2024.03.15
【プロが解説】外壁材の「ケイカル板」ってどんな素材?特徴や塗装費用まで解説!
そもそも「ケイカル板」ってどんな素材?
ケイカル板(ケイ酸カルシウム板)とは、ケイ酸質原料、石灰質原料、補強繊維を主原料とした建築材料です。主に一般住宅の軒天井材として使用されていますが、内外装材としても幅広く利用されています。
内装材としては、水回りや湿気の多い場所で、耐水性に優れたケイカル板が石膏ボードの代替として用いられます。トイレの天井や壁などにもよく使われています。
外装材としては、ケイカル板の耐火性や断熱性が強みで、天材としても耐水性や耐久性に加え、丈夫で腐食しにくいという特徴があるため選ばれています。
ケイカル板外壁の強みは「耐火性・耐水性」!
先にも解説した通り、ケイカル板は「耐火性・耐水性」に優れた建築材料です。不燃建築材料として石膏ボードと並び称されており、火災時の延焼防止に効果を発揮します。また、耐水性が高いため、水回りのキッチンや洗面所の壁、浴室の天井など、湿気が多く濡れやすい場所に使用されます。
石膏ボードと比較すると、ケイカル板はクギやネジが効きやすく、タイル、塗装、ビニールクロスなどの仕上げが可能です。さらに、軒天材としても用いられ、雨水や日差しから外壁を保護する役割を果たします。
ケイカル板は、国土交通省に不燃建材として認定されており、建築物の安全性を高めるために欠かせない材料の一つです。耐火性と耐水性を兼ね備え、多様な仕上げが可能なケイカル板は、住宅の内外装に幅広く活用されています。
ケイカル板外壁の塗装費用は?
ケイカル板外壁の塗装費用は、塗装面積や使用する塗料の種類によって異なりますが、1平方メートルあたり、約1,000円〜4,000円ほどとなることが一般的です。
塗料の選択は、耐用年数や性能を考慮して、コストパフォーマンスの良い商品を選ぶことが重要です。人気のある塗料としては、「アクリル樹脂系塗料」や「アクリルシリコン樹脂系塗料」があります。これらの塗料は、7年から15年の耐用年数を持ち、比較的安価で優れた選択肢と言えます。
また、塗装工事には、足場の設置費用や高圧洗浄費用なども発生します。これらの付帯費用も含めて、トータルの費用を見積もる必要があります。
ケイカル板外壁の塗装は、適切な塗料選択と施工により、建物の美観を維持し、長期的な保護を実現します。費用対効果を考慮しながら、最適な塗装計画を立てることが大切です。
ケイカル板の塗装の流れは?
ケイカル板外壁の塗装は、単に塗料を塗るだけではなく、適切な下準備と工程管理が必要不可欠です。塗装工事を行う前に、足場の設置や近隣住民への挨拶など、いくつかの準備が求められます。
ケイカル板の塗装工程は、以下の5つの主要なステップで構成されています。
1. 高圧洗浄または雑巾を用いた汚れの除去
2. ケレンによる表面の凹凸の平滑化
3. 塗料の飛散防止のための養生
4. 塗料の密着性を高めるための下塗り
5. 2回の上塗りによる仕上げ
これらの工程を適切に実施することで、ケイカル板外壁の美観を取り戻し、長期的な保護を実現することができます。
ただし、塗装工事では、砂や排気ガスなどの汚れの除去、劣化部分の補修など、各工程において細心の注意が必要です。専門的な知識と技術を持った施工業者に依頼することで、高品質な塗装仕上げを得ることができるでしょう。
汚れ落としの工程で最も重要な「高圧洗浄」については、下記記事でより詳しく解説していますので、ぜひこちらもご覧ください!
末長く美観を保つためにも”手抜き”のない外壁塗装を
外壁塗装は”ただ塗るだけ”ではなく、今後数十年のご自宅の美観・耐久性の維持のために行うものです。
そのために「行うべき作業」もさまざまありますが、もし「これって本当に必要なのか…?」と感じた場合には、まずは何のために・どれくらいの費用でできるのか?を業者に確認するようにしましょう。
当社では、職人歴【20年以上】の経験と知識をもとに、”手抜き”のない丁寧な外壁塗装を行います。
また無料相談をすると「軽微なものでも塗装営業をされそう…」と思われるかもしれませんが、私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
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2024.03.15
外壁塗装にふさわしくない時期・月っていつ?時期を選ぶべき理由を解説!
外壁塗装にふさわしくないのは6月・9月!
外壁塗装を実施するのに適していない時期は「6月から9月」そして「12月から2月」の期間だと言えます。これらの時期は、天候や気候条件の影響で工事ができない日が多く続くためです。
6月・9月の場合
6月から9月は梅雨の影響で湿度が高く、工事ができない期間が多くあります。
また、9月は台風の影響で強風が吹く日もあり、工事ができない日が発生します。その結果、工期が不安定となり、当初の予定よりも長引いてしまう可能性があります。
さらにこの時期は気温がかなり高くなり、外壁塗装工事中はエアコンの室外機をネットで覆うため、エアコンが使えず、窓を閉めっぱなしで換気ができない期間が続いてしまいます。
そのため、工事中に家で過ごすには扇風機などで暑さをしのぐ必要があり、これらの時期は工事に適していない月なのです。
12月・2月の場合
地域にもよりますが、この時期は雪が降ったり、外壁に付着することで濡れたり凍ったりし、外壁材が適切に乾燥せず施工不良となってしまう可能性があります。
もちろん湿度が低いため乾燥しやすいという側面はありますが、気温が低いと外壁塗料自体が乾きにくく、結果的に工事ができない日が多く続くでしょう。通常、外壁塗装工事は2週間以内で完了しますが、気温や天候の状況を見ながら日中の気温が高い時にのみ工事を行うとなると、1ヶ月を超える工期になってしまう可能性もありますので注意しましょう。
プロ推奨!依頼するなら「春・秋」がベスト!
では、外壁塗装に最適な時期はいつなのでしょうか?
塗料は十分に乾燥させることで機能を発揮するため、空気が乾燥し天気も安定している春(4~5月)と秋(9~10月)が最適な時期とされ、梅雨は避けた方が良いとされています。
6・9月も”塗装ができない”わけではない!
6月や9月に依頼したからといって塗装ができないわけではありませんし、塗装がいち早く落ちてしまうわけではありません。
上でも解説しましたが、外壁塗装というのは「塗って、乾く」までが塗装ですので、梅雨であれば「乾く」作業が、冬であれば「塗る(外壁に馴染む)」までの時間が余計にかかってしまい、結果的に工期が少し遅れてしまう、これが大きなデメリットになるわけです。
そのため、該当時期に依頼したい場合や、予約が6・9月に当たってしまったからといって塗装精度が落ちるわけではありませんので、その点は安心していただければと思います。
外壁塗装にベストな気温・湿度とは?
一般的に、塗料の硬化や乾燥に適した気候条件は「気温15~30℃」「湿度75%以下」だと言われています。
そのため空気が乾燥し天気も安定している春(4~5月)と秋(9~10月)が最適な時期とされ、梅雨は避けた方が良いとされているわけですね。
季節はもちろん、塗装を長持ちさせるには「適切な作業」が不可欠!
外壁塗装というのはひとつひとつの作業が大切で、どれも末長く美しい外壁を保つために不可欠なものばかりです。中には「この作業って本当に必要…?」と思うものもあると思います。そういった場合はぜひ、塗装業者に納得のいく説明をしてもらうようにしましょう!
当社では職人歴【20年以上】の経験と知識をもとに、末長く美観を保てる外壁塗装を行います。
また外壁劣化の相談をすると「軽微なものでも塗装営業をされそう…」と思われるかもしれませんが、私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
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2024.03.15
外壁塗装の「養生」ってどんな作業?行う理由や追加費用も解説!
養生ってどんな作業?
外壁塗装における「養生」とは、塗料が周囲に飛び散ることを防ぐために建物を飛散防止ネットで覆い、保護することを指します。
窓枠や樋など、塗料の付着が予想される箇所をブルーシートやビニールで保護します。これらは作業完了後に撤去されますが、養生によってトラブルを防ぐとともに、塗装の美しい仕上がりに繋がります。
養生の怠りは「塗装失敗」につながる!
①:思わぬ箇所に塗料が付いてしまう
外壁塗装における「養生」の最も大きな役割は、塗料の飛散や不要な場所への汚れを防ぐために行われています。
養生を怠ることで、地面やベランダの手摺り、サッシ枠など本来塗らない部分に付着してしまい、仕上がりに影響を与える可能性があります。一度汚れてしまうとシンナーや剥離剤などを使って除去する必要がありますが、汚れを完全に落とせなかったり、傷をつけてしまうリスクも伴います。
また、塗装が必要な部分とそうでない部分との境界を正確に分けることが難しくなり、仕上がりの美観が損なわれることも考えられるのです。
②:塗料の飛散が「弁償問題」に発展するケースも…
他にも、塗料の飛散がトラブルの原因となる可能性があります。たとえばですが、周囲の建物や車、植木などに塗料が飛んでしまうと、近隣トラブルであれば、弁償問題に発展することもあるのです。
このように、外壁塗装における養生作業は施工品質の担保だけでなく、職人とお客様の双方にとって心地よい関係を維持することに繋がっているのです。
外壁塗装の養生作業の費用ってどのくらい?
外壁塗装の養生作業の単価は平方メートルあたり300~500円程度が相場となっています。
一般的には外壁の面積で算出されることが多く、戸建て住宅での養生作業の費用相場としては40,000~60,000円の間になることが多いです。見積もりの際には、この作業が個別の項目として明記されることもあれば、一括で算出されることもあります。
塗装作業前に養生が必要な箇所とは?
外壁塗装工事では、塗料や洗浄水の飛散を防ぐために、特定の箇所に養生を施す必要があります。主な養生対象は、以下の通りです。
1. 植物や花壇
2. 郵便ポスト
3. 車
4. 近隣宅の設備
ただし、これらの箇所が建物から十分に離れており、飛散による被害のリスクが低いと判断される場合、養生を省略することもあります。特に車に関しては、工事の都合上、移動が必要になることがあるため、養生が施されないこともあります。
飛散や汚染が懸念される箇所については、事前に施工業者とよく相談し、適切な対応を取ることが重要です。養生の必要性や方法について、しっかりと話し合いを行いましょう!
養生を行う際の「3つの注意点」!
外壁塗装工事では、建物の美観を保ち、周辺への塗料の飛散を防ぐために養生作業が欠かせません。養生は塗装工事の中でも特に重要な役割を担っています。
ここでは、養生作業に関する3つの注意点について説明します。
①:窓が開けられない
まず1点目は、養生中は窓が開けられなくなるということです。窓全体をビニールシートで覆うため、養生期間中は窓の開閉ができなくなります。
もちろん養生は窓ガラスやサッシを汚さないために必要な作業ですが、換気のために窓を開けたい場合は、事前に業者に相談し、ビニールシートに換気用の穴を開けてもらうことをおすすめします。
②:植物の「光合成・呼吸」を妨げてしまう
外壁塗装工事では、建物周辺の植物を塗料から保護するために養生を行います。しかし、植物の養生期間が長すぎると、酸素や日照不足により植物が枯れてしまう可能性があります。
特に、塗料が付着すると落ちにくい庭木などは、塗料を使用する期間に限定して養生することが重要です(一般的には、3日程度の養生期間が適切とされている)
それ以上の期間、植物を養生していると、植物が弱り、枯れやすくなってしまいます。大切な植物を守るためにも、施工業者と養生期間について十分に相談し、適切な対策を講じることが必要不可欠です。
外壁塗装を長持ちさせるには「適切な塗装」が必須!
外壁塗装というのはひとつひとつの作業が大切で、どれも末長く美しい外壁を保つために不可欠なものばかりです。中には「この作業って本当に必要…?」と思うものもあると思います。そういった場合はぜひ、塗装業者に納得のいく説明をしてもらうようにしましょう!
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2024.03.08
「サイディング目地」って何?役割から補修時期・費用も解説!
そもそも「サイディング目地」ってどの部分?
「サイディング目地」とは、外壁のサイディング箇所の継ぎ目や、ドアや窓の周囲、さらには壁が交差する角部分を指します。
ゴムのような柔軟性を持つコーキング材が使用され、触れたときに弾力を感じるのが特徴です。これらの目地は、外壁の構造的要素として重要な役割を果たし、建物の景観と機能性を保持するために不可欠なものです。
サイディングの役割・目的とは?
サイディング目地のコーキングは、地震などの際に外壁材が衝突し合うのを防ぐ緩衝材としての機能、そして隙間からの雨水の侵入を阻止するといった、大きく2つの役割を担っています。
これらは外壁の破損を最小限に抑え、建物の耐久性が高まるなど、外壁の長寿命化に寄与する素材なのです。
素人でもわかる!劣化を判断する「4つの基準」とは?
①:チョーキング(白い粉が付く)現象が起こっているケース
サイディング劣化の一つに色褪せ・チョーキングの問題があります。
外壁を触ると手に粉が付くといった劣化を示す兆候のことを「チョーキング現象」と呼び、この現象は主に紫外線によって外壁の塗装が劣化し、塗料に含まれる樹脂が失われ、色素の粉だけが残ることで起こります。雨によりこの粉が流れ落ちると、色が褪せる原因となります。
このような劣化を防ぐには外壁を適切に再塗装することが効果的です。外壁塗装により、サイディングの景観を保ち、長期間にわたる保護を提供することができます。
②:コーキングが縮んでいる
コーキングはゴム状の素材でできているため、紫外線の影響で硬くなり、縮んでしまうことがあります。これにより外壁とコーキングの間に隙間が生じ、ひび割れが発生することで外壁内部に水が浸入し、サイディングや防水紙、柱などに損害を及ぼす恐れがあります。
このような劣化にはコーキングの打ち替えや増し打ちが効果的です。さらに、コーキングを新しくした後に塗装を施すことで、耐久性を高めることができます。
③:外壁に「カビ・コケ」が発生している
サイディング目地が古くなると水を吸収しやすくなり、カビやコケの胞子が付着しやすくなるとともに、日光が当たらない場所では外壁が乾燥しにくくなるため、カビやコケが繁殖しやすくなります。
このような劣化には、高圧洗浄やバイオ洗浄を行い、その後の再塗装が効果的です。この際、洗浄後の再塗装は必須で、これを怠ると外壁がさらにダメージを受け、以前よりも胞子が付着しやすくなります。
④:外壁に「ひび割れ」がある
ひび割れは塗装が劣化し、水分を吸収して膨張・収縮を繰り返すことで起こります。
特に釘周りや窓サッシ周りのように力が加わりやすい部分ではひび割れが生じやすくなります。このひび割れを放置すると、サイディング内部に水が浸入し、さらなる損傷の原因となるため、補修材を使用して埋める必要があります。
この際、サイディングの長期的な保護のためには単に補修するだけではなく、外壁塗装もあわせて実施することが重要です。
サイディングの補修方法は?
サイディング目地の補修には「打ち替え」と「増し打ち」の2つの方法があります。
打ち替えは、古いコーキング材をすべて取り除き、新たに充鎮することで寿命を延ばす方法です。一方、増し打ちでは既存の材料の上から新しい材料を加え、コストを抑えつつ補修しますが耐久性は打ち替えに劣ります。
打ち替えのでは主に、旧コーキング材を撤去し、目地にプライマーを塗布して密着性を高めます。その後、新しいコーキング材を適量注入し、へらで均した後、乾燥させて完成です。
増し打ちの場合は旧コーキング材をそのままに、打ち替えと同じプロセスを踏むことで完成します。
サイディング補修の費用相場ってどれくらい?
サイディング補修にかかる費用は施工の種類によって異なります。
打ち替え作業の場合、1平方メートルあたりの費用は約【1,000円〜1,200円】の範囲です。
一方、打ち増し作業では【500円〜900円】と若干の費用差があります。
例として、一般的な2階建ての30坪の家で外壁のコーキング補修を行う場合、打ち替えには約14万円から20万円、打ち増しでは約10万円から15万円が必要となるでしょう。
気密・防水性を高めるためにも
サイディング目地の劣化具合を確認しよう!
本記事でも紹介した通り、サイディングの劣化はご自宅の耐久性を大きく損なってしまいます。
当社では、職人歴【20年以上】の経験と知識をもとに、ご自宅のサイディング目地の劣化状況をご報告します。
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2024.03.08
塗装前の「高圧洗浄」はマスト?断っていい?外壁塗装でよくある質問に回答!
塗装前に「高圧洗浄」が必要なワケ
外壁の高圧洗浄とは、外壁塗装工事を行う際に塗料を塗る前の準備工程として、外壁に高圧洗浄機を用いることを指します。
この工程では、外壁に付着した様々な汚れや劣化した塗膜を高圧の水で効果的に除去します。具体的には砂やほこり、雨による汚れ、はがれかけた塗膜やチョーキング(塗膜の粉化)、さらにコケや藻、カビなどが対象になります。
塗装前の高圧洗浄を怠ると、新しい塗料が正しく外壁に定着せず、塗装がはがれやすくなり、結果として外壁の見栄えが損なわれ、塗装の耐久性も低下します。
そのため高圧洗浄によって、塗料の効果を最大限に引き出し、外壁塗装の品質と持続性を高めることを可能にしているのです。
高圧洗浄を断るのはアリ?
もちろん我々業者としても、お客様から「どうしてもやりたくない!」と言われている作業を行うわけにはいきませんが、基本的には「どうしても辞めざるを得ない理由」がない限りは”やるべき”というのが結論です。
というのも、外壁塗装は決して安い施工ではありませんし、その分、何十年先のお家の保護も踏まえて作業を行いますので、適切な作業を行わないと塗装後すぐに塗料が剥がれてしまったり…と、せっかくの作業がムダになってしまいます。
詳しくは後述しますが、そこまで費用が発生する作業ではありませんので、当社では必ず高圧洗浄によるケアを行わせいただいています。
高圧洗浄の費用相場はどれくらい?
では具体的に「いくらくらいかかるのか?」についてもお話ししていきましょう。
外壁塗装の高圧洗浄の費用相場としては、1平方メートルあたり【100〜300円】程度となることが一般的です。 バイオ洗浄を用いる場合であっても、この範囲内が相場です。
もちろん住宅の大きさによって異なりますが、大体お家全体を洗浄する場合は10,000円〜40,000円ぐらいの費用負担となるでしょう。
また、一般的に施主の水道水を使用することになるので、水道代は施主負担となります。 水道代は、1,000〜2,000円ほどです。
外壁の高圧洗浄の流れ
①:シートで保護をする
まずは汚れが近隣に影響を及ぼさないように、建物をシートで保護する作業から始めます。
高圧洗浄で落とされる汚れや汚水が周囲に散らばらないようにするためのもので、作業の安全性と環境への配慮を高めます。
②:高圧洗浄の実施
高圧洗浄機を用いて上部から下部に向かって順序良く汚れを除去していきます。もしも屋根の清掃と一緒に行う場合は、先に屋根終えてから外壁の洗浄に移ります。
③:乾燥
高圧洗浄は「洗浄したら終わり」と思われがちですが、最後は外壁を乾燥させる必要があります。
洗浄で濡れた壁面が完全に乾くまでは、天候にもよりますが、およそ1〜2日程度となります。
高圧洗浄前に知っておくべき「3つの注意点」
①:近隣の方々に事前説明をしておく
作業する前にブルーシートやメッシュシートを使って周囲への水の飛散を防ぎますが、「1滴も水が飛ばないように」というのは、やはり難しいものです。
業者としても細心の注意を払って作業しますが、もしものトラブルに備えて、ご近所の方に高圧洗浄を行う旨を事前説明しておくと万全ですね。
②:洗浄中は窓を閉める
高圧洗浄の水圧はかなり強いものですから、僅かな隙間からでも家の中に水が入ってしまうケースもあります。
そのため高圧洗浄中は窓を閉め切り、可能であれば窓鍵をかけておくのも良いでしょう。
③:洗濯物が干せないことを想定しておく
高圧洗浄は多くの水が飛びますので、基本的に作業中の「洗濯物干し」はNGです。
高圧洗浄の作業時間としては、だいたい1〜2日程度で完了するためそこまで心配いただく必要はありませんが、作業の間はお近くのコインランドリーや部屋干しなどに切り替えていただくようお願いします。
末長く美観を保つためにも”手抜き”のない外壁塗装を
本記事でも紹介した通り、外壁塗装は”ただ塗るだけ”ではなく、今後数十年のご自宅の美観・耐久性の維持のために行うものです。
そのために「行うべき作業」もさまざまありますが、もし「これって本当に必要なのか…?」と感じた場合には、まずは何のために・どれくらいの費用でできるのか?を業者に確認するようにしましょう。
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2024.02.19
外壁塗装の「タッチアップ」って何?いつ・どんなタイミングで必要かを解説!
外壁塗装における「タッチアップ」とは?
外壁塗装を依頼する際に「タッチアップ」という言葉をよく耳にするのではないでしょうか?タッチアップとは、外壁塗装の仕上げや工事完了後に、「小さな傷や塗り残し」に対して施す、部分的な補修塗装のことを指します。
具体的には、塗装済みの部分の一部を再塗装する作業や、釘頭を隠すための塗装などさまざまあります。さらに塗装が剥がれた場合にも、このタッチアップを用いて修正します。
つまりタッチアップとは、外壁を長持ちさせるためにも重要な手法であり、完成した外壁に自然な外観を保つために行われる作業というわけです。
タッチアップを行う目的とは?
上で外壁塗装で行うタッチアップがどのような作業なのかについてお話しましたが、そもそもタッチアップは絶対にしなくてはならないものなのでしょうか?
ここからは外壁塗装におけるタッチアップを行うべき理由について詳しく解説していきます!
理由1:外壁劣化の原因になるため
タッチアップを行う大きな目的は、家を外部の損傷から保護する「塗料の劣化や損傷を防ぐこと」にあります。
特に塗り残しや傷ついた部分がある場合、これらの箇所から劣化が進みやすく、家全体の耐久性に影響を与える可能性があります。外壁や屋根は日々、雨、風、紫外線などさまざまな外部からのダメージに晒されており、塗料はこれらから住宅を守るための重要な役割を担っています。
塗料が剥がれると、直接ダメージを受けやすくなり、劣化が加速します。そのためタッチアップはこれらの問題を事前に防ぐために不可欠な作業と言えるわけです。
理由2:美観の問題
外壁塗装のタッチアップは、主に耐久性を高める目的で行われますが、美観を維持するためにも重要です。
外壁塗装というのは、いくら腕の良い職人が塗装しても、小さなキズや、釘の頭の目立ちなど、どうしても塗装後に塗り直し(仕上げ塗り)が必要になるものです。小さな塗り忘れであれば、一見気にならないようにも思いますが、外から見ると意外に目立つことが多く、全体の見栄えに大きく影響します。
つまりタッチアップはこうした美観を維持するためにも行うべき作業なのです。
タッチアップの種類
ここからは実際の外壁塗装で行われる「タッチアップの種類」について解説していきます。
「塗り残し」に対するタッチアップ
先にも解説しましたが、外壁塗装での小さな塗り残しや傷は必ず起こってしまうものですので、これらをタッチアップで綺麗に補修していきます。
このときに重要なのは、補修箇所が周囲と自然に馴染むよう、「元の塗装と同色」で行うことです。直接塗料を塗り足すと、その部分が目立つ恐れがあるため、自然な見た目を保つためには、周囲の色と調和させる工夫が必要です。
特に、塗装後間もない場合は色合わせが容易ですが、時間が経過している場合には、あえて少し汚れを残すことで自然な仕上がりを目指します。
「釘隠し」に対するタッチアップ
タッチアップは、外壁や破風(はふ)板に打ち込まれた釘を隠す際にも有効です。釘を打った後は、外壁に凹凸が生じるため、これを目立たなくするために周囲と同じ色の塗料で上から塗装します。
ただし平らな外壁では釘の部分だけが目立たないようにするのが難しい場合もありますので、タッチアップを行うことで塗装の耐久性を高め、塗装の剥がれを防ぐ効果も期待できます。
タッチアップの流れについて
①:外壁塗装の状態チェック
外壁のタッチアップを開始する前に、まずは外壁の状態をじっくり観察します。この段階では、塗装のチョーキング(粉を吹いている状態)、変色や汚れ、塗装の剥がれや浮きなどがないかを確認します。また、使用されている塗料の種類を把握し、タッチアップ後も周囲の塗装と違和感なくなじむよう、細心の注意を払います。このプロセスは、補修作業が自然に周囲に溶け込むようにするために不可欠です。
②:タッチアップ部分の清掃
次に、補修する箇所の汚れを丁寧に拭き取ります。この作業は、タッチアップが長持ちするために重要です。清潔な基盤でなければ、新たに塗った塗料がうまく定着しない可能性があります。また、補修する範囲や状況に応じて、適切な養生を行い、作業の正確性を高めます。
③:塗料の塗布
清掃後は、選定した塗料を塗っていきます。初期のチェックで同定した塗料と同等のものを使用し、色味や質感が周囲と調和するよう努めます。色の一致を確認するため、塗布後は乾燥させてから最終的な仕上がりを評価します。
最後に、使用する道具(筆、ローラー、カップガンなど)を補修の大きさや形状に合わせて選び、周囲との違いが目立たないよう細心の注意を払って作業します。必要に応じて、錆止め、シーラー、下塗りなどの処理を施し、補修箇所が目立たないように仕上げます。
これらの手順を踏むことで、外壁の小さなひびや傷も、目立たずに長持ちする補修を実現できます。
ただ塗るのと「塗れた状態をつくる」のは別物
タッチアップ作業で、塗り残しのない綺麗な外壁へ
本記事でも紹介した通りタッチアップというのは、あくまでも外壁塗装後の「仕上げ」に過ぎません。しかしタッチアップを行うかどうかで、美観はもちろん、長期間で見たときの「外壁の劣化具合」が大きく異なります。
特にタッチアップ作業は、言ってしまえば施工業者からすると手間な作業なわけですが、完璧な塗装ができた「塗れた状態をつくる」にはタッチアップを行うことは不可欠なのです。
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外壁塗装について相談をすると「軽微なものでも塗装営業をされそう…」と思われるかもしれませんが、私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
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2024.02.16
【プロが解説!】シーリング工事って何?気密・防水性を高める外壁工事を解説!
シーリング工事って何?
シーリング工事は、外壁塗装の際にしばしば見積もりに含まれる重要な項目です。
この工事は、建物の外壁やサッシの周りにある隙間を特殊な材料で埋め、気密性や防水性を高めるために行われます。使用されるシーリング材は、シリコン樹脂や天然樹脂などを基に作られたペースト状の充填材で、硬化するとゴムのような性質を持ちます。新築住宅では一般的に採用されており、外壁材間の接合部やモルタル外壁のひび割れ補修にも使用されます。
コーキングと何が違うの?
シーリングと似た、よく聞く言葉の中に「コーキング」があります。コーキングとは、物体を詰めたり接合したりする行為を指し、シーリングは密閉や封印する行為を意味します。
しかし実際にはこれらの言葉が指す工事内容に大きな差はなく、建物の隙間を充填するという共通の目的を持っています。そのため、シーリングもコーキングも建物の防水性や気密性を向上させるために不可欠な工事と考えて良いでしょう。
シーリング工事の目的
シーリング工事の大きな目的は、建物の隙間を埋め、雨水の侵入を防ぐことにあります。
特に、地震や強風時に建物が受けるダメージを最小限に抑えるために、シーリングは大きな役割を果たします。シーリング材は建物の動きに合わせて伸縮することで、漏水などの問題から建物を守ることもできます。
しかし、シーリング材は紫外線の影響や外部環境により、5年程度で劣化する可能性があります。劣化すると、本来の防水や伸縮機能が低下し、結果として建物の損傷が進行する恐れが。
そのため、ビルの管理者はシーリング材の状態を定期的に点検し、必要に応じてメンテナンスや交換を行うことが重要です。
これにより、建物を長期間にわたり保護し、安全を維持することができるのです。
シーリング工事が必要な状態
①:シーリング材そのものが古い場合
シーリング材は一般に5〜10年の寿命があります。
この期間を過ぎると、材料が劣化している可能性が高くなります。特に5年が経過したら、シーリングの状態を見直し、必要であれば修繕を検討するようにしましょう。定期的な点検が望ましいです。
②:劣化の兆候が見えた場合
シーリング材は紫外線や風雨といった外的要因によっても劣化します。シーリング材の劣化の兆候としては、ひび割れや剥離などの状況が確認できるようになるでしょう。
すぐにシーリング工事の必要性があります。これらの症状は、専門の知識がなくても判断可能なため、異常を感じたら専門業者に相談することが大切です。
③:外壁塗装を行う場合
外壁の塗装を新しくする際は、シーリングの状態も合わせてチェックし、必要であれば工事を行うとよいでしょう。
シーリング工事は、外壁塗装と同様に「足場の設置や撤去」などが必要になりますので、これらのコストを節約できます。また外壁メンテナンスのタイミングで業者にシーリング材の劣化状況をあわせて確認できるため、外壁塗装のタイミングで依頼するとよいでしょう。
シーリング材の種類
1成分形と2成分形のシーリング材
シーリング材には、1成分形と2成分形の2種類があります。1成分形シーリング材は空気の湿気と反応して硬化し、使用が簡単なカートリッジ式が一般的です。これに対して、2成分形シーリング材は基剤と硬化剤を混合して使用し、硬化速度を調整できる利点がありますが、使用には専門的な道具が必要です。これらの違いは施工方法や使用場所に応じて選択を要します。
シリコン系シーリング材
シリコン系シーリング材はそのコストパフォーマンスと耐候性、耐水性、耐熱性の高さから、屋内外問わず広く使用されます。しかし、シリコン系の材料の上から塗装する事が出来ず、主にガラスや浴室、キッチン周りのシーリングに適しています。
変成シリコン系シーリング材
変成シリコン系はウレタン樹脂をベースにしており、耐候性や耐熱性に優れ、硬化後も塗装が可能です。これは特に外壁や窓枠のシーリングに有用で、多少高価でもその性能から選ばれることが多いです。
アクリル系シーリング材
アクリル系シーリング材は水性で作業しやすく、コストが低いですが、耐候性や耐久性は低めです。リフォーム工事での目地や下地処理に適していますが、時間の経過とともにひび割れなどの問題が生じることがあります。
ウレタン系シーリング材
ウレタン系はゴムのような弾力性を持つことから、ひび割れ補修などに適しています。耐久性や密着性に優れていますが、紫外線や汚れに弱いため、屋外使用時は上塗りが必要になります。
シーリング工事の流れは?
①:既存シーリングの撤去
シーリング工事はまず、古く傷んだシーリング材を取り除くことから始まります。カッターやナイフを用いて切り込みを入れ、ペンチで引き抜きます。この工程は、次に新しいシーリング材を施すための準備として、古い材料を徹底的に除去することが重要です。
②:清掃作業
撤去作業後は、残留物を残さないよう溝内を丁寧に清掃します。この段階での徹底した清掃は、新しいシーリング材の接着性と耐久性を向上させるために不可欠です。
③:養生とプライマー塗布
マスキングテープでシーリング作業を行わない部分を保護します。そして、シーリング材の密着を高めるためにプライマー(接着剤)をブラシで丁寧に塗布します。これにより、シーリング材のはみ出しを防ぎながら、美しい仕上がりを実現します。
④:シーリング材の充填
プライマーが乾燥した後は、シーリング材を充分に充填します。適量を注入し、専用のヘラで均等にならすことで、空間に隙間ができないようにします。この工程は、シーリングの品質と耐久性に直接関わるため、慎重に行います。
最後に、シーリングが乾燥する前にマスキングテープを剥がし、シーリング材が完全に乾燥したことを確認したら作業は完成です。この段階で、きれいに仕上がったシーリングの効果を確認することができます。
気密・防水性を高めるためにも
ご自宅のシーリング材の状況確認を行いましょう
本記事でも紹介した通り、シーリング材の劣化はご自宅の気密・防水性を損ねてしまいかねません。
当社では、職人歴【20年以上】の経験と知識をもとに、ご自宅のシーリング剤の劣化状況をご報告します。
相談をすると「軽微なものでも塗装営業をされそう…」と思われるかもしれませんが、私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
放置し続けて手遅れになってしまわぬよう、シーリング材の劣化を見つけたら、まずはお気軽にご相談ください!
2023.03.19
アパート・マンションに外壁塗装は必要?塗り替え周期・施工期間を解説!
アパート・マンションにおける外壁塗装の必要性とは?
アパートにおける外壁は「建物の顔」ともいえる部分であり、物件を探しているユーザーに「この物件に入居したい!」と感じてもらうための大切な要素です。また外壁塗装は、雨風をはじめとする外部からの様々な要因から建物を守り、その影響を内部に浸透させない役割も同時に担ってるのです。
しかし、外壁塗装は時間とともに劣化していくものですので、築年数が経過するほど傷みやひび割れ、色褪せなどが起こりはじめます。このような状況を放置しておくと、外壁、ひいてはアパート全体に対する保護機能が低下し、建物の寿命を大幅に縮めてしまうため、外壁の劣化を見つけたら業者の方に現状の劣化具合を診断してもらうとよいでしょう。
外壁塗装の塗り替えサインとは?
一般的にアパートにおける外壁塗装の塗り替えタイミングは、前の施工から約10〜15年が経過した時期が理想的とされています。また目視による「外壁塗装の塗り替えサイン」を見つけることも可能で、主に外壁にひび割れや剥がれ、色あせなどが見られる場合は、外壁塗装のタイミングが迫っている可能性があるため、業者に外壁の劣化具合を確認してもらうのがベストです。
またその他にも、外壁にコケやカビなどの汚れが目立つ場合も塗装効果を十分に発揮できていないサインであるため、外壁全体の修復が必要になる前に外壁塗装を検討するとようにしましょう。
施工期間はどれくらい?
アパートにおける外壁塗装の施工期間は、物件の規模によっても大きく異なりますが、戸建てアパートなどの比較的小規模(30世帯未満)ですと、施工期間は約1〜2ヶ月程度となることが一般的です。一方で、50世帯を超えるような大規模な住宅アパートの場合は、状況にもよりますが6ヶ月以上かかるケースもあります。
もちろん大規模な施工になるほど、足場の設置などの作業も多く発生するため、施工完了まで多少なりとも時間がかかってしまうことは抑えておくようにしましょう。
またアパートにおける施工では、足場や養生シートなどで建物を覆う必要性があるため、塗装を依頼する際には、依頼業者に「施工具によって住民にどのくらい不便がかかるか?」を確認し、入居者に周知させるとともに、外壁塗装への協力を依頼するよう心がけましょう。
美しい外壁を維持し、評判の高い物件に
アパートにおける外壁塗装は、建物をより新しく、魅力的に魅せることにも一役買ってくれるため、新たな入居者を獲得するキッカケにも繋がります。また新しい塗装はアパート全体の印象を変えることができるため、見た目の美しさに加えて「新築に近い清潔感」を漂わせることもできますね。これにより、アパートに住む入居者だけでなく、周辺に住む人々にとっても魅力的な存在として認知され、新たな入居者獲得にも期待できるというわけです。
建物自体の修繕や反響獲得のためにも、アパートにおける外壁塗装は10年を目安に塗り替えを行うようにし、入居者にとって居心地の良い、清潔感あふれる住まいを提供できるよう心がけましょう。
アパート・マンションにおける外壁塗装でお困りなら、ぜひ一度ご相談ください。
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