2025.11.06
遮熱塗料のエシカルプロクールとは?「新しい塗料だけど大丈夫?」にお答えします!
塗装業者からエシカルプロクールを提案されたけれど、新しい塗料だと聞いて「本当に効果があるのか」と不安に感じていませんか?
結論から言うと、エシカルプロクールは遮熱塗料としてJIS規格を取得した信頼できる塗料なんです。
この記事では、エシカルプロクールの評判や特徴、注意点、そしておすすめできる理由について、外壁塗装のプロの視点から詳しく解説します。
この記事でわかること
エシカルプロクールの特徴
新しい塗料でもおすすめできる2つの理由
良い施工店を選ぶための4つのチェックポイント
新しい塗料だからこそ知っておきたいポイントを押さえて、納得のいく塗料選びをしていただければと思います。
エシカルプロクールってどんな塗料?
エシカルプロクールは放熱にこだわって開発された遮熱塗料です。
一般的な遮熱塗料は太陽光を反射する機能に重点を置いていますが、エシカルプロクールはそれに加えて「赤外線を反射する+放熱する」ことを重視して設計されています。
また遮熱塗料としてJIS規格(日本産業規格)を取得している点が大きな特徴です。
さらにエシカルプロクールには、耐久性や機能性に応じて3つのラインナップがあるので、住まいの状況や予算に合わせて選べるのも魅力です。
エシカルプロクールA(アクリルタイプ):耐用年数6~8年
エシカルプロクールSi(シリコンタイプ):耐用年数 約10~15年
エシカルプロクールF(フッ素タイプ):耐用年数 約16~22年
長期的な視点でコストパフォーマンスを考えたい方、あるいは「できるだけ長持ちする塗料を選びたい」という方にとっても、幅広く対応できます。
エシカルプロクールの特徴
エシカルプロクールには、遮熱性能をはじめとするさまざまな特徴があります。
ここでは、特に注目したい3つのポイントについて詳しく解説します。
遮熱性能が高い!(エアコン節電にも◎)
エシカルプロクールの最大の特徴は、高い遮熱性能にあります。
一般的な遮熱塗料は、太陽光の中の赤外線を反射することで、建物の表面温度の上昇を抑える仕組みですが、エシカルプロクールは、それに加えて「放熱性」にも優れているため、建物に蓄積された熱を素早く逃がすことができます。
これにより室内温度の上昇を抑えられるため、夏場の電気代節約に効果が期待されています。
特に屋根や西日が強く当たる壁面に使用すると効果を実感しやすいと言われています。
「セルフクリーニング性能」で汚れにくい!
加えてエシカルプロクールには、セルフクリーニング機能も備わっています。
塗膜の表面が水となじみやすい性質(親水性)を持っているため、雨が降ったときに汚れが浮き上がり、自然と洗い流される仕組みです。
外壁は常に紫外線や雨風、排気ガスなどにさらされているため、時間とともに汚れが蓄積していくものですが、セルフクリーニング機能があることで、美観を長く保ちやすくなります。
“低VOC”だから健康被害も少ない!
エシカルプロクールは、VOC(揮発性有機化合物)の含有量が少ないという特徴もあります。VOCはシックハウス症候群の原因の1つとされている物質で、溶剤系の塗料には多く含まれていることがあります。
エシカルプロクールは水性塗料のため、施工中や施工後の臭いが少なく、ペットや小さなお子様がいるご家庭でも安心して使える塗料です。
【親方が語る】なんで“新塗料”なのにおすすめなの?
「エシカルプロクールの遮熱効果は本当に信頼できるの?」と不安に思う方も多いでしょう。
ここでは、なぜ新しい塗料でもおすすめできるのか、その理由を2つのポイントから解説します。
国が認める「JIS規格」取得塗料だから
エシカルプロクールは、遮熱塗料としてJIS規格を取得しており、国が定めた遮熱性能基準をクリアしていることが証明されています。
※JIS K 5675(屋根用高日射反射率塗料)
つまり、「新しい塗料だから不安」という気持ちはあっても、国が認めた基準をクリアしているという客観的な証拠があるため、安心して選べる塗料と言えるでしょう。
お客様が「遮熱効果」を体感できるから!
エシカルプロクールのもう1つの特徴は、遮熱体験キットを用いて「お客様がその違いを体感できる」という点です。
白熱電球の上にエシカルプロクールを塗った板と、通常の塗料を塗った板を用意し、5分程度経過した状態で確認すると、エシカルプロクールを塗った板の方が明らかに温度が低いことが確認できます。
このように、自分の目で見て、実際に効果を確かめられるというのは、塗料選びにおいて非常に大きな安心材料になります。
「カタログのデータだけでは本当かどうか分からない…」と感じる方にとっても、納得のいく判断材料となるでしょう。
ちなみにこの検証は、弊社「馬渕塗工のショールーム」でも体験いただくことができます。
もし「実際に効果を見てみたい」「どんな塗料なのか詳しく知りたい」という方がいらっしゃればお気軽にお問い合わせください。
【よくある質問】営業されそうで塗装屋さんには相談しづらいのですが…
「塗装業者に問い合わせるとその場で営業されそうで不安…」と心配でなかなか相談できないという方も多いと思います。
私たち馬渕塗工ではこちらからの営業活動は一切行っておりませんのでご安心ください
診断を依頼された際にもお客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしています。
エシカルプロクールにご興味のある方だけでなく、「まずは建物の状態を知りたい」「将来的な計画を立てるために、今の外壁がどういう状態なのか診てほしい」という方も、お気軽にご相談ください。
塗料を選ぶ前に知っておきたい"良い施工店"の見分け方は?
ここまでの解説でエシカルプロクールの魅力は伝わりましたでしょうか。
とはいえ、どんなに優れた塗料を選んでも、施工の質が悪ければ本来の性能は発揮されません。
最後に、失敗しない業者を選ぶために押さえておきたい4つのポイントをご紹介します。
見積もりに対して丁寧な説明があるか
まず大切なのは、見積もりの内容について、分かりやすく説明してくれるかどうかです。
外壁塗装の見積もりには塗料の種類や工程、使用する材料の量、施工面積などが細かく記載されていますが、一般の方には分かりにくい内容も少なくありません。
信頼できる業者であれば、見積もりの各項目について「この工程はなぜ必要なのか」「この塗料を選んだ理由」などを、お客様が納得できるまで丁寧に説明してくれます。
逆に、質問してもあいまいな回答しか返ってこない、あるいは「塗装工事一式」などの記載のみになっている場合は、後から追加費用が請求されるなどのトラブルになるケースがあります。
金額が安すぎないか
次に注意したいのが、見積もり金額が相場よりも極端に安くないかという点です。
もちろん金額は安いに越したことはないですが、きちんとした工事をしようとするとある程度の金額がかかってきます。
塗料代、人件費、足場代など、必要なコストを考えると、極端に安い見積もりを提示してきた場合は、どこかで手抜きをしている可能性があります。
質の低い施工では、塗膜の耐用年数を待たずに塗膜の剥がれや劣化が発生し、結果的に余計な出費になってしまいます。
「この価格、ちょっと安すぎない?」と感じたら、なぜその金額で施工できるのか、具体的な理由を確認することをおすすめします。
工事の進捗写真があるか
施工中の様子を写真で記録し、完了後に報告してくれるかどうかも、重要なチェックポイントです。
外壁塗装は、下地処理や下塗り、中塗り、上塗りといった複数の工程を経て完成しますが、これらの工程は最終的には塗膜の下に隠れてしまうため、お客様の目には見えない部分がほとんどです。
各工程ごとに写真を撮影し、「ここまで丁寧に施工しました」という証拠を残してくれる業者は丁寧な作業を行ってくれる可能性が高いです。
逆に、お願いしてみても完成した姿だけしか見せてもらえない業者は、施工品質に自信がない可能性もあるので注意が必要です。
完了後の保証・アフターサービスがあるか
最後に、工事完了後の保証やアフターサービスがきちんと用意されているかも確認しましょう。
外壁塗装は施工してすぐに問題が起きるとは限らないため、ほとんどの業者は「保証書」を発行しています。
数カ月、あるいは数年経ってから、塗膜の剥がれや色ムラなどの不具合が発生した場合に、保証があれば無償で対応してもらえますが、保証がない業者の場合は、追加で費用を請求されてしまいます。
契約前に、保証の内容や期間、アフターサービスの有無について、書面で確認しておくことをおすすめします。
まとめ:「エシカルプロクール」
この記事では、エシカルプロクールの特徴や評判、おすすめできる理由について解説してきました。
新しい塗料だからこそ感じる不安は自然なことですが、JIS規格という国の基準をクリアしている点、そして白熱電球を使った検証で遮熱効果を実際に目で確認できる点が、エシカルプロクールの大きな強みです。
個人宅での施工実績がまだ少ないのがネックですが、安心して検討できる塗料だと考えています。
高い遮熱性能を持つ!
遮熱塗料として「JIS規格」を取得している!
遮熱実験キットで、お客様自身で「遮熱効果」を体感できる!
セルフクリーニング機能や低VOCといった、環境・人体に優しい特徴も備えている!
馬渕塗工では、お客様のご自宅を実際に診てからお見積もりを作成する「診断型の料金設定」で、さらにすべて100%自社施工で品質を管理しています。
豊富な塗料ラインナップの中から、本当に必要な塗料を一緒に選んでいけるのも、私たちの強みです。
もし「エシカルプロクールの遮熱効果を実際に見てみたい」「自分の家に合っているか相談したい」という方がいらっしゃれば、お気軽にご連絡ください。
無理な営業は一切いたしませんので、安心してお問い合わせいただければと思います。
2025.11.06
遮熱塗料の“ウワサ”に親方が回答!「冬は寒くなる」って本当?特徴や効果を徹底解説!
夏になると2階が耐えられないほど暑い、エアコンをつけても電気代ばかりかかる…。そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
そこで今回ご紹介するのが「遮熱塗料」です。
屋根に塗るだけで室温が下がり、電気代が節約できるという話はどこかで聞いたことがあるかもしれません。とはいえ「本当に効果があるのか」「費用に見合うのか」と不安に思う方も多いでしょう。
実は、遮熱塗料の効果は屋根材や日当たりによって大きく変わります。
この記事では、遮熱塗料の仕組みや効果、自宅に合うかの判断基準、失敗しない選び方まで、詳しく解説していきます。
この記事でわかること
遮熱塗料の仕組みと実際の効果
遮熱塗料のメリットとデメリット
自宅に遮熱塗料が向いているかの判断基準
遮熱塗料を選ぶ際のポイント
そもそも「遮熱塗料」とは何か?
遮熱塗料とは、太陽光に含まれる赤外線(熱線)を反射する“特殊な顔料”を含んだ塗料のことです。
通常の塗料は太陽光を吸収してしまうため、表面温度が60〜70℃にもなりますが、遮熱塗料は太陽光を反射することで、屋根や外壁の表面温度の上昇を抑えます。
そうして表面温度が下がることで室内への熱の侵入が減り、結果として室内温度の上昇を抑えることができるというわけなんです。
遮熱塗料にはどんなメリットがあるの?
遮熱塗料には、夏の快適性向上や省エネ効果など、さまざまなメリットがあります。ここでは、遮熱塗料を導入することで得られる3つのメリットを解説します。
①:夏場の暑さを軽減できる!
まず第一に「夏場の暑さ対策」に有効です。
もしも塗料によって室内温度が2~3°C下がった場合、エアコンの設定温度を28℃から29~30℃に上げても快適に過ごせるようになります。
室温が2~3℃下がるだけでも、夏はもっと過ごしやすくなります。
【親方コラム】エアコン代の節約にも効果的!
「室内温度が下がる=エアコンを抑えられる」わけですから、間接的に“エアコン代の節約”にもなることが遮熱塗料が選ばれる理由としてよく挙げられます。
一般的な塗料よりも“やや割高”にはなりますが、エアコンの設定温度を1℃上げると約10%節電できると言われていますから、投資対効果も十分あると私たちは考えています。
もちろん家の構造や断熱性、日当たりによって効果は変動しますので、ご不明点があれば職人にご相談いただければと思います。
「馬渕塗工が取り扱う塗料」で比較してみる|▶︎
②:「補助金/助成金」が利用できるケースがある
自治体によっては遮熱塗料の使用に補助金を出しているケースもあります。
これは「住宅のエコ化支援」や「ヒートアイランド対策」など、街をより良くするリフォーム改修に対して支給される補助金です。
遮熱塗料は一般的なものよりも高価なケースが多いですが、補助金を活用することで初期費用の負担を軽減できる可能性があります。
また岐阜をはじめとする自治体だけでなく、「国の補助金制度(住宅エコリフォーム補助金など)」も不定期で行われることがあるので、最新情報をチェックすることをおすすめします。
※対象条件や金額は自治体によって異なるため、最新情報はお住まいの地域の自治体に確認してください。
③:「熱から守る=家を長持ちさせる」効果も!
実は常に太陽光にさらされる外壁や屋根は、日射によって建材が膨張します。
遮熱塗料はそもそも“外壁に熱を溜めない効果”を持っていますから、上記のような熱膨張を防ぎます。当然、遮熱塗料を塗っていないからといって1〜2年で大膨張するわけではありませんが…、10年、20年という長期スパンで考えると、建材の老朽化を不正でくれるのです。
【親方コラム】家を守る塗装。その目的を叶えるのが「遮熱」。
大前提、外壁塗装というのは「色ペンキを塗る作業」ではありません。もちろん色味のリニューアルもできますが、本来は家を長持ちさせるためのメンテナンスという立ち位置が正しいです。
そもそも1回の塗装でどこまでの機能を求めるか?はお客様によって異なりますが、「快適に暮らす」はもちろん、家を末長く守り続けるという塗装本来の目的を叶えるために、遮熱塗料を選ばれる方も増えてきています。
遮熱塗料のデメリット/注意点は?
ここまで遮熱塗料のメリットをご紹介してきましたが、もちろん注意すべき点も存在します。ここからは、遮熱塗料の限界・弱点を正直にお伝えします。
注意点①:冬は暖かくならない
遮熱塗料は太陽光を反射するため、夏は涼しくなりますが、室内の熱を保つ効果(保温効果)はありません。
つまり遮熱塗料に断熱機能はないため、冬に室内の暖気を逃さない効果は持っていないというわけです。
冬場は普通の塗料と同様に室温が下がってしまうため、断熱材や夏と冬どちらにも効果が期待できる断熱塗料など冬の対策は別で検討する必要があります。
【よくある質問】むしろ冬は「寒くなる」のでは...?
まれに「吸熱しない=寒くなるのでは?」というご質問をいただきます。
結論、遮熱塗料は冬の室温を下げる効果はありませんので、冬場の室温は“通常の塗料と同程度”です。
冬は日差し自体が弱く短いため、遮熱塗料で反射したとしても室温への影響はほとんど見られないのです。遮熱塗料でも室内が極端に冷えることはありませんが、寒さ対策になるわけではないため注意が必要です。
遮熱塗料が“非推奨”な家はあるの?
ここまで聞くと「じゃあ遮熱塗料を選ぶべきでは?」と思われるかもしれませんが、実はすべての家に目に見える効果があるわけではありません。
以下のようなケースでは、遮熱塗料の効果が限定的になるケースがあります。
高断熱・高気密住宅(家の構造で涼しくなる)
日当たりが悪い家(そもそも日が当たらない)
寒冷地の建物
コンクリート屋根の家
繰り返しにはなりますが、遮熱塗料は太陽光に含まれる“赤外線(熱線)を反射する塗料”です。
そのため、そもそも太陽光が届きにくい、もしくは室内に熱が伝わりにくいお家にお住まいの方にとっては遮熱塗料の効果が実感しにくくなる傾向があります。
そのため正直にお伝えすると、すべての家に遮熱塗料が必要なわけではありません。
高額な費用をかけたのに意味がなかった...なんてことにならないためにも、ご自宅の状況を踏まえて本当に必要かを見極めることが大切だというわけですね。
【実践編】遮熱塗料を“選ぶ前”に見るべきポイントは?
一口に遮熱塗料と言ってもさまざまな製品があり、性能や特徴は異なります。ここでは、遮熱塗料を選ぶ際に抑えておきたい3つのポイントを解説します。
「日射反射率」をチェック!(推奨:反射率「50%」以上)
日射反射率(太陽光を反射する割合)が高いほど、遮熱効果が高くなります。
基本的には製品カタログやメーカーのサイトに記載されている数日射反射率ですが、この数値が50%以上あれば「遮熱効果が高い製品」といえます。
遮熱効果の高さで選ぶ際には製品カタログやメーカーのサイトで反射率を必ず確認するようにしてください。
【よくある質問】“色”によって効果は変わる?
日射反射率は同じシリーズであっても選ぶ色によって変わる場合がある点にも注意が必要です。
やはり理想は白に近い色です。濃い色(黒に近づく)ほど光の吸収が大きいため、やや遮熱効果が落ちてしまいます。ただ「黒にしたいけど、暑くならないか心配…」という方は、むしろ遮熱塗料で黒色を実現いただくのがいいと思います。
馬渕塗工の「黒・ブラック」の施工事例を見る|▶︎
※すべてに「遮熱塗料」を使用しているわけではありません。事例の使用塗料についてもお気軽にお問い合わせください。
メーカー検証の「耐用年数」も重要!
反射率だけでなく「耐用年数」も確認するようにしましょう!
塗料のグレードによって寿命は変わりますが、目安は以下の通りです。
アクリル系:約5~8年
シリコン系:約10~12年
フッ素・無機系:15年以上
耐用年数が長くなればその分コストも上がりますが、予算に余裕があれば耐久性の高いフッ素系を選ぶと長期的に安心です。
汚れに強いかどうか
それから、どんな高機能な塗料でも汚れが付くと効果が減退してしまうため、汚れに強い機能があるものがおすすめです。
親水性(雨水で汚れが流れ落ちやすい)や低汚染性(汚れが付きにくい)の表記がある製品を選んでください。メーカーのカタログやサイトで簡単に確認することができます。
馬渕塗工が扱っている遮熱塗料は?
ここでは、当社が取り扱う2つの遮熱塗料をご紹介します。
ラグゼMUKIルーフマイルド遮熱
ラグゼMUKIルーフマイルド遮熱は、関西ペイントが提供する屋根用遮熱塗料で、耐久性と遮熱性を両立したハイグレード製品です。
無機と有機を組み合わせた独自技術で従来のフッ素を超える耐候性を実現しつつ、特殊遮熱顔料「ラグゼIRブロック技術」により赤外線を効果的に反射して屋根温度上昇を抑えます。
夏場の屋根表面温度を10~15℃低減し、室内温度や冷房負荷の軽減にも期待できる塗料です。
さらに「超低汚染」機能を備えており、親水性塗膜が雨とともに汚れを洗い流すので遮熱効果が長持ちします。防カビ・防藻性もあり、屋根の美観を長期間維持できる点もメリットです。
特に真夏の暑さに悩むスレート屋根や金属屋根のお宅向けに、このラグゼMUKI遮熱をおすすめしています。
エシカルプロクール
エシカルプロクールは、近年注目されている遮熱・放熱塗料です。
最大の特徴は、太陽熱を反射するだけでなく熱を素早く放出(冷めやすい塗膜)する点にあります。
また「JIS規格認証」を取得した遮熱塗料でもあります。一般的な遮熱塗料は「塗ってから数年の遮熱性」を担保することを目的としているため、なかなかJIS規格を取得するのが難しいという点がありました。
その点エシカルプロクールは、5〜10年先の遮熱性が担保されていることから、JIS規格を取得できたという背景があります。
また水性で環境に優しく、艶消し気味の上品な仕上がりになるのも特長です。
まとめ:正しい知識で、納得の遮熱塗装を
この記事では、遮熱塗料の仕組みや効果、メリット・デメリット、選び方のポイントまで解説してきました。
遮熱塗料を選ぶ際のポイント
日射反射率が高く、明るい色を選ぶ!
耐用年数が長い塗料グレードを選ぶ!
汚れに強い機能がある製品を選ぶ!
とはいえ、興味があっても塗装屋に相談したら営業されそう…と、心配でなかなか問い合わせできないという方も多いと思います。
私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断した上で「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
また当社では、こちらからの営業活動は一切行っておりません。その分の人件費をお客様に還元したいという思いから「Web申込み5%OFF」を実施しています。
どんな軽微な相談でも構いませんので、ご自宅の屋根・外壁でお困りごとがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
2024.04.30
【プロが教える】外壁塗装に使われる「フッ素塗料」とは?特徴や耐用年数、費用相場まで解説!
「フッ素塗料」とは?
フッ素塗料とは、蛍石(ほたるいし)を原料とするフッ素樹脂を配合した塗料で、卓越した耐久性と耐候性を実現した高性能塗料です。
その優れた特性から、高層ビルやマンションなどの大型建造物から一般住宅まで、幅広い用途で使用されています。住宅の外装においては、特に紫外線の影響を受けやすい屋根や外壁、シャッターなどに適しており、長期間にわたって美観を維持し、建物を保護することができます。
また、フッ素塗料には『油性、水性、1液型、2液型』などさまざまなタイプがあり、用途に応じて選択することが可能です。建築分野以外でも、航空機や調理器具など、多岐にわたる分野で活用されています。
近年では、一般住宅での使用が増加傾向にあり、高品質な外装塗装を求める方からの人気を集めています。初期コストは高めですが、メンテナンス周期が長く、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。
フッ素塗料の『3つ』の特徴
1. 耐久性・耐候性が高く、紫外線などから外壁を守る!
フッ素塗料は紫外線、雨水、酸化、温度変化など、さまざまな外部環境に対する強い耐性を持っています。特に4フッ化型フッ素塗料は、これらの環境因子による変形や変色、劣化に強く、外壁をより長持ちさせられるのです。
2. 親水性が高く、雨水で汚れが落ちやすい
フッ素塗料はその「高い親水性」により、雨と共に汚れが流れ落ちやすく、外壁が汚れにくい低汚染性を実現しています。これにより、建物の外観を長期間にわたって美しい状態を維持しているのです。
3.その他、劣化を防ぐ高い機能性!(耐熱性・防藻性・防カビ性)
フッ素塗料は紫外線による熱から建物を守る耐熱性を持ち、夏場の外壁の温度上昇を抑制する効果があります。さらに、防藻性と防カビ性にも優れており、湿度の高い環境下でも藻やカビの発生を抑え、外壁の衛生状態を維持することができます。
フッ素塗料のデメリットは?
1. 他の塗料よりもコストがかかる
フッ素塗料は他の塗料に比べると、価格が若干高いのがデメリットでしょう。
同じ面積を塗装する場合、フッ素塗料はウレタン塗料やシリコン塗料と比較して大きくコストが上がります。一般的には、フッ素塗料の使用によって1平方メートルあたり約4,200円のコストがかかり、これはウレタン塗料やシリコン塗料の約1.6倍に相当します。初期投資としてまとまった工事費用が必要となるため、予算に配慮が必要です。
2. 耐久性が高い反面、塗り直しが難しい
フッ素塗料は塗膜が硬く、耐久性が高い一方で、再塗装時にはその密着性の低さが問題となります。
特に塗膜が耐久性に優れている場合、新たな塗料がうまく密着しないため、下塗り材を慎重に選ぶ必要があります。また、塗膜が硬いため、外壁にヒビが入った際には割れやすく、特別な下塗りや追従性を考慮した施工が必要になります。
3. 「ツヤを控えた外壁デザイン」には不向き
フッ素塗料はツヤがある製品が一般的で、ツヤ消しタイプは存在しません。そのため、和風建築物や周囲の環境にツヤのある外観が合わない場合には不向きといえるでしょう。
フッ素塗料の耐用年数は?
フッ素塗料の耐用年数は12年から15年とされており、一般的に使用されているアクリルやウレタン、シリコンと比較しても非常に長い期間です。これはフッ素塗料が持つ優れた耐候性によるもので、紫外線や雨風に強く、塗膜の劣化が起きにくいのです。
一度塗装の塗装で長期間メンテナンスフリーで美観を保つことができます。初期の投資は他の塗料より高くなりますが、その長い耐用年数を考えると、トータルコストの削減や長期にわたる外壁の保護効果を考慮する価値があるでしょう。
フッ素塗料での塗装の費用相場は?
フッ素塗料の費用相場は一般的な30坪の戸建住宅でフッ素塗料を全面に使用した場合、約100万円から110万円程度となります。
他塗料と比較して高価な塗料ではありますが、先に解説したように耐用年数は12年から15年と比較的長く、そのため塗り替えの頻度を格段に減らすことができます。初期の施工費用は高くても、長い目で見れば、その高耐久性により長期的なメンテナンス費用の削減が見込めるでしょう。
【まとめ】フッ素塗料は耐久性・耐候性が高く、耐用年数が長い!
本記事でも紹介した通り、フッ素塗料は耐久性・耐候性が高いため、劣化に強く耐用年数が長い塗料です。一方で他塗料よりも費用がかかるというデメリットもあるため、ご自宅の劣化状況をふまえて、塗る・塗らないを選ぶと良いでしょう。
当社では職人歴【20年以上】の経験と知識をもとに、どの塗料での塗装が最適か?を判断・ご案内します。
また外壁劣化の相談をすると「軽微なものでも塗装営業をされそう…」と思われるかもしれませんが、私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
放置し続けて手遅れになってしまわぬよう、ご自宅の外壁メンテナンス(塗装・塗り替え)ならお気軽にご相談ください!
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2024.04.30
外壁・スーパーセランフレックス 屋根・立平葺きカバー工法にて完成致しました
外壁塗装工事が完了し、外壁にはスーパーセランフレックスを、屋根には立平葺きカバー工法を採用しました。
外壁は3×10板にリシン仕上げが施されており、お客様からの長持ちするようにというご要望に応えるため、下塗りにセラトーシツプラス、上塗りにスーパーセランフレックスを使用しました。
リシンは、モルタル外壁の表面化粧材として用いられ、骨材に樹脂やセメント、着色剤などを混ぜたものを吹き付けて施工するため、表面がザラザラとした仕上がりになります。比較的安価な仕上げ材であるため、新築住宅によく使用されています。
玄関ポーチ柱はN-90(白色)をご希望でしたので、軒天にはN-80を使用し、ポーチ柱の色とのメリハリを付けました。色を変えることで、それぞれの部位の役割の違いを明確にアピールしました。
ポーチ柱とは、庇を支える柱のことを指します。
屋根は元々カラーベストを使用していましたが、築年数とこの先のメンテナンスを考慮し、カバー工法を選択しました。
カラーベストは、セメントと繊維を主材料とする瓦で、コロニアルとも呼ばれます。最も普及している屋根材であり、セメント瓦に比べ安価で葺き替え等のメンテナンスが容易であることが特徴です。
今回使用した塗料のダイヤスーパーセランフレックスは、株式会社ダイフレックスが販売する「水性・柔軟・透湿」タイプの無機塗料です。
一般的なシリコン塗料(有機塗料)などよりも汚れに強く、優れた柔軟性を備えており、特に戸建て住宅における塗り替えに最適な塗料といわれています。通常のシリコン塗料などよりも価格は高めですが、その分耐用年数も非常に長く、長期間にわたって塗り替え後の美観を維持することができるのも大きな特徴です。
2024.03.13
塗装でよく聞く「カチオン系」って何?カチオン系塗料の特徴やメリット・デメリットを解説!
塗料でよく聞く「カチオン」って何?
カチオンとは、プラスの電荷を帯びたイオンのことを指し、建設業界では、左官材料や防水剤の原料としてカチオンが使用されています。
建築現場で下地として使われるコンクリートやモルタルは、マイナスの電荷を帯びた陰イオンであるため、プラスの電荷を持つカチオンを用いることで、陰イオンと陽イオンが引き合い、下地の質が向上するのです。
カチオン塗料の特徴は「密着性」にある!
カチオン系塗料の最も重要な特性は、その優れた密着力です。
先ほど説明したように、陽イオンと陰イオンが引き合う性質を活用することで、非常に強力な密着力を発揮するため、外壁塗装の現場では主に下塗り材として多く使用されています。
特に陰イオンの性質を持つモルタル外壁やコンクリート外壁の下地処理に適しており、モルタル外壁の表面は凹凸があるのが一般的で、通常の下塗り材では塗料がしっかりと密着しないことがありますが、カチオン系塗料ならその特性を生かして確実に密着させることができるのです。
カチオン塗料のメリット・デメリットは?
最近需要が高まっているカチオン電着塗装には、メリットとデメリットがあります。以下では、その両面について説明します。
カチオンのメリットは「耐久性」と「塗装の均一性」!
カチオン電着塗装の最大の利点は、優れた耐食性と塗装の均一性です。
耐食性が高いのは、塗料の原料に使われているエポキシ樹脂の特性によるものです。エポキシ樹脂は水分や酸素を通しにくい性質があるため、錆の発生を防ぐ効果があるのです。また、塗装の均一性は、人の手で塗料を吹き付けるのではなく、化学反応によって被塗物の表面に塗料の固形分を析出させることで実現しており、この均一性ゆえに下塗り塗装としてもよく用いられるのです。
デメリットは「傷がつきやすい」こと
一方で、直射日光や紫外線にさらされると劣化しやすく、塗膜が柔らかいため、やや傷がつきやすいというデメリットもあります。
しかしこれらは、塗膜を厚くしたり、耐候性の高い塗料を上塗りしたりすることで防げますし、耐候性に優れた塗装として、アクリルカチオン電着塗装という塗装方法でもカバーが可能です。
塗装現場でよく使われる「カチオン系塗料」の種類
①:カチオンフィラー
カチオンフィラーは、下地の小さな凹凸やひび割れを修正し、滑らかな表面を作り出すための下地調整材です。カチオンフィラーは上塗りの寿命向上に加え、見た目も美しく仕上がる、下地の品質向上に欠かせない役割を果たしています。
また粘度が高く厚みを持つため、ダメージを受けた下地をシーラーよりも効果的に平滑にすることが可能です。
下記記事では「カチオンフィラー」についてより詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください!
②:カチオン樹脂モルタル
カチオン樹脂モルタルは、外壁塗装でよく用いられるモルタルの一種で、一般的には塗装の「下地補修」の際に使用されます。
そもそもモルタルというのは「マイナスの電気」を帯びているため、このカチオン樹脂と電子的に強く引き合います。もちろん従来のモルタルにも一定の強度はあるものの、付着力が弱く、クラック(ヒビ割れ)などが起こりやすいことからも、カチオン樹脂モルタルは非常に強い接着剤として重宝されているというわけです。
下記記事では「カチオン樹脂モルタル」についてより詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください!
③:カチオンRF
カチオンRFは、特に外壁塗装や塀塗装で使用する下地材です。こちらも外壁塗装を行うにあたって、下塗りする塗料と強固な接着性を発揮し、耐久性のある仕上がりを実現します。
下記記事では「カチオンRF」についてより詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください!
外壁塗装を長持ちさせるには「適切な下地補修」が必須!
お化粧でも下地塗りが大切なように、外壁塗装もただ”塗料を塗るだけ”では、末長く美観を保てる良い塗装とは言えません。そのため下地材を使って下地補修を行うことが不可欠なのです。
本記事で紹介した「カチオン樹脂モルタル」というのは、分子レベルの強固な密着を実現するため、一般的な塗料よりも強力な下地材として機能します。
当社では職人歴【20年以上】の経験と知識をもとに、末長く美観を保てる外壁塗装を行います。
また外壁劣化の相談をすると「軽微なものでも塗装営業をされそう…」と思われるかもしれませんが、私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
放置し続けて手遅れになってしまわぬよう、ご自宅の外壁メンテナンス(塗装・塗り替え)ならお気軽にご相談ください!
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2024.04.01
オルガードマイルド(無機塗料)を使用して雨戸をピカピカにしました
今回、使用したのは「オルガードマイルド」という塗料です。
オルガードマイルドは無機塗料で、家の外観を美しく長期間保つことができる優れものです。
特に紫外線に強く、色あせしにくいため、外壁の見た目を長く維持でき、火災が起きた際の延焼を防ぐ効果もあり、非常に硬く丈夫なので傷にも強いです。
この塗料は一度塗るだけで、約25~28年間の耐久性を持ち、経済的かつ環境にも優しい選択肢と言えます。
雨戸は家の外見に大きく影響し、しばしば見過ごされがちな部分です。
今回はルーバータイプで枚数も多かったため、均一で美しい仕上がりを実現するために吹き付け塗装を採用しました。
この方法なら、手順をしっかり守ることで、塗装の跡が残らず、非常に綺麗な仕上がりが得られます。
ルーバータイプは、風通しと目隠し効果を兼ね備えた雨戸で、風が通り抜ける構造は、特に台風などの強風時に風の影響を和らげる効果を発揮します。
弊社では、雨戸などの付帯部分には劣る材料を使ってコストを抑えるといった手法を採用しません。
家全体が均等に経年変化するべきなので、雨戸にも外壁と同等の耐候性を持つオルガードマイルドを選択しています。
2024.03.08
【プロが解説】「カチオン樹脂モルタル」ってどういう素材?セメントやコンクリートとの違いも解説!
カチオン樹脂モルタルとは?
「カチオン樹脂モルタル」とは、外壁塗装でよく用いられるモルタルの一種で、一般的には塗装の「下地補修」の際に使用されます。
そもそもモルタルというのは「マイナスの電気」を帯びているため、このカチオン樹脂と電子的に強く引き合います。もちろん従来のモルタルにも一定の強度はあるものの、付着力が弱く、クラック(ヒビ割れ)などが起こりやすいことからも、カチオン樹脂モルタルは非常に強い接着剤として重宝されているというわけです。
つまり従来のモルタルに比べて優れた接着力を持ち、ひび割れにも強い、というのがこのカチオン樹脂モルタルの特徴というわけです。
そもそも「カチオン」って何?
カチオンとは、プラスの電荷を持つ陽イオンのことです。このプラス電荷を持つカチオンは、マイナスの電荷を持つ陰イオンであるアニオンと強く引き付け合う特性を持っています。
つまり外壁塗装などに使われる「カチオンシーラー」や「カチオンフィラー」は、この電気的な接着力を利用しています。
多くの建築材料がマイナスの電荷を持っているため、これらカチオン性の材料を用いることで、より強固な接着が可能になり、安定した下地を形成できるのです。このようにカチオン特性を活用することで、耐久性の高くい仕上がりを実現できるのです。
下記記事では、塗料に使われる「カチオン」についてより詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください!
一般的な「セメントモルタル」と何が違うの?
①:一般的な「モルタル」について
モルタルとは、セメントに細骨材を加え、水で練り合わせた建築材料を指し、この一般的な形態を「セメントモルタル」と呼びます。
細骨材の種類は地域によって異なり、川砂や山砂などが使用されます。これによってモルタルの色や性質が変わり、細骨材の粗さが仕上がりに影響を与えるため、用途に応じて荒目・中目・細目の砂が選ばれます。特に、左官仕上げでは、さらに細かくしたふるい砂が使われることがあります。
モルタルには石灰や石膏を用いたバリエーションが存在しますが、ここでは主にセメントモルタルに焦点を当てています。
②:「樹脂モルタル」について
一方で樹脂モルタルとは、セメントの代わりに樹脂を主成分として使用しているモルタルを指します。
樹脂モルタルは一般的なモルタルと比べて、接着力や曲げ強度が高く、モルタルならではの中性化防止や防錆効果も期待できます。他にも乾燥が早いことや軽量であること、弾力性によるひび割れ防止などの利点があり、補修材料としての性能に優れています。
特に、エポキシ樹脂や合成樹脂エマルション(アクリルやエチレン塩ビなど)を含むタイプは、防水性や止水性に富んでいます。
これらの特性により、特に大きな損傷を受けた個所の補修に適しており、コンクリート補修に広く利用されているのです。
コンクリート・セメントとの違いは?
コンクリートとは
コンクリートは、細骨材の成分によって「セメントコンクリート」、「アスファルトコンクリート」、「レジンコンクリート」の大きく3つのタイプに分類されます。
まず「セメントコンクリート」は、セメントと水を混ぜ合わせたもので、一般的な建築物や構造物に用いられています。
次に「アスファルトコンクリート」は、アスファルト、つまり石油化合物を使用して細骨材を固めたもので、主に道路建設に活用されます。
最後の「レジンコンクリート」は、樹脂を用いて固めることで耐久性や耐化学性が要求される特殊な用途に適しています。
セメントについて
「セメント」とは、灰色の粉末で、水などを加えることで接着したり硬化したりする特性を持つ建築に欠かせない素材です。
特に、多用される「ポルトランドセメント」は石灰石や粘土を主原料とし、熱処理後に石膏を混ぜて製造されます。この名前は乾燥後の特性が「ポルトランドストーン」に似ていることに由来しています。
セメント自体は直接建材としては使用されず、水を加え加工することでコンクリートやモルタルとなり、建築材料としての役割を果たします。粉末状のセメントは保管性や運搬性に優れているため、工事現場で直前に加工されることが多いですが、大量に必要な場合はミキサー車でセメントを混ぜながら運搬されます。
外壁塗装を長持ちさせるには「適切な下地補修」が必須!
お化粧でも下地塗りが大切なように、外壁塗装もただ”塗料を塗るだけ”では、末長く美観を保てる良い塗装とは言えません。そのため下地材を使って下地補修を行うことが不可欠なのです。
本記事で紹介した「カチオン樹脂モルタル」というのは、分子レベルの強固な密着を実現するため、一般的な塗料よりも強力な下地材として機能します。
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また外壁劣化の相談をすると「軽微なものでも塗装営業をされそう…」と思われるかもしれませんが、私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
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2024.03.08
外壁塗装の「カチオンフィラー」って何のこと?塗装に適した箇所まで解説!
カチオンフィラーとは?
外壁塗装において、下地の小さな凹凸やひび割れを修正し、滑らかな表面を作り出すための下地調整材を「フィラー」と呼び、特にカチオン性樹脂を加えたものを「カチオンフィラー」といいます。
詳しくは後述しますが、フィラーは上塗りの寿命向上に加え、見た目も美しく仕上がる、下地の品質向上に欠かせない役割を果たしています。
また粘度が高く厚みを持つフィラーは、ダメージを受けた下地をシーラーよりも効果的に平滑にすることが可能です。
他にもシーラーとフィラーの機能を兼ね備え、小規模なひび割れもカバーする能力を持つ「微弾性フィラー」などの種類があります。
カチオンフィラーの「カチオン」って何?
カチオンとは、プラスの電荷を持つ陽イオンのことです。このプラス電荷を持つカチオンは、マイナスの電荷を持つ陰イオンであるアニオンと強く引き付け合う特性を持っています。
つまり外壁塗装などに使われる「カチオンシーラー」や「カチオンフィラー」は、この電気的な接着力を利用しています。
多くの建築材料がマイナスの電荷を持っているため、これらカチオン性の材料を用いることで、より強固な接着が可能になり、安定した下地を形成できるのです。このようにカチオン特性を活用することで、耐久性の高くい仕上がりを実現できるのです。
下記記事では、塗料に使われる「カチオン」についてより詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください!
フィラー・シーラーの違いは?
外壁塗装において、フィラーとシーラーは異なる役割を果たしています
「シーラー」というのは、塗料の密着を強化しつつ吸い込みムラを防ぎ、下地を補強する「下塗り材」として使用され、塗膜の性能を最大限に引き出す効果があります。
一方「フィラー」というのは、下地の凹凸を滑らかにする「下地調整材」として使用され、目止め作用があり、顔料や骨材、セメントといった無機成分が含まれているため、高粘度な性質があります。
どちらも塗装工程で重要な役割を持ち、外壁の仕上がりに大きく寄与しているのです。
カチオンフィラーは「劣化コンクリート・モルタル外壁」に効果的!
カチオンフィラーは、コンクリートやモルタル製の床に適用される材料です。
主に下地が劣化したり、不均一になった箇所の補修や調整を目的に用いられ、塗料の密着性を向上させる効果があります。
この工程は、上から施される防水工事等の下地処理に相当し、化粧下地が肌を整えるように、表面を平滑に整える役割を果たしているのです。
【注意】アスファルトやアルミニウムには使用不可!
カチオンフィラーは外壁塗装において素材との相性があり、使用に適さない素材も存在します。
具体的にはFRP、アスファルト、ポリエステル、アルミニウム、ステンレス、亜鉛メッキされた表面、油分を含む表面、フッ素やシリコン樹脂系の仕上げ材、撥水材やワックスが塗布された面、軟質の素材等が該当します。
つまり外壁塗装というのは、業者による適切な下地処理、他の製品の選定が重要になるというわけです。
適切な下地補修で、末長く美しい外壁塗装を!
お化粧でも下地塗りが大切なように、外壁塗装もただ”塗料を塗るだけ”では、末長く美観を保てる良い塗装とは言えません。そのため下地材を使って下地補修を行うことが不可欠なのです。
本記事で紹介した「カチオンフィラー」というのは、分子レベルの強固な密着を実現するため、一般的な塗料よりも強力な下地材として機能します。
当社では職人歴【20年以上】の経験と知識をもとに、外壁の素材・劣化状況にあわせた塗料選定で、末長く美観を保てる外壁塗装を行います。
また外壁劣化の相談をすると「軽微なものでも塗装営業をされそう…」と思われるかもしれませんが、私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
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