカラーバリエーションも豊富。先にも紹介したデザインバリエーションも踏まえて、ご自宅だけのおしゃれな外壁に仕上げることができるのです。
③:色褪せしにくく、外壁メンテナンスも不要に
ジョリパットでの塗り替えは、「色の持続性・耐候性」の面でも、他の塗装と比較して優れています。特に、色褪せが起こりやすい濃い色調においても、その色鮮やかさを長期間保つことができます。
一見、ジョリパットのざらついた質感は「汚れが付きやすいのでは…?」と思われがちですが、実はその質感が雨水と調和し、汚れを自然に洗い流す効果があります。
さらに、時間の経過と共に味わい深い自然な風合いが現れるため、塗り壁特有の美しさを堪能できるのも大きな魅力の一つなのです。
④:耐久性・安全性を高める「オプション機能」も豊富!
ジョリパットは環境と健康に対する配慮がなされており、ホルムアルデヒドの放散量が非常に少ない『F☆☆☆☆等級』も獲得しています。さらにオプションとして提供される「汚染防止用のオーバーコート」を使用することで、塗装面が汚れにくくなるというメリットがあります。
他にもホルムアルデヒドを吸着・分解する能力や、調湿性能を備えたタイプ、さらに消臭や抗菌効果を有するタイプも存在し、それぞれのニーズに応じた選択が可能となっています。
ジョリパットのメリット・デメリットは?
ジョリパットは、デザイン性と耐久性に優れた外壁材ですが、いくつかのデメリットも存在します。
ジョリパットのメリット
他の塗装方法に比べてデザイン性が高く、職人によるコテ作業で独特の凹凸デザインを実現できます。また、耐用年数は約15〜20年と長く、耐久性にも優れています。
ジョリパットのデメリット
ジョリパットの外壁は割れやすく、特にモルタルやセメントの下地が原因で破損することがあります。また、凹凸のあるデザインは汚れが溜まりやすく、清掃が必要になることがあります。さらに、職人の手作業による独自のデザインは、一般的な塗装に比べてコストが高くなる傾向があります。
ジョリパット施工の価格はどれくらい?
ジョリパットは、先にも紹介したようなデザインや質感のオプションによって、1平方メートルあたりのコストが変わります。あくまでも目安ではありますが、ジョリパットでの施工は1平方メートルあたり、約【4,000円/㎡】となっています。
また、内装用のジョリパットは少々高くなっており、相場としては「5,000円/㎡〜16,500円/㎡〜」程度となるでしょう。
ジョリパットの施工方法は?
ジョリパットの施工手順は、以下のステップで行われます。
①高圧洗浄
まずは外壁に付着しているコケ、カビなどの汚れを落とし、外壁を乾燥させます。
ジョリパットはデザイン性が高い反面、丁寧な施工を行わないと他の塗料よりも汚れが目立ちやすい傾向にあるため、まずは
②コーキング
既存塗膜のひび割れなどをコーキングで補修し、下地調整で古い塗膜や汚れを除去して密着性を高めます。養生作業で塗装範囲外を保護した後、下塗りで接着力を向上させ、中塗りでジョリパット塗料を厚く塗ります。
③上塗り
ジョリパットの種類によっては、乾燥後の上塗りで、塗りムラ防止のため色を変える場合もあります。
施工方法には「手塗り」と「吹き付け」があり、それぞれ異なる質感が出るため、ジョリパット施工に慣れた職人がいる業者選びが大切です。職人の技術で仕上がりの風合いが変わるため、外壁リフォーム時には専門知識を持つ業者を選びましょう。
当社の施工事例のご紹介
ここからは当社のジョリパット塗り替え事例をご紹介していきます。具体的な仕上がりについて気になる方は、ぜひビフォー・アフターの参考にしてみてください。
事例①:色合いはそのままに、外観をリニューアルした事例
▲施工前
▲ ジョリパットでの施工後
全体的に黒ずみのあった外壁を、色合いはそのままに外観をリニューアルした事例です。
ジョリパットはさまざまなデザインに対応できる反面、そこまで派手にしたくないというお客様からは「今までの色味を崩さずに塗り替えできますか…?」と、よくご質問をいただきます。
もちろんそのようなご要望にも対応可能で、上記写真のように、新築時にこだわって選んだ色合い・風合いをそのまま残しつつ、汚れた箇所だけを一新するようなデザインに仕上げることも可能です。
事例②:「明るさ+質感の追加」で、門塀デザインを一新した事例
▲施工前
▲ ジョリパットでの施工後
こちらは玄関先(門塀)のデザインを一新した事例です。
色味を一新したのはもちろん、ジョリパット特有の「波目のある模様」を施すことで、まるで新築のような玄関先へとリニューアルしました。
外壁はもちろん、玄関や門というのは、ご自宅の見栄えに大きく関わる箇所ですので、「まずは入口部分だけでも塗り直したい」とご検討されている方も、ぜひご相談いただければと思います。
ジョリパット施工の際には「サンプル確認」を行おう
上でも紹介した通り、ジョリパットは豊富なデザインと色のバリエーションが特徴ですが、さまざまなタイプがある性質上、実際の仕上がりや僅かなニュアンスを把握するためには、サンプルや実物を見るのが最も最適です。
公式ウェブサイトなどからデザインや色を選んだら、塗り替えを依頼する塗装会社に、実際のサンプルの提供などを依頼して比較検討するようにしましょう。
またジョリパットの凹凸のあるデザインは、日光の当たり方によってもコントラストが異なるため、室内で見た印象と屋外で見た印象が異なることがあります。これらの特徴を踏まえて、実際の環境での見た目を正確に理解することができるというわけです。
当社でもジョリパットのバリエーション資料・サンプルの共有を行っておりますので、「まずは仕上がりを見てみたい」という方も、ぜひお気軽にお申し付けください。
ジョリパットを使った、オシャレな外壁塗り替えも、
馬渕塗工にお任せください!
本記事でも解説した通り、ジョリパットは「デザイン性の高い塗り替え」にうってつけですが、実際に希望した仕上がりになるか?は、当然、施工業者の技術力(デザイン技術)に依存します。
もちろん、同じ材料を仕様していたとしても、塗り方次第で表現方法は無限大にある。それが塗装・塗り替えの世界なのです。
当社では、職人歴【20年以上】の経験とデザイン技術をもとに、お住まいの外壁に「世界でたったひとつの外壁デザイン」を施します。
デザイン性の高い外壁塗装・塗り替えのご相談なら、馬渕塗工にお任せください!
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