2024.04.30
外壁・スーパーセランフレックス 屋根・立平葺きカバー工法にて完成致しました
外壁塗装工事が完了し、外壁にはスーパーセランフレックスを、屋根には立平葺きカバー工法を採用しました。
外壁は3×10板にリシン仕上げが施されており、お客様からの長持ちするようにというご要望に応えるため、下塗りにセラトーシツプラス、上塗りにスーパーセランフレックスを使用しました。
リシンは、モルタル外壁の表面化粧材として用いられ、骨材に樹脂やセメント、着色剤などを混ぜたものを吹き付けて施工するため、表面がザラザラとした仕上がりになります。比較的安価な仕上げ材であるため、新築住宅によく使用されています。
玄関ポーチ柱はN-90(白色)をご希望でしたので、軒天にはN-80を使用し、ポーチ柱の色とのメリハリを付けました。色を変えることで、それぞれの部位の役割の違いを明確にアピールしました。
ポーチ柱とは、庇を支える柱のことを指します。
屋根は元々カラーベストを使用していましたが、築年数とこの先のメンテナンスを考慮し、カバー工法を選択しました。
カラーベストは、セメントと繊維を主材料とする瓦で、コロニアルとも呼ばれます。最も普及している屋根材であり、セメント瓦に比べ安価で葺き替え等のメンテナンスが容易であることが特徴です。
今回使用した塗料のダイヤスーパーセランフレックスは、株式会社ダイフレックスが販売する「水性・柔軟・透湿」タイプの無機塗料です。
一般的なシリコン塗料(有機塗料)などよりも汚れに強く、優れた柔軟性を備えており、特に戸建て住宅における塗り替えに最適な塗料といわれています。通常のシリコン塗料などよりも価格は高めですが、その分耐用年数も非常に長く、長期間にわたって塗り替え後の美観を維持することができるのも大きな特徴です。
2024.04.30
【外壁はどうなる?】サイディング目地のブリード現象とは?原因や放置するとどうなるかを解説!
ブリード現象とは?
「ブリード現象」とは、サイディングの目地などに使用されるコーキング剤に含まれる可塑剤(かそざい)という添加物が経年により内部からにじみ出て、塗料や外壁の汚れなどと反応することで黒いシミのような形で表面に現れる現象を指します。
ブリード現象が起こると、見た目が悪くなるだけでなく、コーキングの機能が低下し、外壁の寿命を縮める原因にもなります。
ブリード現象は、塗装後の1~2年後くらいから現れ始め、コーキング剤の劣化を伴って進行します。これにより、美観が損なわれるだけでなく、コーキング剤自体の耐久性も低下し、塗装の劣化も早まります。つまり、ブリード現象は、コーキング剤が変色してしまう現象であり、放置すると外壁の機能や寿命に影響を与える可能性があるのです。
サイディングについては下記記事でより詳しく解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。
ブリード現象が発生する原因は?
上でも軽く解説しましたが、ブリード現象は、外壁材の目地に使用されるコーキング剤に含まれる可塑剤が原因で発生します。
可塑剤はコーキング剤に柔軟性を与える添加物で、輪ゴムや散水ホース、消しゴムなどにも使用されています。この可塑剤は、コーキング剤の内部から表面へと移動する性質があり、これをマイグレーションと呼びます。
問題はこのマイグレーションによって表面に滲み出た可塑剤が、塗料と反応してしまうことです。その結果、コーキング剤の表面がべたつき、汚れが付着しやすくなったり、変色したりするのがブリード現象を引き起こします。特に、過去に使用されていたコーキング剤には可塑剤が多く含まれていたため、塗装との相性が悪く、ブリード現象が発生しやすい傾向にありました。
現在では、可塑剤を含まないノンブリードタイプのコーキング剤が主流になりつつありますが、古い建物などでは注意が必要です。
ブリード現象が発生しやすい場所は?
ブリード現象が発生しやすい場所として、目地やひび割れを補修するためにコーキング材の上から塗装が行われた部分や、汚れが付着しやすい交通量の多い道路に面した建物が挙げられます。
とはいえ、ブリード現象はコーキング剤が使用されている場所であれば、どこでも起こり得る現象です。建物の内外を問わず、目地やひび割れの補修箇所は、常にブリード現象のリスクを抱えています。
そのため、定期的な点検とメンテナンスを行い、コーキング剤の状態を確認することが重要です。もしもブリード現象の兆候が見られた場合は、速やかに修繕を行いましょう。
ブリード現象が起きるとどうなる?
1.コーキングの劣化によって建物の「損傷リスク」が高まる
ブリード現象が起こると、コーキング剤から可塑剤が染み出し、コーキング自体の性質が変化してしまいます。
本来、コーキングは外壁と外壁を柔軟につなぎ、建物の振動や温度変化に対応する役割を担っていますが、ブリード現象によって可塑剤が失われることで、コーキングの弾力性が低下し、十分な機能を発揮できなくなるのです。
その結果、建物の耐久性が損なわれ、雨風の浸入や地震時の損傷リスクが高まります。
2.塗料・外壁の寿命が短くなってしまう(耐用年数の低下)
コーキングから染み出した可塑剤は、塗料にも悪影響を及ぼします。
可塑剤と塗料が反応することで、塗膜が変性し、本来の耐久性や防水性が失われてしまいます。一般的に、外壁塗装の耐用年数は10年程度とされていますが、ブリード現象が発生すると、わずか1〜2年で塗り直しが必要になります。
せっかく高品質の塗料を使用しても、ブリード現象によってその効果が無駄になってしまうのです。
3.変色によって外観のデザイン性が下がることも…
ブリード現象が起こると、コーキング部分が黒ずんだり、グレーに変色したりします。
特に、白やベージュなどの明るい色の外壁では、変色が目立ち、建物の美観を大きく損ねてしまいます。ブラック系の外壁でも、ブリード現象によって色ムラが生じ、意図しない印象を与えてしまうのです。
せっかく美しく仕上げた外壁が、短期間で見苦しくなってしまうのは非常に残念です。
ブリード現象を予防する方法
1. ノンブリードタイプのコーキング剤を使用する
ブリード現象を予防する最も効果的な方法は、ノンブリードタイプのコーキング剤を使用することです。
ノンブリードタイプのコーキング剤は、ブリード現象の原因となる可塑剤を含んでいないため、塗装との相性が良く、長期的な耐久性が期待できます。
新築時や外壁のメンテナンス時に、これらのノンブリードタイプのコーキング剤を使用することで、ブリード現象を長期的に防ぐことができるでしょう。
2. 可塑剤と塗料の反応を防ぐ専用のプライマーを塗布する
既存のコーキングを撤去せずに外壁を再塗装する場合、ブリード現象を防止するために専用のプライマーを使用することが有効です。
「逆プライマー」や「ブリードオフプライマー」と呼ばれるこれらのプライマーは、コーキングから染み出た可塑剤が塗料と反応するのを防ぎ、ブリード現象を抑制することができます。特に、シリコン系のコーキング剤は、ブリード現象が起きやすいことで知られていますので、既存のコーキングの種類が不明な場合や、シリコン系のコーキングが使用されている可能性がある場合は、専用プライマーの使用を検討しましょう。
プライマーを塗布することで、既存のコーキングを残したまま、好みの色に外壁を塗装することができます。
3. 古いコーキングの除去・コーキング剤を打ち直す
長期間経過し、劣化症状がみられるコーキングはブリード現象のリスクが高まるため、古いコーキングを完全に除去し、新しいノンブリードタイプのコーキング剤を打ち直しましょう。
外壁の塗装工事やコーキング工事のタイミングで、施工業者とノンブリードタイプのコーキング剤や可塑剤移行防止プライマーの使用について相談することで、ブリード現象に対して適切な対策を講じることができるのです。
【まとめ】ブリード現象を見つけたら、コーキング剤の打ち直しも視野に!
本記事で紹介した通り、ブリード現象を防ぐためには「ノンブリードタイプのコーキング剤」での施工が効果的ですが、万一ブリード現象を見つけた場合は、劣化が広がらないためにも、古いコーキング剤の除去・打ち直しも視野に入れましょう。
当社では職人歴【20年以上】の経験と知識をもとに、コーキング剤の劣化具合の判断・打ち直しのご案内を行っています。
また相談をすると「軽微なものでも塗装営業をされそう…」と思われるかもしれませんが、私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
放置し続けて手遅れになってしまわぬよう、ご自宅の外壁メンテナンス(塗装・塗り替え)ならお気軽にご相談ください!
2024.04.30
【プロが教える】外壁塗装に使われる「フッ素塗料」とは?特徴や耐用年数、費用相場まで解説!
「フッ素塗料」とは?
フッ素塗料とは、蛍石(ほたるいし)を原料とするフッ素樹脂を配合した塗料で、卓越した耐久性と耐候性を実現した高性能塗料です。
その優れた特性から、高層ビルやマンションなどの大型建造物から一般住宅まで、幅広い用途で使用されています。住宅の外装においては、特に紫外線の影響を受けやすい屋根や外壁、シャッターなどに適しており、長期間にわたって美観を維持し、建物を保護することができます。
また、フッ素塗料には『油性、水性、1液型、2液型』などさまざまなタイプがあり、用途に応じて選択することが可能です。建築分野以外でも、航空機や調理器具など、多岐にわたる分野で活用されています。
近年では、一般住宅での使用が増加傾向にあり、高品質な外装塗装を求める方からの人気を集めています。初期コストは高めですが、メンテナンス周期が長く、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。
フッ素塗料の『3つ』の特徴
1. 耐久性・耐候性が高く、紫外線などから外壁を守る!
フッ素塗料は紫外線、雨水、酸化、温度変化など、さまざまな外部環境に対する強い耐性を持っています。特に4フッ化型フッ素塗料は、これらの環境因子による変形や変色、劣化に強く、外壁をより長持ちさせられるのです。
2. 親水性が高く、雨水で汚れが落ちやすい
フッ素塗料はその「高い親水性」により、雨と共に汚れが流れ落ちやすく、外壁が汚れにくい低汚染性を実現しています。これにより、建物の外観を長期間にわたって美しい状態を維持しているのです。
3.その他、劣化を防ぐ高い機能性!(耐熱性・防藻性・防カビ性)
フッ素塗料は紫外線による熱から建物を守る耐熱性を持ち、夏場の外壁の温度上昇を抑制する効果があります。さらに、防藻性と防カビ性にも優れており、湿度の高い環境下でも藻やカビの発生を抑え、外壁の衛生状態を維持することができます。
フッ素塗料のデメリットは?
1. 他の塗料よりもコストがかかる
フッ素塗料は他の塗料に比べると、価格が若干高いのがデメリットでしょう。
同じ面積を塗装する場合、フッ素塗料はウレタン塗料やシリコン塗料と比較して大きくコストが上がります。一般的には、フッ素塗料の使用によって1平方メートルあたり約4,200円のコストがかかり、これはウレタン塗料やシリコン塗料の約1.6倍に相当します。初期投資としてまとまった工事費用が必要となるため、予算に配慮が必要です。
2. 耐久性が高い反面、塗り直しが難しい
フッ素塗料は塗膜が硬く、耐久性が高い一方で、再塗装時にはその密着性の低さが問題となります。
特に塗膜が耐久性に優れている場合、新たな塗料がうまく密着しないため、下塗り材を慎重に選ぶ必要があります。また、塗膜が硬いため、外壁にヒビが入った際には割れやすく、特別な下塗りや追従性を考慮した施工が必要になります。
3. 「ツヤを控えた外壁デザイン」には不向き
フッ素塗料はツヤがある製品が一般的で、ツヤ消しタイプは存在しません。そのため、和風建築物や周囲の環境にツヤのある外観が合わない場合には不向きといえるでしょう。
フッ素塗料の耐用年数は?
フッ素塗料の耐用年数は12年から15年とされており、一般的に使用されているアクリルやウレタン、シリコンと比較しても非常に長い期間です。これはフッ素塗料が持つ優れた耐候性によるもので、紫外線や雨風に強く、塗膜の劣化が起きにくいのです。
一度塗装の塗装で長期間メンテナンスフリーで美観を保つことができます。初期の投資は他の塗料より高くなりますが、その長い耐用年数を考えると、トータルコストの削減や長期にわたる外壁の保護効果を考慮する価値があるでしょう。
フッ素塗料での塗装の費用相場は?
フッ素塗料の費用相場は一般的な30坪の戸建住宅でフッ素塗料を全面に使用した場合、約100万円から110万円程度となります。
他塗料と比較して高価な塗料ではありますが、先に解説したように耐用年数は12年から15年と比較的長く、そのため塗り替えの頻度を格段に減らすことができます。初期の施工費用は高くても、長い目で見れば、その高耐久性により長期的なメンテナンス費用の削減が見込めるでしょう。
【まとめ】フッ素塗料は耐久性・耐候性が高く、耐用年数が長い!
本記事でも紹介した通り、フッ素塗料は耐久性・耐候性が高いため、劣化に強く耐用年数が長い塗料です。一方で他塗料よりも費用がかかるというデメリットもあるため、ご自宅の劣化状況をふまえて、塗る・塗らないを選ぶと良いでしょう。
当社では職人歴【20年以上】の経験と知識をもとに、どの塗料での塗装が最適か?を判断・ご案内します。
また外壁劣化の相談をすると「軽微なものでも塗装営業をされそう…」と思われるかもしれませんが、私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
放置し続けて手遅れになってしまわぬよう、ご自宅の外壁メンテナンス(塗装・塗り替え)ならお気軽にご相談ください!
>>無料お見積り・ご相談はこちらから!
2024.04.30
【プロが教える】塗装の見積もりで見るべき『4つのポイント』とは?金額を決める要素も解説!
「同じ外壁塗装なのに、なぜ業者によって見積もり費用が違うの?」とよくご質問いただきます。
本記事では業者によって費用が異なる理由や、見積もり比較時に見るべきポイントについて詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
見積もり額を左右する「4大要素」は?
1.「塗装する面積」による違い
当然ではありますが、塗装面積が広いほど施工費用は高くなります。
塗装費用は対象となる外壁の面積に基づいて算出されるのが一般的であり、面積が大きくなるほど塗料の量や作業時間がかかるため、総合的な費用も高くなります。
正確な面積を把握するためには業者に現地を確認してもらう必要がありますが、延床面積から大まかな塗装面積を計算する場合もあります。建物の形状によって異なりますが、シンプルな形状であれば、延床面積に対して塗装面積の割合は比較的小さく、費用を抑えられる傾向にあります。
2.「塗料のグレード」による違い
使用する塗料にも着目しましょう。
最も安価なアクリル塗料と高価なフッ素塗料・無機塗料では、3〜4倍もの価格差があります。一般的に使用されているシリコン塗料でも、アクリル塗料の約2倍の価格です。
塗料を選択する際には価格だけではなく、耐用年数の違いにも着目しましょう。アクリル塗料は5年、シリコン塗料は10-15年、フッ素塗料や無機塗料は15-20年の耐久性となっており、高価な塗料の方が長期的に考えると経済的です。
3.「塗装する素材(壁材)」による違い
外壁素材によっても施工費用は変動します。
特にサイディングボードやALCパネルなど目地がある外壁材の場合は下地処理に手間がかかるため、コーキング代や人件費が追加で発生するため、施工費用が高くなる傾向があります。その点、モルタル外壁などの塗り壁やガルバリウム鋼板などの金属は目地がないため、費用が抑えられるでしょう。
4.「建物の形状」による違い
塗装面積と同様に建物の形状によっても施工費用が変動します。
塗装面積は、延床面積に係数をかけることで算出することができますが、実際の係数は建物の形状によって異なります。シンプルな形状の家であれば延床面積に対する塗装面積の割合は小さく、塗装費用を安価に抑えられます。一方で、角が多い複雑な形状の家や曲線を含む建物では、延床面積に対する塗装面積の割合が大きくなります。加えてこのような建物では、足場を細かく組む必要があるため、足場代も高くなることが多いです。
【注意!】明らかに安い場合は”手抜き工事”のケースも…
もちろん「職人の技量」や「会社の規模感」によっても費用は異なりますが、相場を大きく下回る業者では塗料の使用量や工期を節約するために、「手抜き工事」が行われている場合があります。
たとえば外壁塗装であれば、本来「3度塗り」を行うのがベストですが、その作業を1度で済ませるなどの「手抜き」によるコストカット手法がよく使われます。
外壁塗装を依頼する際には、施工内容を十分に確認し、信頼できる施工業者なのか判断することが重要です。手抜き工事を防ぐためにも、安価な見積もりに惹かれることなく適正な価格で質の高い施工を行ってくれる業者を選びが大切となるわけです。
悪徳業者にありがちな”手抜き工事”については、下記記事でも詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください!
ポイントは4つ!見積もりでチェックすべき項目とは?
信頼できる施工業者なのかを判断するには見積もりを適切に評価する必要があります。以下では見積もりのチェックするべきポイントを解説します。
1.「材料費のかさ増し」がないか確認する
まずは塗装対象となる面積や使用する材料の数量が正確に記載されているかどうか確認しましょう。
これらの情報は、費用算出の根拠となる重要な要素であり、明確に示されていない場合、工事内容が曖昧で、適切な価格設定がなされていない可能性があります。見積書に記載された面積や数量が、実際の建物の状況と大きく異なっていないかを確認することが大切です。
2.「塗料グレードに見合った金額か?」を確認する
外壁塗装に使用する塗料は、シリコン、フッ素、アクリルなど様々な種類があり、それぞれ価格や性能が異なります。使用予定の塗料の種類や品質、メーカー名などが明記されているかを確認しましょう。塗料の情報が不明瞭な場合、耐久性に不安がある低品質な塗料が使用される可能性があります。
また、建物の状況や環境に適した塗料選定がなされているかも重要です。外壁塗装では、日当たりの良い南側の壁には耐候性の高い塗料を、湿気の多い北側の壁には防カビ性能の高い塗料を使用するなど、適材適所の塗料選定が求められます。
見積書に記載された塗料の特性を確認し、自宅の環境に合ったものが選ばれているかをチェックしましょう。
3.「下塗り・中塗り・上塗り」はあるかチェックする
外壁塗装の品質を確保するためには、下塗り、中塗り、上塗りの3回塗り工程が基本となります。見積書でもこれらの工程が明確に記載されているかを確認しましょう。
下塗りは塗装の密着性、中塗りは色の均一性と隠蔽性、上塗りは美観と耐候性を高めるというそれぞれに役割があります。これらの工程を省略することで、短期的なコストは抑えられるかもしれませんが、長期的には塗装の劣化を早め、再塗装の時期を早めてしまう可能性があります。
4.塗装前・後に”行うべき作業”が抜けていないかチェックする
施工の手順や範囲を把握するためにも、高圧洗浄、下地処理、塗装工事など、工程ごとに分けられた作業内容が見積書に記載されている必要があります。
これらの項目は、塗装の仕上がりと耐久性に大きな影響を与えます。例えば、下地の補修を怠ると、塗装の密着性が低下し、剥がれや亀裂の原因となります。また、コーキングの打ち替えを行わないと、建物の防水性能が低下し、雨漏りなどのトラブルを招く恐れがあります。
見積もりチェック時は、合計費用だけでなく、
「何をやる・やらないか?」を確認しよう!
本記事でも解説した通り、外壁塗装の費用感は「どんな作業を・どれだけの面積で・どんな塗料を使用するのか?」によっても変わります。
費用だけを見て依頼先を判断してしまいがちですが、そもそも外壁塗装を行う理由は「家をきれいに長持ちさせること」なわけですから、見積もりチェックの際には、
本当に必要な作業が行われるか?
料金かさ増しのための”不要な工事”が含まれていないか?
を確認するようにしましょう。
当社では職人歴【20年以上】の経験と知識をもとに、末長く美観を保てる外壁塗装を行います。
また外壁劣化の相談をすると「軽微なものでも塗装営業をされそう…」と思われるかもしれませんが、私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
放置し続けて手遅れになってしまわぬよう、ご自宅の外壁メンテナンス(塗装・塗り替え)ならお気軽にご相談ください!
>>無料お見積り・ご相談はこちらから!
2024.04.30
【塗装前必見!】外壁塗装の”優良業者”の見分け方とは?悪徳業者にありがちな手口も解説
そもそも塗装業者に”悪徳業者”が多い理由は?
1. 施主が「適正な見積もりか?」を判断できないから
外壁塗装は家の外から状態が一目で分かるため、悪徳業者にとっては飛び込み営業が行いやすい環境です。
また、外壁塗装には明確な定価が存在せず、材料費や工事内容によって価格が大きく変動するため、依頼主が適正価格を判断しにくいのが現状です。これが不正な価格設定や契約につながっていると考えられます。
下記記事では「外壁塗装の見積もりで見るべきポイント」について詳しく解説していますので、適正な見積もりかを判断する方法として、こちらもあわせてご覧ください!
2. 安い(性能が低い)塗料で施工しても気づかれないから
多くのお客様が塗装に関する詳しい知識を持たないため、品質の低い塗装をされてもそれが正常な施工かどうかを判断できません。さらに、塗装業には特別な資格が必要なく、誰でも業者として活動できるため、悪徳業者が市場に参入しやすい状況が生まれています。
3. 業者によって費用にバラつきがあるから
消費者保護の法整備により、これまでよりは悪徳業者も少なくなりましましたが、依然として問題は残っています。
「施主が適切な見積もりかを判断できない」という話にも付随しますが、塗装業界には、業界全体をリードするような大手企業が存在しないため、各業者が自由に自己の評価を名乗ることができます。これにより信頼できる業者を見分けることが施主にとって一層難しくなっているのです。
これらの要因により、悪徳業者が塗装業界に存在しやすい環境が形成されており、顧客としては業者選びに際して詳細な情報収集と慎重な判断が求められます。
こんな業者は要注意!悪徳業者がよく使う手口3選
1. 必要以上に「不安を煽る」セールストーク
悪徳業者の最も一般的な手口の一つは、外壁の状態を大げさに悪く言って不安を煽ることです。例えば「劣化がひどくて、すぐにでも壁が崩れるかもしれない」と言ったり、「放っておくと雨漏りが始まる」と警告します。
実際の状況はそこまで悪いわけではないことも多くありますので、見積もり依頼の際は、複数業者に依頼するようにしましょう。
2. 大幅な「値引き提案」をしてくる
悪徳業者は「大幅な値引きを提案」をしてくることもあるため注意が必要です。これは「アンカリング効果」と呼ばれる心理技術を利用しており、最初に非常に高い金額を提示し、その後の「大幅に安くなった価格」を魅力的に感じさせます。
しかし、この手法はしばしば工事の品質を犠牲にしている可能性があります。本当に優良な業者であれば、最初から適正な価格を提示するはずです。
3. 「オリジナル塗料」などの自社製品の宣伝
一部の業者は「30年も持つオリジナル塗料」などと自社の製品を過度に宣伝することがあります。しかし、塗料の開発は膨大なコストと時間を要するものであり、小規模な業者が独自に開発するのは非現実的です。
加えて、市場に出回っているどの塗料もそこまで長い耐久性を保証するものはありません。このような営業トークに惑わされないよう注意が必要です。
悪徳業者に引っかからないためにはどうすればいい?
1. 複数の業者で見積もりを比較検討する
外壁塗装は高額な投資になるため、慎重な業者選びが必要があります。
悪徳業者から身を守るためにも、複数の業者から見積もりを取り、それぞれの提案内容と価格を比較することが重要です。見積もりは書面で受け取り、その詳細を確認しましょう。急いで契約を迫る業者には注意が必要です。
2. 劣化状況・施工プロセスの具体性に注目する
提案内容の丁寧さや説明の分かりやすさにも注目しましょう。
良い業者は、使用する塗料の種類や量、施工プロセスを明確に説明し、見積もりにもそれらが詳細に記載されています。また、施工前の家の劣化状況の診断をしっかりと行い、その結果を基に見積もりを作成することが一般的です。説明が不十分な業者や、詳細な診断を行わない業者は避けるべきです。
3. 施主自身が基本的な知識を身につける
悪徳業者に騙されないためには、施主であるご自身が基本的な外壁塗装の知識を身につけることがなによりも有効です。
塗料の種類や劣化の兆候について調べ、適正な工事内容や費用の相場を理解しておくことで、大幅な値引きを条件に契約を急ぐような業者に対しても冷静に判断を下すことができるでしょう。
【全3選!】優良業者の見分け方とは?
①:業者の「施工実績」を確認する!
外壁塗装業者を選ぶ際、まず確認すべきは施工実績です。優良業者の多くは、自社のウェブサイトに「お客様の声」や「施工事例」といったページを設け、これまでの実績を公開しています。単なる文章だけでなく、施工の各工程を詳細に記録した写真やビデオを掲載しているかどうかが、業者の信頼性を測る大きなポイントとなります。
写真や動画は、文章よりも改ざんが難しいため、信憑性の高い情報源と言えるでしょう。また、自らの仕事ぶりを誇りを持って公開しているということは、その業者に在籍する職人たちが高い技術力と自信を持っている証拠でもあります。したがって、施工実績の内容を吟味することは、優良業者を見極める上で欠かせないステップだと言えるでしょう。
②:職人の資格・許可証の有無をチェック!
外壁塗装業者を選ぶ際、もう一つ重要なのが、在籍する職人やスタッフの実績や資格、許可証の有無です。外壁塗装業の開業自体に特別な免許は不要ですが、塗装技能士や塗装工事業許可など、技術力や事業規模を証明する資格や許可制度が存在します。
例えば、塗装技能士の1級、2級の取得には、一定の実務経験と専門知識が求められます。また、塗装工事業許可は、国や自治体による審査を通過した業者にのみ与えられるもので、専任の技術者や経営責任者の存在など、厳しい条件をクリアする必要があります。
これらの資格や許可は、いずれも簡単に取得できるものではないため、業者の信頼性を測る重要な指標となります。業者のウェブサイトで、職人やスタッフの資格、許可証の有無を確認することは、優良業者を見極める上で非常に有効な方法だと言えるでしょう。
当社では職人歴【20年以上】の経験と知識をもとに、末長く美観を保てる外壁・屋根塗装を行います。職人の資格・技術力に関するご質問もお気軽にお問い合わせください。
③:業者の「提示する条件」をしっかりチェック!
外壁塗装業者を選ぶ際、営業担当者との会話の中で「サービス」や「モニター価格」という言葉が出てきたら、注意が必要です。一般的にこれらの言葉は、無料や割引を連想させますが、安易に飛びつくのは危険です。
「サービス」と称して提供される内容が、他の項目で上乗せされていないか、塗装の回数など施工の詳細条件に問題がないかなど、業者に詳しく確認することが重要です。また、「モニター価格」という言葉も同様で、100万円以上の大幅値引きを提示する業者には、特に慎重になる必要があります。
そもそも、そこまでの値引きを行って業者にメリットがあるのか、冷静に考えてみることが大切です。「サービス」や「モニター価格」に惑わされることなく、業者が提示する条件をしっかりとチェックすることが、優良業者を選ぶ上で欠かせないポイントだと言えるでしょう。
当社が「5%OFFサービス」を行うワケ
当社は本当に”やるべき塗装”だけを提案するために、営業担当による押し売り施工を行っていません。つまり営業マンを雇うコストがなくなるため、「その分の費用をお客様に還元する」といった趣旨のもと、Web予約を行っていただいたお客様には5%OFFのキャッシュバックサービスを行っています。
本当にやるべき塗装をご提案する以上、当然お客様に還元できることも積極的に提案していきたい。そんな想いの元生まれたサービスですので、ぜひご活用いただければと思います。
※ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
「料金」や「塗料グレード」での営業には注意!
劣化にあわせた最適な施工見積もりか?を確認しよう!
本記事では悪徳業者の特徴や手口を説明しましたが、悪徳業者の特徴を一言でまとめるならば、「とにかく施主に優しいプランに見せる」ことです。具体的には
他社よりも安く施工できますよ!
値段は高いが、良い塗料を使用していますよ!
といった見せ方です。
当然ですが、屋根・外壁塗装を行う理由は、家をきれいに修復することにあるわけですから、費用感や使用する塗料というのは、ご自宅の「劣化状況」によっても違います。
そのため、金額や使用塗料ベースの見積もりではなく、「どこが汚れていて、どんな塗装が必要なのか?」といった、作業ベースで見積もり説明をしてもらうことで、悪徳業者に引っ掛かってしまう可能性も大きく低減できるでしょう。
また外壁劣化の相談をすると「軽微なものでも塗装営業をされそう…」と思われるかもしれませんが、私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
放置し続けて手遅れになってしまわぬよう、ご自宅の外壁メンテナンス(塗装・塗り替え)ならお気軽にご相談ください!
>無料お見積り・ご相談はこちらから!
2024.04.01
オルガードマイルド(無機塗料)を使用して雨戸をピカピカにしました
今回、使用したのは「オルガードマイルド」という塗料です。
オルガードマイルドは無機塗料で、家の外観を美しく長期間保つことができる優れものです。
特に紫外線に強く、色あせしにくいため、外壁の見た目を長く維持でき、火災が起きた際の延焼を防ぐ効果もあり、非常に硬く丈夫なので傷にも強いです。
この塗料は一度塗るだけで、約25~28年間の耐久性を持ち、経済的かつ環境にも優しい選択肢と言えます。
雨戸は家の外見に大きく影響し、しばしば見過ごされがちな部分です。
今回はルーバータイプで枚数も多かったため、均一で美しい仕上がりを実現するために吹き付け塗装を採用しました。
この方法なら、手順をしっかり守ることで、塗装の跡が残らず、非常に綺麗な仕上がりが得られます。
ルーバータイプは、風通しと目隠し効果を兼ね備えた雨戸で、風が通り抜ける構造は、特に台風などの強風時に風の影響を和らげる効果を発揮します。
弊社では、雨戸などの付帯部分には劣る材料を使ってコストを抑えるといった手法を採用しません。
家全体が均等に経年変化するべきなので、雨戸にも外壁と同等の耐候性を持つオルガードマイルドを選択しています。