2026.01.30
【色って大事?】遮熱効果が高い「エシカル塗料」でもカラー選択は重要になる?
遮熱効果が高い塗料として当社でもよくお客様に選ばれる、エシカルプロクール塗料。
ただお客様から「やっぱりエシカルシリーズでも、白の方が遮熱効果ありますか…?」とよくご質問いただきます。
この記事では、色別の日射反射率のデータと、遮熱効果を最大限活かす色選びの方法を解説します。
この記事でわかること
エシカルプロクールで選べる色のバリエーション(全27色)
色別の日射反射率の具体的な数値とその差
明るい色と濃い色の違い、表面温度への影響
遮熱効果を最大限活かすなら白系・淡色を選ぶべき理由
工場・倉庫での具体的な使い分けの方法
そもそも「エシカルプロクールって何…?」という方は、こちらにわかりやすくまとめておりますので、ぜひご覧ください。
エシカルプロクールは何色ある?
エシカルプロクールは、屋根や外壁向けの高遮熱塗料です。反射+放熱の2段階遮熱機能で、建物表面温度の上昇を抑えます。
エシカルプロクールは全27色から選べます。どのような色があるのか、基本情報を紹介します。
合計「27色」の中から選べる!(標準色22色/特別色5色)
標準色(一部抜粋)
特別色
エシカルプロクールは、全27色(標準色22色+特別色5色)から選べます。
標準色22色は、白やアイボリーなど明るい色~中間色が中心で、遮熱効果が高い色です。特別色5色は、黒やダークブラウンなど濃い色が中心で、デザイン性を重視したい方向けです。
ただし、27色全部から検討する必要はありません。「淡色と濃色」の違いを理解すれば、色選びの軸もはっきりします。
本題:色で「遮熱効果」は変わるの?
【結論】遮熱効果は色ごとに異なる!
結論ですが、やはり色ごとに遮熱効果(厳密には「日射反射率」)は変わります。
そもそも「日射反射率って何?」という話ですが、日射反射率とは太陽光(日射)をどれだけ反射するかを示す割合のことです。日射反射率が高いほど、太陽光を反射し、建物表面温度の上昇を抑えることができます。
エシカルプロクールの場合、白系(淡色)は約80%強、濃色は約40%となっており、特に屋根などの遮熱を期待するエリアであれば「白・淡色系」がおすすめですね。
【親方の豆知識】屋根であれば“効果優先”でOK
近年モダンな黒・ダーク系の外壁カラーが人気になってきており、『屋根もダーク系で統一する方が、オシャレじゃないですか?』と質問いただくケースもよくあります。
ただ屋根はそもそも見えづらい部分ですし、年中太陽の光を受け続けるエリアですから、基本「遮熱効果優先」で色を選択いただいても問題ないと思います。
特に「倉庫・工場」などの見栄えより、社内環境・労働環境改善が最優先という物件であれば、ぜひ淡色カラーをご選択いただければと思います。
もし色選びで迷うことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
白系を選ぶとどれだけ効果がある?
白系の日射反射率は86.8%と非常に高い値です。では、白系を選んだ場合、実際にどれだけの効果があるのか。具体的な数値で見てみます。
効果①:“表面温度”20~30℃低下が期待できる
白系(最も明るい色)の日射反射率は86.8%と、最も高い値を示します。太陽光の86.8%を反射し、13.2%のみを吸収する計算です。
白系は光を反射しやすい色のため、日射反射率が非常に高くなります。白は光を反射しやすく、結果として熱をため込みにくい傾向があります。
夏場の直射日光下(気温35℃前後)で、建物表面温度を約50℃に抑えることができます。従来の塗料(日射反射率10~20%)では、表面温度が70~80℃まで上昇しますが、エシカルプロクール(白系)なら、表面温度を20~30℃低下させることが可能です。
室内温度も5~10℃下がります。従来塗料で室内温度40℃だった場合、エシカルプロクール(白系)なら30~35℃まで下がります。特に、広い屋根面積を持つ建物(工場・倉庫など)では効果が大きく表れます。
効果②:“室内温度”も5~10℃低下が期待できる
真夏であれば室内温度も5~10℃低下が期待できます。
従来塗料で室内温度40℃だった場合、エシカルプロクール(白系)なら30~35℃まで下がる可能性があります。表面温度が下がることで、屋根裏や室内への熱の伝わりが抑えられるためです。
広い屋根面積を持つ建物(工場・倉庫など)では、表面積が大きい分、効果がより顕著に表れます。天井からの輻射熱が大幅に減少し、作業環境が改善されます。
5分でわかる「遮熱体験キット」もご覧いただけます
「遮熱効果が高い」とはいえ、実際の効果は見ていただいた方が早いというのが正直なところです。
当社ではエシカルプロクールとそうでない塗料に白熱電球を当てることで、『実際に温度がどれくらい変わるのか?』を遮熱キットでご覧いただけます。体験時間も5〜10分でOK。たった数分でもビックリするくらい熱くなるんです…。
弊社ショールームでご体験いただけますので、ぜひお声かけいただければと思います。
目的別:おすすめの色はどれ?
色による効果の違いがわかったところで、具体的にどの色を選ぶべきか。目的別におすすめのカラーを紹介します。
暑さ対策なら白・アイボリー系
おすすめカラーはやはり、白、アイボリーなどの淡色系です。
白は、日射反射率が最も高いですし、すっきりした印象で清潔感があります。
アイボリーも、白に近い効果(日射反射率85%前後)で、少し柔らかい印象を与えられますし、白だと汚れが目立つ…という環境にもおすすめです。
屋根と外壁で色を使い分ける方法も!
「遮熱効果も欲しいけど、外観も重視したい」という場合は、屋根と外壁で色を使い分けることもできます。
おすすめの組み合わせは、屋根は白、外壁はダークグレーです。ダークグレーは汚れが目立ちにくく、白い屋根との相性も良いため、見た目のバランスが取りやすい色です。
屋根は日射の影響が最も大きい部分です(夏場は太陽光が直角に近い角度で当たる)。一方、外壁は屋根ほど日射の影響を受けません(太陽光の角度が浅い)。そのため、屋根は白系で遮熱効果を確保しつつ、外壁で建物の個性を出すことができます。
まとめ:遮熱効果を最大限活かす色選び
エシカルプロクールは色選びで遮熱効果が大きく変わります。遮熱効果を最大限活かすなら、白系・淡色を選ぶのが基本です。
濃色でもエシカルプロクールなら放熱機能で効果があります。デザイン性を重視する場合は、部分的に濃色を使う使い分けも可能です。
この記事のポイント
エシカルプロクールは全27色(標準色22色+特別色5色)
色別の日射反射率の具体的な数値
遮熱効果を最優先するなら白系・淡色
濃色でも放熱機能で従来塗料より効果がある!
使い分けの方法(屋根は白系、外壁は濃色でもOK)
馬渕塗工では、一級建築塗装技能士が工場・倉庫の遮熱塗装を熟知しています。完全自社施工で責任を持った施工を行い、お客様の施設の条件や目的に合わせた最適な色選びをサポートします。
エシカルプロクール塗装でお困りなら、お気軽にご相談ください。
2026.01.30
遮熱塗料“エシカルプロクール”シリーズを徹底比較!「F・Si・A」って何が違うの?
『遮熱塗装で、暑い夏を何とかしたい…』
特に夏場に向けたお客様からは、このようなご相談を多くいただきます。そこで当社では「エシカルプロクール」という遮熱塗料をこだわって使用しているのですが、実はこの“エシカルシリーズ”の中にも種類がありまして、当社では、
どんな施工を行いたいか?
どれくらいの価格に抑えたいか?
上記のようなお悩みをお客様とすり合わせた上で、最適なグレードを選択しています。
そこで本記事では、そもそも『エシカルシリーズって何?』『グレードごとに何が違うの…?』というお悩みに対して、わかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
この記事でわかること
エシカルシリーズって何?
エシカルシリーズの耐用年数は?
具体的な判断基準ってどこ?
そもそも:『エシカルプロクール』シリーズとは?
エシカルプロクールとは、国が定めた性能基準(JIS規格)をクリア※した高機能な遮熱塗料です。
従来の遮熱塗料は太陽光(赤外線)を反射する性能に特化していましたが、エシカルプロクールはこれに加えて塗膜自体が“熱を放出する性能”も備えているため、強力な遮熱効果が期待できます。
また、エシカルプロクールはあらゆるシーンに対応できるよう複数のラインナップが用意されています。屋根・壁用シリーズは以下の3タイプです。
エシカルプロクールA(アクリル樹脂塗料)
エシカルプロクールSi(アクリルシリコン樹脂塗料)
エシカルプロクールF(フッ素樹脂塗料)
※うちシリコン(Si)タイプがJIS規格を取得
エシカルプロクールの詳しい特徴や評判については、別の記事で詳しく解説していますので、気になる方はそちらもご覧ください。
シリーズの大きな違いは「耐用年数」にあり!
含まれている樹脂のタイプ(アクリル・シリコン・フッ素)によって3つに分けられていますが、大きな違いは「遮熱性能」ではなく「耐用年数」にあります。
ここでは、各シリーズの耐用年数と基本的な特徴を詳しく見ていきましょう。
アクリルタイプ(A):6~8年だが、施工費用を抑えやすい!
水性アクリル樹脂が含まれているエシカルプロクールAです。
期待耐用年数は約6~8年で、シリコンやフッ素より紫外線や雨風による劣化がやや劣る反面、施工コストが抑えられるメリットがあります。
エシカルプロクールである以上、遮熱性能はしっかり備えているので「遮熱効果は欲しいけど費用は抑えたい!」という方に推奨しています。
シリコンタイプ(Si):10~15年で“JIS規格”も取得!
水性アクリルシリコン樹脂が含まれているプロクールSiは、約10~15年の耐用年数が期待できます。
シリコンタイプの塗料は価格と耐久性のバランスが良いのが特徴で、「迷ったらシリコン」で選んでいただいても問題ありません。
エシカルプロクールSiとしての大きな特徴は、何といってもシリーズ中唯一のJIS規格(日本産業規格)認証製品であることです。
※JIS K 5675(屋根用高日射反射塗料)1種
そのため遮熱性能への信頼で選ぶなら「エシカル(Si)を推奨」とお伝えさせていただくケースが多くあります。
【親方の豆知識】JIS規格の「取得」と、JIS「相当」は別物!
JIS K 5675という規格は、屋根塗料の品質を決める“試験方法や品質基準を定めた規格”のようなものなのですが、エシカル(Si)はこのJIS規格を“取得”しています。
実は遮熱塗料の性能を表しているケースでは、『JIS規格取得』と『JIS規格相当』があります。
「取得」は文字通り、国の試験に合格しているという証拠なのですが、「相当」は、同じような試験を自社で行って問題がなかった。というニュアンスが強く、厳密にはJIS規格を取得していないんです。
もちろんJIS相当でも一般塗料と比較したら性能は高いのですが、『見積もりが高いの、JIS規格相当だからですよ』といった提案にはご注意いただければと思います。
フッ素タイプ(F):16~22年
そして水性フッ素樹脂が含まれているプロクールFは、シリーズ最長の約16~22年の耐用年数になります。
もともとフッ素タイプの塗料は高層ビルや橋梁などにも使われてきた最高級グレードの塗料で、非常に耐候性・耐久性が高いのが特徴です。
エシカルプロクールの遮熱性能そのものはシリーズを通して変わりませんが、雨風や紫外線による塗膜の劣化が起きにくいため、その分遮熱効果も長持ちします。施工費用はやや高くなりがちですが、「とにかく長持ちさせたい」という個人宅にはもちろん、「塗装は一度で済ませたい」工場などの大規模施設にも最適な塗料です。
最適なシリーズは「何を重視するか」によって異なります
これまで、エシカルプロクールの3つのシリーズ(アクリル・シリコン・フッ素)について解説してきましたが、お客様にとって最適なシリーズは「何を重視するか」によって変わってきます。
初期費用をできる限り抑えたい → エシカルプロクールA(アクリル)
確実な遮熱効果がほしい → エシカルプロクールSi(シリコン)
できるだけ塗り替え回数を減らしたい → エシカルプロクールF(フッ素)
「どうしても決められない...」という方は、施工業者の意見を聞いてみたり、見積もりで価格差を確認してから決めるのも一つの方法です。
『とにかく高い塗料が正解!』ではなく、ご自宅や施設に求める内容を踏まえて、価格を比較することが大切です。
色合いによって「遮熱効果」って変わりますか?
【結論】白(淡色)の方が、日射反射率は高い!
エシカルシリーズは遮熱性能の高い塗料ではりますが、やはり選択するカラーによって遮熱性能に差が生じます。
実際、エシカルプロクールの標準色では日射反射率70~85%前後のものが多い一方、特別色(濃色系)は36~45%程度とやや低下気味になります。
濃い色をご希望の場合は、多少なり効果が下がる可能性があることを理解した上で選択いただけるといいと思います。
カラーごとの日射反射率の詳細については、別の記事で詳しく解説していますので、気になる方はそちらもご覧ください。
まとめ:エシカルプロクールの耐用年数とシリーズ選択で後悔しないために
ここまでエシカルプロクールシリーズの選び方について、詳しく解説してきました。
この記事のポイント
エシカルプロクールは3シリーズ(A・Si・F)、耐用年数は8年~22年まで!
予算重視ならアクリル、信頼性重視ならシリコン、耐用年数重視ならフッ素!
カラーによって遮熱効果に差がある!
とはいえ、高機能なエシカルプロクールであってもカタログ通りの耐用年数を実現するには、施工品質が何より大切です。
希釈率や塗布量の管理、下地処理、インターバルの徹底など、メーカー規定に沿った施工を行って初めて、塗料本来の性能が発揮されます。どれだけ高性能な塗料を選んでも、施工が不適切なら期待した耐用年数・性能を発揮することができないのです。
馬渕塗工では、メーカー規定を遵守した施工をお約束します。
「遮熱効果って本当に体感できるの?」「うちの家だとどのシリーズが最適?」といった疑問があれば、一級塗装技能士の視点からお答えできます。
診断・お見積もりは無料ですので、お気軽にご相談ください。
しつこい営業や強引な勧誘は一切行いません。お客様が納得し、満足いく選択ができるよう、最適なプランをご提案します。