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2026.06.05

遮熱塗装とシートの違いは?どっちが正解?馬渕代表に本音でインタビュー!

こんにちは、馬渕塗工スタッフのTです。

工場や倉庫の暑さ対策として「塗装がいいのか、シートがいいのか」を比べる記事って、ネットにたくさんありますよね。でもその多くが塗装をさせたい or シートを売りたい業者側のページだったりします。

「塗装屋が書いた記事なら、どうせ塗装を勧めるんでしょ?」

と思うかもしれません。そこで今回は、建物の状態によっては「シートを選んだほうが合理的ですよ」という話も含めて、プロの目線から裏表なく正直にお伝えします。

実は今、工場の暑さ対策は「電気代がもったいない」というレベルだけでなく、「今すぐ動かないと、法的にもまずい」という状況になりつつあるんです。そのあたりの背景も含めて、代表の馬渕に直球でインタビューしてみました!

この記事でわかること

  • 工場があれほど暑くなる理由と、エアコンが追いつかない構造上の問題
  • 遮熱対策を先送りにしたときの年間損失コスト(電気代・作業効率・法的リスク)
  • 遮熱塗装とシート、性能差は本当にあるのか(塗装業者が正直に答えます)
  • 塗装かシートかを判断する基準(答えは「築年数」だけでいい)
  • 今から施工を頼んで今年の夏に間に合うかの正直な答え
この記事を書いた人
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馬渕塗工 代表 馬渕高広

保有資格:一級建築塗装技能士、有機溶剤取扱主任者講習、足場の組み立て等作業主任者、一級樹脂接着剤注入施工技能士、IAU 無人航空機操縦技能講習

目次

なぜエアコンをいくら増やしても追いつかないのか——「屋根の熱」の正体

T:毎年夏になると、工場の中が40℃近くになってエアコンが効かないという相談をよく聞きます。なぜこんなことが起きるんですか?


馬渕:屋根が太陽に直接焼かれているんですよ。夏の晴れた日に工場の金属屋根の表面温度を測ると「60℃〜70℃」近くに達することもあります。

外気温が35℃でも、屋根はそれよりも20〜30℃高い状態です。その熱が輻射(ふくしゃ)熱として室内にビシビシ伝わり続けます。

輻射熱というのはイメージでいくと「寒い日に焚き火をしても、火の前に立つと顔が熱くなる」あれと同じ原理です。特に建物は空気を介さず物体に直接伝わりますから、エアコンで空気を冷やしても暑さは伝わってきちゃうんです。

70℃! それはすごいですね……。だからエアコンをいくら強くしても、追いつかないわけですか?

馬渕:そうですそうです。実は、建物に入ってくる熱の約75%がこの輻射熱だと言われてます。

エアコンは空気を冷やす機械なので、空気を介した熱には効きます。でも屋根や外壁からの輻射熱には直接届かないんです。

だから天井が高い工場では、上の方は灼熱・下の方は多少マシという状態が起きるんですよ。エアコンの台数を増やしても改善しないという声の多くは、実はこれが原因なんですね。

「空気を冷やしても、屋根の熱は届き続ける」ということなんですね。
“エアコンを増やす”だけでは根本解決にはならないんですね。

馬渕:そうなんですよ。屋根、もっというと外壁が受ける熱を何とかしない限り、エアコンは暑さを相殺するだけで精一杯になります。

だから遮熱対策が根本的な解決策になるわけです。

ちなみに夜になっても工場がサウナみたいに暑いままで、なかなか冷えないという話も聞きますよね。あれも同じで、昼間に建物が蓄積した熱が夜になっても放射し続けているからです。夕方になって「外は涼しいはずなのに…」というのもそういう理由なんですよ。

「何もしない夏」は毎年いくら払っているか

「遮熱対策をしない」という選択にも、実はコストがかかっています。電気代として目に見えるものもあれば、生産効率や人的リスクとして見えにくいものも含めると、かなりの金額になります。

いわゆる「放置コスト」の話ですが、これが経営者の方には意外と知られていないんです。

T:遮熱対策をしない場合、毎年どのくらいのコストがかかっているんでしょう?

馬渕:電気代だけでも、かなりの金額になりますよ。延床1,000㎡クラスの工場・倉庫なら、夏の冷房コストが年間で数百万円規模になることも珍しくないです。

遮熱対策をすれば空調費が約10〜20%削減できますから、屋根面積1,000㎡規模で「年間100〜200万円」の電気代削減が期待できます。

年間200万円! 工事費用を考えても、数年で元が取れますよね?

馬渕:投資回収は一般的に3〜5年ですかね24時間稼働の食品工場では2年未満で回収できたケースもあります。

施工は1回ですが、放置は毎年コストが出ていきます。そこだけとっても大きな差がありますかね。施工は1回ですが、放置は毎年コストが出ていきます。そこだけとっても、大きな差があります。

電気代以外にもコストはありますか?

馬渕:見落としがちなのが“作業効率のロス”なんですよ。夏の暑い工場だと集中力も落ちるし、欠勤・早退も増えます。体調不良から作業ミスも出やすくなります。

熱中症が1件出ると、代替人件費・残業代だけで1人あたり1日2〜3万円。生産ライン離脱の損失も合わせると、数万〜数十万円規模になります。

選択肢に上がる「遮熱塗装 or 遮熱シート」はどっちが正解?

コストの差がはっきりしたところで、次に来る疑問は「じゃあ塗装とシート、どちらを選べばいいのか」ですよね。

インターネットで「遮熱塗装 vs シート」と調べると、シート優位の記事が並びます。でも実際のところはどうなのか。塗装業者に直接聞いてみました!

T:ずばり聞きますが、遮熱塗装とシート、性能はどちらが上ですか?


馬渕:正直に言うと、大きな差はないですよ。

数字だけ見ると、シートは室内に向かう輻射熱を94〜99%カットしていて、塗装は太陽光を80%程度反射している。でもこの2つ、そもそも測っているものが違うんですよ。

シートは「屋根を通り抜けてきた熱」、塗装は「屋根に当たる前の太陽光」。それぞれ測っている対象が違うので、数字を並べても優劣はつけられないんです。

意外ですね、社長なら「塗装で!」と言うと思いました(笑)

馬渕:正しい知識を持って、建物に合う方をしっかり選んで欲しいので。

どちらもちゃんとした施工をすれば効きます。遮熱塗装で屋根表面温度が16〜20℃低下し、室内温度が2〜8℃下がったケースも、シートで室温が5〜9℃低下したケースも両方あります。

塗装業者として正直に聞きますが、遮熱塗装にデメリットはありますか?

馬渕:強いて言うなら『職人の技術によって、品質にムラが出ること』ですかね。

塗膜が経年で汚れてくると遮熱効果が落ちることもある。低汚染性の塗料を選べば長持ちしやすくなりますが、そこも含めて施工品質を管理するのは私たち“職人”の仕事です。

ーー塗装業者でありながらデメリットも言ってしまうんですね(笑)

馬渕:それを言えない業者に頼んではいけないと思っていますよ。どちらも正しく施工すれば効きます。

でも施工品質の差は5〜10年後に出てくる仕事なので、選ぶ基準として「正直に話してくれるか」は大事だと思っています。

塗装かシートか…どう決めればいい?


「性能に大きな差はない」とわかったら、次の問いは「結局どっちにすべき?」です。

T:性能に大差ないとなると、何を基準に選べばいいんですか?

馬渕:一番わかりやすくて失敗しない基準は、建物の築年数、つまり「屋根の塗り替えのタイミング」です。これだけで決めていいと思います。

築5年以上なら「塗装」を推奨

工場の金属屋根は、だいたい5〜10年を過ぎるとサビが出たり、触れると手に白い粉がついたり(チョーキング現象)して、遮熱の有無にかかわらず塗り替えが必要になります。

どうせ足場を組んで屋根を塗り替えるなら、その時に使う塗料を遮熱機能つきにすればいい、というのがいい選択ですかね。

それから遮熱塗装は屋根だけじゃなく、外壁に塗装することも可能ですから、建物全体で遮熱することや「修繕」という意味でも効果を発揮しますね。

② まだ屋根が新しいなら「遮熱シート」を推奨

逆にまだ建てて数年で屋根がきれいな状態なら、暑さ対策のためだけにわざわざ足場を組んで塗装するのはむしろもったいないですかね。

その場合は、建物の内側や天井裏に張れる遮熱シートもありますから、そちらのほうが無駄なコストがかからなくて合理的ですね。

屋根表面にアルミホイルのようなシートを貼る(太陽光を反射させるタイプ)のシートもありますから、その辺りはぜひ遮熱シート業者のサイトも参考にしてみるといいと思いますよ。

なるほど! 塗装屋さんだからって何でも塗装を勧めるわけじゃなく、建物の寿命に合わせるのが一番おトクなんですね。

馬渕:そうですね。屋根の塗り替え時期は一般的に5〜10年おきに来るので、その際に遮熱塗装を選べばいいんです。耐久性の高い遮熱塗料であれば期待耐用年数が15〜18年のものもありますから、一度施工すればかなり長く効きます。

ぶっちゃけ、今から頼んで今年の夏に間に合いますか?

ここまで読んで「うちも動こう」と思った方に向けて社長に伺いました。

T:6月(インタビュー現在)の今依頼して「今年の夏」に間に合います?

馬渕:正直言うと、今年の夏に間に合わせるのは難しいですかね…。

理由が3つありまして、まず施工スケジュールの問題ですね。

今は問い合わせが集中する時期なので、見積もりから着工まで数ヶ月待ちが当たり前になっています。大型の工場・倉庫は段取りだけで1〜2ヶ月かかります。去年も岐阜市のお客様が8ヶ月待ってくださいましたが、やはりお待ちいただく必要があります。

あまり他社批判はしませんが「今すぐできますよ!」という業者は、それだけ仕事が少ないか、無理やり下請け、孫請を依頼するケースが多いので、その分塗装の質が落ちてしまう可能性は上がるかと思います。

「そういう業者が一概に悪い」というわけではなく、丁寧な施工をしようと思うと、その分お待ちいただく期間も増えますから。職人の世界ってそういうものなんですよ。(笑)

なるほど。他の理由はなんですか?

馬渕:梅雨の問題もあります。東海地方は6月〜7月上旬が梅雨で、塗料は湿度85%以上・雨天時は施工できないんです。2026年は例年より梅雨入りが早い状況で、梅雨中は工事が止まります。

そして3つ目が、材料の調達の問題です。今年は塗料の原料が世界的に不足していて、手配に時間がかかる状況が続いています

それは“ナフサショック”の影響ですか?

馬渕:そうなんです。石油化学製品の供給不安が塗料の原料にも影響していて、私たち塗装業者も材料の入手に苦労しています。業界全体が厳しい状況で、詳しくはこちらの記事に書きました。

「今すぐ安く夏までに仕上げます!」という業者がいたら、飛びつきたくなりますが……。

馬渕:そこは正直、気をつけてほしいんですよ。

材料が不足している中で急ぎ施工を受けようとする業者は、品質管理が甘くなるリスクがあります。

塗装は気温・湿度・乾燥時間の管理がすごく重要で、夏の高温多湿の中で急いでやると、塗装が剥がれやすくなったり耐久性が落ちることがあります。

安さや速さだけで選んで5年後に剥がれてきても、そのとき対処するのは施主側になってしまいますから。

それは怖いですね。では今読んでいる方は、どう動けばいいですか?

馬渕:今年の夏はそのまま乗り切りながら、冬以降の施工を今から計画するのが現実的だと思います。

冬まで待つとして、今から動いておく意味はありますか?

馬渕:ありますね。今から相談を始めれば来年の夏前にしっかり準備が整いますし、早めに動くほど業者選びの選択肢も広がります。ただ待つより、今から計画を立てておくほうが費用も品質も守れると思っています。

ただし“真冬”については夜露(よつゆ)による水分が発生するので、梅雨時と一緒で天候的に屋根塗装が難しくなる場合もあります。「待つ」という点については、この辺りもしっかり説明してくれる業者を選定するといいですね。

まとめ:遮熱塗装かシートか、迷ったら築年数で決めていい

遮熱塗装とシートの選択に迷ったら、判断基準は「建物の築年数」だけです。

塗装業者が正直に比較した結論として言えば、どちらを選んでも性能差は大きくありません。

この記事のポイント

  • 工場の暑さの主因は輻射熱。エアコン増設では根本解決にならない
  • 対策先送りの損失は電気代・生産効率・熱中症リスク・法的リスクの4方向
  • 塗装もシートも性能差は大きくない。判断は築年数で決まる
  • 築10年前後ならば遮熱塗装、新しい建物ならシートが合理的
  • 今年夏の施工は困難。冬以降を今から計画するのが現実的な動き

ここまで読んで、だいたいの方向性はつかめてきたのではないでしょうか。

塗り替えのサインが出ている建物(築10年前後以上)なら、遮熱塗装がもっとも効率的です。塗り替えコストに遮熱機能を上乗せするだけで、足場を一度で使い切れます。

まだ新しければシートで先行しましょう。判断材料はそれだけです。馬渕塗工は、岐阜市を中心に工場・倉庫の屋根塗装を行っています。

「うちの工場の屋根、そろそろ塗り替え時かな?」「来年に向けて、冬頃に工事をするとしたらいくら位かかるのかな?」という疑問があれば、いつでもお気軽にご相談ください。

現地にお伺いしての屋根のチェックや、お見積もりは無料で対応いたします。これからの法改正時代に向けて、損をしない暑さ対策の計画を、今から一緒に始めていきましょう!

お客様の声

お客様の声

今回、依頼をさせていただいた決め手は、最初にホームページを見た際に、実直で信頼できる印象を受けたためです。
実際に相談した時の印象も、明確な根拠に基づく説明と柔軟な提案をしていただき、一番心配だった金額の部分も詳細な見積書を出して頂き、当初の印象が確信に変わりました。
施工していただいた後は施工時の対応も含め、責任ある工事をしていただけたと感じ、安心して任せることができ、お願いして本当に良かったなと感じております。

大垣市 W様

ご相談例

「見積もりがほしい」
「塗替えのタイミングについてアドバイスがほしい」
「ちょっとした工事も大丈夫?」
など

親切、丁寧な対応を心がけております。疑問や悩み事など、なんなりとご相談ください。

例:100万円の塗装工事の場合、5%分(5万円)をお値引きさせていただきます。

株式会社馬渕塗工
代表取締役

馬渕まぶち 高広たかひろ

わたしが塗装工事に携わって、
2024年には25年目になりました。

この25年の歳月の中でも、
大小さまざまな変化がありました。
塗料の種類・今だからこそ塗れるようになったもの・
職人に求められる能力……
新しい常識に遅れを取らないよう、今日も勉強し、
知見を深めつづけています。

時代とともに変化する部分も多々ありますが、
職人として、
「塗装工事を頼んで本当に良かった」とお客様に言っていただけるよう、
考えて行動する姿勢だけは変えず、今後も最善を尽くしてまいります。

保有資格

一級建築塗装技能士、
有機溶剤取扱主任者講習、
足場の組み立て等作業主任者、
一級樹脂接着剤注入施工技能士、
IAU 無人航空機操縦技能講習

ビジネス雑誌 Qualitas 馬渕塗工 馬渕高広