2024.09.17
外壁劣化はすぐ直すべき?劣化状況ごとの危険性を解説!
外壁というのは顔でいう「皮膚」にあたる部分ですから、劣化が見つかった場合は基本的にすぐに補修すべきです。ただ一口に”外壁劣化”といっても、
これは「軽度な汚れ or 劣化が進んでいる状態」のどっち…?
自分で直せばOK?それとも業者を呼ぶべき…?
など、判断を迷うこともあると思います。
本記事では「外壁が痛んできたが、その後どう行動すべきか?」について、プロの目線でわかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
そもそも“外壁劣化の種類”は何がある?
我々業者が「外壁の劣化」としてお伝えしている内容は主に以下の4つです。
色褪せ・色落ち
チョーキング現象
カビ・コケの発生
ひび割れ(クラック)
ここからはこれらの内容について、詳しく解説していきます!
①:「色褪せ・色落ち」が起きている
一番わかりやすい反面、一番スルーされがちなのが「色褪せ・色落ち」です。色褪せは徐々に経過するため「気づきにくい」のが1つ、加えて、日が経てば美観も損なうよね、と軽視されてしまいがちなのがもうひとつの理由です。
色褪せ・色落ちが進行すると、外壁の保護機能が全面的に落ちてしまい、どこからでも侵食し放題の状況になってしまいます。人間の皮膚で例えるのなら、「そもそも皮膚が剥がれ落ちて、保護機能がない状態」が、色褪せ・色落ちに該当します。
特に南向きの壁面は紫外線などの影響で劣化が早い傾向があるため、注意が必要です。
②:「チョーキング現象」が起こっている
チョーキング現象とは、外壁の表面が「粉を吹いたようになる状態」を指します。これは塗料に含まれる”樹脂成分”が劣化して粉状になり、表面に浮き出てくる現象で、手で触れると白い粉が付着することで気づきます。
チョーキング現象が進行しているということは、塗料による保護膜がほとんどない状態といえるため、雨漏りなどの深刻な問題につながります。
③:カビ・コケが発生している
そもそも外壁塗料というのはカビやコケの発生を防止する機能が備わっているため、これらが発生しているということは「塗料としての機能が失われつつある」ということです。
またカビ・コケの発生が進行すると、外壁の表面が浸食され、内部まで水分が侵入しやすくなり、構造体の腐食や劣化を引き起こす可能性が高まってしまうのです。
④:ひび割れ(クラック)が発生している
外壁に発生するヒビ割れのことを一般的に「クラック」と呼びます。クラックとは英語で「裂け目、割れ目」を意味し、建築分野でよく使用される用語です。
ひび割れは細かいものから始まるため気づきにくく、また「小さなひび割れなら大丈夫だろう」と軽視されがちです。
ひび割れが進行すると、外壁の防水機能が著しく低下し、雨水や湿気が建物内部に侵入しやすくなります。これにより、壁内部の鉄筋の腐食や構造体の劣化が急速に進行してしまう可能性があります。
ひび割れ(クラック)については、下記記事でより詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください。
劣化放置は本当にNGなのか?
外壁劣化というのは「少しだけ美観を損なってきた」とスルーされがちですが、劣化放置がNGなポイントというのは、美観についてではありません。
冒頭で外壁は「皮膚のようなもの」と表現した通り、外壁は外部から受けるダメージを防ぐ役割があります。例えば雨や湿気による「水分からの保護(雨漏り・結露防止)」や、砂、風・紫外線から木材を守る働きなどなど。
家の内部は木材や鉄筋など、湿気・紫外線に弱い素材であることがほとんどなため、ほんの数センチの劣化から、家全体の構造基盤が崩れていってしまう可能性がある、これが外壁劣化を放置してはいけない一番の理由です。
外壁塗装・補修の費用相場は?
当社が本社をおく岐阜県における外壁塗装の費用相場は、坪単価でおおよそ20,000円から50,000円 程度が相場となっています。
相場よりも施工費用が極端に安い業者の場合、施工後にトラブルが起こる可能性も考えられるため、事前の打ち合わせやネットでのレビューも確認しながら信頼できる業者を選ぶことが重要です。
下記記事では、外壁塗装における費用相場から「費用を抑えるコツ」まで詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください。
定期的なメンテナンスで外壁を長持ちさせるコツ
外壁を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが重要です。
年に2回、春と秋に外壁の状態を目視で確認し、色あせやひび割れ、チョーキング現象などの兆候をチェックしましょう。
また雨どいの清掃も欠かさず行い、詰まりを防ぐことで水の浸透を防ぎます。高圧洗浄機を使った定期的な洗浄も効果的ですが、適切な圧力で行うことが大切です。
特にカビやコケが発生しやすい北側の壁面には注意し、防カビ剤の使用も検討しましょう。さらに、5年から7年ごとに専門家による点検を受けることで、早期に劣化を発見し、適切な対策を講じることができます。
これらのメンテナンスを行うことで、外壁の寿命を延ばし、大規模な修繕の必要性を減らすことが可能です。
【よくある質問】
診断依頼したら、営業されそうなのですが…
軽微な相談でも「依頼したら、塗装営業をされそう…」と、心配でなかなか相談できない方も多いと思います。
私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
また当社では、こちらからの営業活動は一歳行っておりませんので、その分の人件費をお客様に還元したい、という思いから「Web申込み5%OFF」を実施しています。
(必要な塗装を、適切な価格でご提案したいからこそ、集客割引ではなく「Web限定の還元」という形でご案内しています。)
どんな軽微な相談でも構いませんので、ご自宅の屋根・外壁でお困りごとがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
2024.09.15
外壁の「色褪せ・色落ち」はなぜ危険?発生原因から見つけた際の対処法を解説!
家の外壁が色あせてきたり、劣化の兆しが見えたりすると、気になりますよね。
実は、これらの変化は単に見た目の問題だけではありません。外壁の状態は、家全体の健康を映し出す鏡のようなものなのです。この記事では、外壁の色あせが起こる理由や、日々のお手入れ方法、そして「そろそろ塗り替え?」と感じたときの判断基準をわかりやすくお伝えします。
そもそも「色褪せ・色落ち放置」はなぜ危険?
そもそも外壁は、人間でいう肌や皮膚のような役割を果たしており、内部構造を守る大切な防御線です。色褪せは徐々に経過するため、普段は気づきにくいのに加えて、「色が落ちてきたな」程度で軽視されてしまいがちです。
色褪せ・色落ちが進行すると、外壁の保護機能が全面的に落ちてしまい、どこからでも侵食し放題の状況になってしまいます。人間の皮膚で例えるのなら、「そもそも皮膚が剥がれ落ちて、保護機能がない状態」が、色褪せ・色落ちに該当します。
そのため色あせや色落ちが進むと、外壁の保護機能が低下し、建物の耐久性にも影響を与えてしまいかねないのです。
放置すると、家の構造部が腐ってしまう可能性も…
色あせ・色落ちが進行しているということは、外壁の保護機能が低下し、雨水や湿気が建物内部に侵入しやす状態になっています。
この状態が続くと、壁内部の木材や金属部分が腐食や劣化し始め、建物の構造自体にも悪影響を及ぼす可能性があります。
外壁の色褪せ・色落ちが起こる原因は?
ここからは、
そもそもなぜ色褪せ・色落ちが起こってしまうのか?
どんなところが色褪せやすいか?
について詳しく解説します!
原因1:雨風などで塗料が剥がれてしまう
雨による湿気や、風で運ばれる砂・ホコリは、少しずつ外壁を傷つけます。(特に台風や大雨の多い地域では、外壁への負担も大きくなります)
もちろん1年で急激に傷つく心配はありませんが、このような僅かな傷・汚れの蓄積が5〜10年以上重なることで、だんだんと塗料が剥がれてしまい、色褪せにつながるというわけです。
原因2:紫外線(日光)によって劣化が進んでしまう
日光による紫外線でも外壁の色褪せが進みます。
こちらは雨風のような直接的な「傷」によるダメージではありませんが、外壁塗料に含まれる物質(樹脂成分)は、紫外線によって年々分解されてしまうため、長期間紫外線に晒されることで徐々に色褪せなどの劣化症状につながるというわけです。
特に「南側」は劣化が進みやすい!
当然ですが、紫外線の影響は「日当たり具合」に比例しますので、特にご自宅の南側は色褪せが進みやすい箇所です。
色褪せは徐々に進行していきますから、なかなか判断が難しいと思いますが、ひとつの判断基準として「南側の外壁と、それ以外の外壁の色合い」を比較してもらうと判りやすいかと思います。
下記記事では、外壁塗装で使用される「塗料の種類」について詳しく解説しています。紫外線への強さは塗料によっても異なりますので、より詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
色褪せ・色落ちを感じたらどうすれば良い?
まずは塗装業者に「外壁診断」を依頼しよう!
塗装業者の視点ではありますが、外壁の色褪せを感じたら、まずは我々塗装のプロに診断を依頼いただくことを推奨しています。
というのも、部分的な補修であれば自分でもやればいいのでは?、とご質問いただくこともございますが、なかなか色褪せしないはずの塗料が劣化しているということは、例えばチョーキング現象※が起きているなど、何らかの要因があることが多いため、単に「色褪せ=綺麗にすればOK」というわけではないのです。
そのため、まずは外壁を診断し「何が要因で色褪せているのか、次はどんな塗料を塗るべきなのか?」を判断する必要があります。
そのためにもまずは、我々専門家に依頼いただき、どんなプランで塗り直すべきなのか、そもそも塗り直す必要があるのか?の確認を行うようにすると良いでしょう。
※塗料の劣化により、外壁を指で触った時に白い粉がつくこと
【よくある質問】
診断依頼したら、営業されそうなのですが…
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2024.11.27
外壁の“白い粉”の正体は?チョーキング現象の危険性と塗り直し時期を解説!
そもそも「チョーキング現象」とは?
外壁をなぞったとき、写真のように“白い粉”が付着することをチョーキング現象(別名、白亜化現象)といい、外壁表面の塗料が固まりチョークの粉のようなものが付着するのが特徴です。
この粉は塗料に含まれている樹脂成分(顔料)が紫外線などの影響で劣化してしまい、表面に浮き出てきているサインです。
なぜチョーキングが起こるの?
そもそもなぜ塗料(液体)が粉として壁に出てきてしまうのでしょうか。
まずは「そもそも何でチョーキングが起こるのか?」について解説していきます。
原因1:紫外線によって“塗膜が分解される”から
外壁塗料の中には「樹脂由来の成分」が入っているのですが、太陽光に含まれる“紫外線”はこの樹脂成分を分解してしまいます。
外壁は毎日この紫外線を浴び続けているわけですから、年々この樹脂構造が破壊されることで、樹脂部分だけが表面に現れて、粉が吹いたように露呈してしまうわけです。
原因2:長年の雨風で成分が浮き出てしまうから
まず雨水(弱酸性の水分)は塗膜成分を溶け出させてしまうため、劣化が進みます。本来であれば雨上がりにすべて拭き掃除をすべきなのですが…毎度拭き取るのも、すべての壁面をメンテナンスするわけにもいきませんよね。
もちろん、ある程度であれば塗料内の化学物質によって軽減できるのですが、何十年もの雨水の蓄積によって、外壁表面に粉状となった成分が浮き出てしまうのです。
また風によって飛ばされる砂や埃も塗膜を擦り減らし、こうして塗膜の表面が徐々に削られることで内部の顔料が露出してチョーキングが発生しているわけです。
【塗り直したのに…】“手抜き塗装”でもチョーキングが起こる
既に「チョーキングが起こって塗り直した」という方もいらっしゃると思いますが、一般的に塗り直しを行えば、最低でも8〜10年以上はチョーキングは発生しません。(塗料によっては20年以上発生しないことも)
本記事を読んで「いや数年前に塗り直したばかりだけど…」と思われている方は、紫外線や雨風の影響ではなく、“手抜き施工”によって再発してしまっているケースが考えられます。
DIYでの塗り直しであれば仕方ないのですが、塗装業者に頼んだのに…、という方であれば、下請け業者による「元請けにバレない手抜き工事(適切量を塗布しない など)」によって、そもそも紫外線や雨風に“耐えられない量の塗装しか行われていない”可能性があります。
もちろんすべての下請け業者が手抜きというわけではありませんが、塗装業界で「信頼性のある業者を選びましょう」と言われる理由が、こういった煩雑な工事に当たらないようにするためです。
【経過年別】チョーキング放置で起こること
発生〜3年目:粉が吹きはじめ、色褪せが目立つように
まずチョーキングの出始め(1〜3年目)では、チョーキングが進行して、外壁の色あせや光沢の喪失が顕著になります。また塗膜の劣化により、外壁の防水性能が徐々に低下し始めます。
このタイミングではそこまで実害がでるわけではなく、次のフェーズに進行する準備段階といえます。
4〜6年目:コケやカビ、サビが発生しはじめる
塗料にはコケやカビなどの「外的汚れ」を防ぐ化学物質が含まれていますが、これらの成分が粉状になってしまうことで、コケなどの視覚化できる汚れが付着しはじめます。
もちろん手作業で取り除くこともできるのですが、発生部分はすでに防護機能を失っているわけですから、ご自身で取り除いても、そのまま数ヶ月で再発してしまうケースが多くあります。
このフェーズでは「視覚化できる汚れの付着」という点では、実害が出ていると言えます。
7年目〜:建物内部に汚れが溜まり、修復不能になるケースも…
一番危険なのがこの「内部まで汚れが侵食してしまう」というケースです。
特にサビなどが発生した部分では、外壁に亀裂が入りはじめ、そこから雨水やカビが侵入することで、柱などの内部構造が腐ってしまいます。
ここまで進んでしまうとシロアリに柱を食べられるのと同様に、地震や大型台風などの自然災害で倒壊しやすくなってしまい、そもそも「家の立て直し」以外の修復方法がない…、という事態になりかねません。
ですのでチョーキングはただの汚れでもありつつ、家を倒壊させないための謂わば”サイン”でもあるわけです。
注意:「発生から何年目か?」の判断が難しい!
結論、チョーキング修復は景観を直すわけではなく「内部まで汚れを侵入させないための手段」ですので、最悪上記でいう“7年目”のフェーズまで進行しなければOKです。
一方で難しいのが、チョーキングは発生する or しないの2択しかないため「今発生しているチョーキングが、何年目のフェーズなのか?」の判断が素人目では難しいのが問題。
そのためチョーキングを確認したら、塗装業者に「どれくらい進行しているのか、塗装の必要があるのか?」を判断してもらうことを推奨しています。
不要な営業・施工提案ナシをお約束します。
まずはお気軽に“無料診断”をご依頼ください!
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2024.11.28
外壁の黒ずみ(苔コケ・カビ)は放置してOK?発生理由から“正しい落とし方”まで解説!
本記事では外壁にできた黒ずみの正体「カビ・コケ」の発生理由から、放置してもいいのか、正しい落とし方まで、プロの視点から詳しく解説していきます!
【前提知識】外壁の「カビ・コケ」の違いと発生理由は?
本記事のように、外壁の「カビ・コケ」は同時に解説されることが多いですが、その理由は発生箇所や原因、対処方法が似ているからです。
一方で成長過程や、どんな悪影響があるのか?という部分は若干異なるため、まずはカビとコケの違いについて簡単に解説していきます。
コケ:雨水・日光を栄養に成長する(外壁に水分を与えてしまう)
コケは“光合成を行う植物”ですから、雨水や日光がよく当たる、いわゆる植物が育つのに好都合となった外壁エリアに発生します。
色は濃い緑色をしており、水分と日光さえあればそれ以上の栄養を与えずともどんどん繁殖していってしまうのも特徴のひとつ。
またコケが発生するデメリットとしては、外壁が汚く見えるのはもちろん、コケがスポンジの代わりとなり、常に外壁に水分を供給してしまうため、コケの裏側から外壁がどんどん腐ってしまいます。(人体への影響は少ないとされています)
カビ:高温・多湿の条件で成長する(人体への影響がある)
カビも高温・多湿の条件下であれば、コケと同じように栄養が少なくとも繁殖します。発育環境における大きな違いは、カビは“日当たりの悪い箇所を好む”という点ですね。
カビ発生における最大のデメリットは、アレルギーの原因菌になるなど、“人体に直接悪影響を及ぼす”ことです。
どちらも“塗装落ち”箇所で発育する!
コケ・カビともに「外壁劣化が進んでいる箇所」に発生するのですが、そもそも外壁塗料にはこれらの生物が発育できないような化学物質が含まれています。
そのためコケやカビが発生しているということは、“その部分の塗料が剥がれ落ちているサイン”であるため、汚れを取り除いても再発しやすく、雨漏りなどの塗装落ちによる別問題も発生してしまう危険性があるので、注視の必要があります。
外壁カビ・コケの落とし方と注意点!
カビ・コケは外壁劣化のサインではありますが、「じゃあ発生する度、修復業者を呼ばなければいけないのか…?」といわれれば、そうではありません。
修復にも当然お金が掛かりますから、落とせるのであれば“ご自身で落としていただく”のがベストです。
ここからは外壁カビ・コケの落とし方から、落とす際の注意点についても解説していきます!
軽度な汚れ:市販の「スポンジ・中性洗剤」で落とす
箇所が小規模であれば、市販のスポンジや中性洗剤を使って汚れを落とします。なかなか取れないからといって金属タワシなどでゴシゴシと削り取るのはNG。
ゴシゴシしすぎると外壁塗膜を剥がしてしまうのはもちろん、外壁に小さなキズが入ってしまうわけで、返ってカビやコケが根を張るのにうってつけな箇所を作り出すことになってしまいます。
イメージとしては「お皿を洗う」くらいの力加減でこすり洗いをする。それでも落ちない汚れは次の「業務用クリーナー・高圧洗浄」で落とすようにしてください。
進行している場合:業務用クリーナー・高圧洗浄を使用する
市販のお掃除グッズでは落ちないケースは微細なキズから奥深く根を張っている可能性がありますので、業務用クリーナーや高圧洗浄機を使って、一気に剥がし落とします。
わざわざ外壁の汚れ落としのために洗浄機を購入するようであれば、ハウスクリーナーメーカーなどに依頼するもも手ですね。
自分で落とせるのに、なぜ“塗装業者”が必要?
落とせるなら自分で、高圧洗浄などが必要ならハウスクリーナーに依頼すれば汚れは綺麗になると思います。ではなぜ“塗装業者”が必要なのでしょうか。
結論、「掃除」と「保護」は根本的な役割が違うため、たとえ一時的に汚れが落ちても、保護する塗料(塗膜)を塗り直していないと、数ヶ月後にはまたすぐに再発してしまうからです。
特に高圧洗浄などで“塗膜ごと”吹き飛ばしてしまうことで、そこから錆び・ひび割れが発生して、2度と修復できなくなってしまうケースも意外と多くあります。
※柱にまでダメージが及ぶ場合があるため注意が必要
だからこそ市販のクリーニング用品ででキレイにできる程度であれば、ご自身で掃除してもらえばOKですが、高圧洗浄などが必要なケースでは、塗装業者に依頼して「高圧洗浄+部分的な“塗り直し”」が推奨されているわけです。
【よくある質問】
診断依頼したら、営業されそうなのですが…
軽微な相談でも「依頼したら、塗装営業をされそう…」と、心配でなかなか相談できない方も多いと思います。
私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
また当社では、こちらからの営業活動は一切行っておりませんので、その分の人件費をお客様に還元したい、という思いから「Web申込み5%OFF」を実施しています。(必要な塗装を、適切な価格でご提案したいからこそ、集客割引ではなく「Web限定の還元」という形でご案内しています。)
どんな軽微な相談でも構いませんので、ご自宅の屋根・外壁でお困りごとがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
2024.04.30
【外壁はどうなる?】サイディング目地のブリード現象とは?原因や放置するとどうなるかを解説!
ブリード現象とは?
「ブリード現象」とは、サイディングの目地などに使用されるコーキング剤に含まれる可塑剤(かそざい)という添加物が経年により内部からにじみ出て、塗料や外壁の汚れなどと反応することで黒いシミのような形で表面に現れる現象を指します。
ブリード現象が起こると、見た目が悪くなるだけでなく、コーキングの機能が低下し、外壁の寿命を縮める原因にもなります。
ブリード現象は、塗装後の1~2年後くらいから現れ始め、コーキング剤の劣化を伴って進行します。これにより、美観が損なわれるだけでなく、コーキング剤自体の耐久性も低下し、塗装の劣化も早まります。つまり、ブリード現象は、コーキング剤が変色してしまう現象であり、放置すると外壁の機能や寿命に影響を与える可能性があるのです。
サイディングについては下記記事でより詳しく解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。
ブリード現象が発生する原因は?
上でも軽く解説しましたが、ブリード現象は、外壁材の目地に使用されるコーキング剤に含まれる可塑剤が原因で発生します。
可塑剤はコーキング剤に柔軟性を与える添加物で、輪ゴムや散水ホース、消しゴムなどにも使用されています。この可塑剤は、コーキング剤の内部から表面へと移動する性質があり、これをマイグレーションと呼びます。
問題はこのマイグレーションによって表面に滲み出た可塑剤が、塗料と反応してしまうことです。その結果、コーキング剤の表面がべたつき、汚れが付着しやすくなったり、変色したりするのがブリード現象を引き起こします。特に、過去に使用されていたコーキング剤には可塑剤が多く含まれていたため、塗装との相性が悪く、ブリード現象が発生しやすい傾向にありました。
現在では、可塑剤を含まないノンブリードタイプのコーキング剤が主流になりつつありますが、古い建物などでは注意が必要です。
ブリード現象が発生しやすい場所は?
ブリード現象が発生しやすい場所として、目地やひび割れを補修するためにコーキング材の上から塗装が行われた部分や、汚れが付着しやすい交通量の多い道路に面した建物が挙げられます。
とはいえ、ブリード現象はコーキング剤が使用されている場所であれば、どこでも起こり得る現象です。建物の内外を問わず、目地やひび割れの補修箇所は、常にブリード現象のリスクを抱えています。
そのため、定期的な点検とメンテナンスを行い、コーキング剤の状態を確認することが重要です。もしもブリード現象の兆候が見られた場合は、速やかに修繕を行いましょう。
ブリード現象が起きるとどうなる?
1.コーキングの劣化によって建物の「損傷リスク」が高まる
ブリード現象が起こると、コーキング剤から可塑剤が染み出し、コーキング自体の性質が変化してしまいます。
本来、コーキングは外壁と外壁を柔軟につなぎ、建物の振動や温度変化に対応する役割を担っていますが、ブリード現象によって可塑剤が失われることで、コーキングの弾力性が低下し、十分な機能を発揮できなくなるのです。
その結果、建物の耐久性が損なわれ、雨風の浸入や地震時の損傷リスクが高まります。
2.塗料・外壁の寿命が短くなってしまう(耐用年数の低下)
コーキングから染み出した可塑剤は、塗料にも悪影響を及ぼします。
可塑剤と塗料が反応することで、塗膜が変性し、本来の耐久性や防水性が失われてしまいます。一般的に、外壁塗装の耐用年数は10年程度とされていますが、ブリード現象が発生すると、わずか1〜2年で塗り直しが必要になります。
せっかく高品質の塗料を使用しても、ブリード現象によってその効果が無駄になってしまうのです。
3.変色によって外観のデザイン性が下がることも…
ブリード現象が起こると、コーキング部分が黒ずんだり、グレーに変色したりします。
特に、白やベージュなどの明るい色の外壁では、変色が目立ち、建物の美観を大きく損ねてしまいます。ブラック系の外壁でも、ブリード現象によって色ムラが生じ、意図しない印象を与えてしまうのです。
せっかく美しく仕上げた外壁が、短期間で見苦しくなってしまうのは非常に残念です。
ブリード現象を予防する方法
1. ノンブリードタイプのコーキング剤を使用する
ブリード現象を予防する最も効果的な方法は、ノンブリードタイプのコーキング剤を使用することです。
ノンブリードタイプのコーキング剤は、ブリード現象の原因となる可塑剤を含んでいないため、塗装との相性が良く、長期的な耐久性が期待できます。
新築時や外壁のメンテナンス時に、これらのノンブリードタイプのコーキング剤を使用することで、ブリード現象を長期的に防ぐことができるでしょう。
2. 可塑剤と塗料の反応を防ぐ専用のプライマーを塗布する
既存のコーキングを撤去せずに外壁を再塗装する場合、ブリード現象を防止するために専用のプライマーを使用することが有効です。
「逆プライマー」や「ブリードオフプライマー」と呼ばれるこれらのプライマーは、コーキングから染み出た可塑剤が塗料と反応するのを防ぎ、ブリード現象を抑制することができます。特に、シリコン系のコーキング剤は、ブリード現象が起きやすいことで知られていますので、既存のコーキングの種類が不明な場合や、シリコン系のコーキングが使用されている可能性がある場合は、専用プライマーの使用を検討しましょう。
プライマーを塗布することで、既存のコーキングを残したまま、好みの色に外壁を塗装することができます。
3. 古いコーキングの除去・コーキング剤を打ち直す
長期間経過し、劣化症状がみられるコーキングはブリード現象のリスクが高まるため、古いコーキングを完全に除去し、新しいノンブリードタイプのコーキング剤を打ち直しましょう。
外壁の塗装工事やコーキング工事のタイミングで、施工業者とノンブリードタイプのコーキング剤や可塑剤移行防止プライマーの使用について相談することで、ブリード現象に対して適切な対策を講じることができるのです。
【まとめ】ブリード現象を見つけたら、コーキング剤の打ち直しも視野に!
本記事で紹介した通り、ブリード現象を防ぐためには「ノンブリードタイプのコーキング剤」での施工が効果的ですが、万一ブリード現象を見つけた場合は、劣化が広がらないためにも、古いコーキング剤の除去・打ち直しも視野に入れましょう。
当社では職人歴【20年以上】の経験と知識をもとに、コーキング剤の劣化具合の判断・打ち直しのご案内を行っています。
また相談をすると「軽微なものでも塗装営業をされそう…」と思われるかもしれませんが、私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
放置し続けて手遅れになってしまわぬよう、ご自宅の外壁メンテナンス(塗装・塗り替え)ならお気軽にご相談ください!
2024.01.26
雨漏りの原因に!外壁のクラック(ヒビ割れ)の危険性、修繕依頼の方法を解説!
ご自宅の外壁について「外壁にヒビ割れが見られるようになった…」というお悩みをよくいただきます。
この外壁に発生するヒビ割れを「クラック」といい、そのまま放置を続けると、さらに亀裂が広がり、そこから雨漏りやサビの侵食は始まってしまい、最悪のケースではご自宅の寿命を縮めてしまう恐れがあります。
ではご自宅のクラックを見つけたら、どのように対処すべきなのでしょうか?
本記事では、そもそもクラックとは何か、放置するとどうなってしまうのか、対策はあるのかについて詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
そもそも「クラック」とは?
外壁に発生するヒビ割れのことを一般的に「クラック」と呼びます。クラックとは英語で「裂け目、割れ目」を意味し、建築分野でよく使用される用語です。
クラックは外壁だけでなく、内壁や建物の基礎部分にも見られる現象で、主にモルタルやコンクリートの乾燥に伴う収縮によって生じます。これらの材料は乾燥する際に収縮する性質を持っているため、素材が収縮した結果、建材表面にクラックが発生してしまうのです。
クラックの種類は?
クラックというのは、その「進行度合い」によって種類分けされいます。ここからはクラックの種類(進行度合い)について詳しく解説していきます!
①:ヘアークラック
外壁の表面に生じる小さなひび割れを「ヘアークラック」といいます。これは髪の毛ほどの細さを持つ、幅※0.3ミリメートル以下、深さ4ミリメートル以下の小さなクラックであることが由来です。
ヘアークラックはモルタル製の外壁はもちろん、窯業系サイディングやコンクリート製の外壁にも見られます。ヘアークラックは外壁の表層部分に限局しており、建物の柱やコンクリート内部の鉄筋にすぐに影響を与えるものではありません。
そのため緊急に対処する必要はありませんが、外壁塗装で簡単に改善できるため、できるだけ早めの対応が望ましいです。
※目安:「シャープペンの芯」程度の細さ
②:構造クラック
構造クラックとは、建物の構造に影響を与える可能性があるため、迅速な対応が必要です。特に幅が0.3ミリメートルを超える場合、「外壁材の内部」からクラックが発生していることが多く、建物の強度に関わる問題として至急補修を行う必要があります。
構造クラックはヘアークラックなどの細かいひび割れとは異なり、建物の強度の低下や、雨水が浸入して外壁が劣化したり、さらには腐食の原因にもなり得るため、早急に専門の業者による点検とメンテナンスを行うことが重要です。
③:開口クラック
建物の外壁におけるヒビ割れの中でも、特に窓などの開口部近くで見られるものを「開口クラック」と言います。このタイプのクラックは、建物が受けるストレスや変形によって引き起こされることが多く、ヒビは斜めに走ることが一般的です。
開口クラックは外壁よりも若干突出しており、雨水がこの部分を通過することが多いため特に雨漏りの原因隣安いです。その結果、ヒビから雨水が内部に浸透し、雨漏りの原因になることがあります。このため、開口部近くのクラックも迅速な対応が必要なのです。
クラックが起こる4つの要因
ここまでクラックの種類について詳しく解説しましたが、そもそもクラックはなぜ起こってしまうのでしょうか?以下にて詳しく解説していきます。
経年劣化によるクラック発生
クラックが起こる最も一般的なのが「経年劣化」です。
外壁材、例えばサイディングボードやタイルの継ぎ目に使われる目地材(コーキングやシーリング材)は、紫外線に長期間晒されることで次第に弾力性を失い、劣化していきます。これにより、目地材が機能しなくなり、クラックが発生することがあります。
ただし、サイディング材自体が劣化してクラックが生じることは稀です。
また、サイディングボードを固定している釘の取り付け方法に不具合がある場合も、クラック発生の要因となります。外壁に使用される塗料も、紫外線の影響を受けて劣化し、それがクラックに繋がるのです。これらの要因を適切に管理し、適切なメンテナンスを行うことが、外壁の長持ちには不可欠と言えるでしょう。
外壁の乾燥によるクラック発生
材料の乾燥によってもクラックが発生します。特に、モルタルやコンクリートのような水分を含む建材は、乾燥によりクラックが生じやすい傾向にあります。
特に直射日光があたりやすい箇所では乾燥が早く進む傾向にありますので、クラックが発生したら、早急に塗装などの対応を行ってください。
地震などの揺れによるクラック発生
地震などの揺れによってもクラックが発生します。乾燥などとは異なり、そもそも建物に力が加わることで、外壁を構成するコンクリート、モルタル、タイルなどがその圧力に耐えられなくなりクラックが起こってしまうのです。
特にサイディングボードやタイルの継ぎ目の部分は、このような揺れに対して特に脆弱なため、ここからクラックが発生しやすい傾向にあります。
材料の馴染みが悪い
モルタルの塗り重ねが行われる際、既に乾燥した部分に新たに塗ると、材料同士が適切に結合せず、クラックが生じやすくなります。また、相性の悪い材料の組み合わせ、例えば塩化ビニール系の素材とモルタルを使用すると、これもクラックの原因となりえます。
雨漏りの原因に!クラック放置によって起こるリスク
細かなクラックは見過ごされがちですが、これらを放置するとご自宅の健康状態に悪影響を及ぼします。まずクラックを放置すると、そこから雨水が侵入し、家の構造的強度に影響を与えてしまいます。
また雨漏りが発生すると、以下のようなリスクも増えてしまうのです。
外壁の内部に湿気が増え、シロアリが発生してしまう。
湿気のために外壁内部が劣化し、家全体の強度が低下する。
強度低下により、地震時の崩壊リスクが高まる。
雨漏りにより、室内の壁や天井にシミが発生する。
外壁材の落下リスクが生じる。
特に注意すべきは、クラックから雨水がコンクリート内部に浸透し、鉄筋の錆を引き起こすことです。この錆は、構造に直接影響を及ぼす可能性がありますし、基礎の強度が低下してしまう恐れさえあるのです。
外壁サビが引き起こすリスクについては、下記記事でも詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください。
クラックを見つけた際の対処法は?
当然ですが、外壁のクラックを発見した際の対処法は重要です。ここからは、クラックを見つけた際の対処法について、
自分で修繕する方法
業者に依頼する方法
の2つに分けて、詳しく解説していきます!
自分で修繕する方法
まず、自分でできる対処法についてです。ヘアークラックなどの小さなものであれば、専用のシーラントや補修材を使用して自分で応急処置することが可能です。市販されている外壁用の補修キットを利用し、クラックの幅や深さに応じて適切な材料を塗り込みます。
また作業はあらかじめクラックの部分を清掃してから行うようにしましょう。
業者に依頼する方法
先に解説したような「構造クラック」や各所にクラックが発生しているとき、またご自身では判断がつかない場合は、まずは塗装業者などの専門業者に調査を依頼してください。
塗装業者に依頼する場合、まずはクラックの状態を詳細に診断します。クラックが浅い場合、深い場合、または構造的な問題がある場合で、処置方法は異なります。
浅いクラックの場合
浅いクラックの場合は、まずクラックの部分をきれいに掃除し、不純物を取り除きます。その後、適切なシーラント材を用いてクラックを埋め、外壁の保護層を再構築します。
この処理ではクラックからの水の侵入を防ぎ、さらなるクラック発生・損傷を防止します。
深いクラックと診断した場合
深いクラックや構造的な問題がある場合は、クラックの原因を特定し、必要に応じて補強工事や構造的な修正を行います。
たとえば補強材の挿入や、外壁全体の強化などを踏まえた修繕を行い、最終的に外壁を再塗装します。これにより、修繕箇所を目立たなくし、外壁全体の美観と耐久性を向上させます。
再塗装というのは、ただ外観を整えるだけでなく、外壁を気候条件から守る重要な役割も果たします。つまり単にクラックを修繕するだけでなく、建物の構造的な安全性を保ち、将来的な損傷を防ぐために重要な作業というわけですね。
外壁のクラック(ヒビ割れ)を見つけた際には、ご自身で迷わず、まずは塗装業者に確認依頼をするようにしましょう。
外壁のクラックに関するよくある質問
Q: 外壁にクラックが見つかった場合、すぐに修理する必要がありますか?
A: ヒビ割れの大きさや深さによります。細かいヘアクラックであれば、すぐに大きな問題になることは少ないですが、ヒビが広がっている、深い、または建物の構造に影響を与えている可能性がある場合は、早急に専門家に相談することをお勧めします。
Q: 外壁クラックの原因は何ですか?
A: 主な原因には、建物の自然な沈下、温度変化による材料の収縮・膨張、建築材料の劣化、構造上の問題、地震や外部からの衝撃などがあります。
Q: クラックを自分で修理できますか?
A: 小さなヒビ割れであれば、適切な材料と手順を用いて修理することが可能です。しかし、大きなヒビや構造的な問題が疑われる場合は、専門家に依頼することが安全です。
Q: クラックを防ぐためにはどうすればいいですか?
A: 定期的な外壁の点検とメンテナンスが重要です。建物の沈下や材料の劣化を早期に発見し対処することで、大きなヒビ割れを防ぐことができます。
Q: どのようなクラックが危険ですか?
A: 構造的な要素に影響を与える大きなクラック、急速に広がるクラック、ドアや窓の周囲に発生するクラックは、建物の安全に関わる可能性があります。
本記事でも解説した通り、クラックは経年劣化や乾燥などによって簡単に発生してしまう反面、放置しておくと美観だけでなく、お家そのものの機能低下に大きく関わってきてしまいます。
もちろん軽微なものであればご自身で対応できることもありますが、後になって「補修が不十分だった…」となってしまわないよう、クラックを見つけたら、まずはお近くの塗装業者に確認を依頼するようにしてください。
当社では、職人歴【20年以上】の経験と知識をもとに、ご自宅のクラック状況をご報告します。
相談をすると「軽微なものでも塗装営業をされそう…」と思われるかもしれませんが、私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
放置し続けて手遅れになってしまわぬよう、クラックをはじめ外壁のヒビ割れを見つけたら、まずはお気軽にご相談ください!
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2024.01.24
ヒビ割れの原因に!外壁サビ(錆)放置のリスク・落とし方までプロが解説!
ご自宅の外壁にサビを見つけた際、どう対処していいかわからず「とりあえず擦って落とす」という処置を行う方も多いと思います。
もちろん軽微なサビであればそれでOKなのですが、サビというのは外壁表面だけでなく、実は「建物内部」まで浸透して、徐々に建材を蝕んでしまっているケースも多くあるのです。
そこで本記事では、ご自宅の外壁にサビを見つけた場合の対処法から「放置しておくとどうなってしまうのか?」まで、プロの知見を踏まえて詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
外壁サビが発生する『4つ』の原因
そもそもなぜ外壁にサビが発生してしまうのでしょうか?外壁のサビは以下の4つが主な原因となります。
「もらいサビ」により、外壁にサビが付着する
外壁に付着した水分が、サビの範囲を拡大させる
クラック(ヒビ割れ)放置による、建物内部のサビ発生
業者の「手抜き工事」による、施工後のサビ発生
それでは、それぞれ詳しく解説していきましょう!
「もらいサビ」により、外壁にサビが付着する
サビが外壁に直接触れたり、近くにある金属製品にサビが発生し、それが外壁に付着してしまう現象を「もらいサビ」といいます。もらいサビは金属製の外壁材に限らず、窯業系サイディングやモルタルなど、直接サビづらい材質にも発生してしまいます。
例えば金属製の雨どいや、傘立て、自転車などのサビびやすいものが外壁近くにあると、そこからもらいサビをしてしまう恐れがあるため注意が必要です。
外壁に付着した水分が、サビの範囲を拡大させる
外壁は雨水や湿気などの外的水分の影響を受けやすいため、サビの発生している部分にこれらの水分が付着すると、サビが水と共に流れ、サビの範囲がさらに拡大してしまいます。(水が垂れたように拡大することから「サビ汁」と表現したりします)
特に雨や湿気の多い時期(梅雨や秋など)にこの現象が発生しやすいため、定期的な外壁メンテナンスを行わないと、乾燥するシーズンになった途端に大きなサビとして現れてしまう恐れがあります。
クラック(ヒビ割れ)放置による、建物内部のサビ発生
外壁のクラック(ひび割れ)を放置しておくと、そこから建物内部に水分が侵入し、構造そのものにサビが付着してしまう恐れがあります。建物内部によく使われる「ラス鋼」のような金属構造はもちろん、木材も水分の影響で腐敗しやすいため、サビやカビが発生しやすく、後々お住まいの耐久性そのものが著しく低下してしまう恐れがあるのです。
また内部に発生してしまったサビは、目視では侵食状況がわかりづらいため、外壁にクラックを見つけたらすぐに補修することを推奨しています。
業者の「手抜き工事」による、施工後のサビ発生
外壁に「防水性」を与えるためにも、カビ対策には外壁塗装を行うことが一般的なのですが、「塗装直後にもかかわらず、サビが発生する…」といったケースも稀にあります。
このような場合、「不十分な下地処理」や「塗り回数が少ない」などの業者による手抜き工事が原因で、防サビ効果を十分に発揮できていない可能性があります。
万が一このような状況になってしまった場合は、まずは依頼元の塗装業者に相談し、それでも対応してくれない場合には、より信頼できる塗装業者に、まずは無料相談してみるのが良いでしょう。
このサビがあったら要注意!今すぐ確認すべき「サビの種類」について
サビは徐々に進行するため、軽微なサビであれば「汚れなのか、サビなのか?」わかりづらいものです。「小さなサビが発生してしまった」と思っているだけで、実はいたる所でサビが発生していた、というケースも…。
ここからは、業者目線から見る「このサビがあったら要注意!」というサビを2種類ご紹介しますので、ご自宅の外壁にこれらが付着していないか、ぜひ確認してください。
赤サビ
外壁・屋根で一番よく見られるのが「赤サビ」です。赤サビは鉄と酸素が反応して生じる「酸化鉄」であることが一般的で、一度発生してしまうと、そこからすぐに拡大してしまう傾向があります。
また外壁や屋根だけでなく、雨樋を支える金具や柱などにも遷移しやすいため、赤サビを見つけたら直ぐに対策を行うようにしましょう。
白サビ
「白サビ」とは、主に亜鉛やアルミニウムなどの非鉄金属の表面に発生するサビです。白サビも金属の表面に湿気が留まることで生じやすく、外壁に使われる金属材料、特にガルバリウム鋼板などの表面でよく見られます。
また白サビは「白っぽい粉状の腐食物」として現れますが、赤サビと比べて外壁色に同化しやすく、見つけづらいので注意が必要です。
外観色がうっすら霞んできた
外壁が粉っぽい(触ると指に粉がつく)
などの症状が現れはじめたら、サビ対策を行うようにしてください。
サビをそのまま放置するとどうなるの?
サビの範囲が拡大してしまう
先にも触れましたが、サビは拡大します。特に外壁・屋根などにできたサビは雨風の影響を受けやすく、放っておくと劣化箇所が広がるため、本来であれば簡単なメンテナンスで取り除けたものも、ゆくゆくは業者を呼んでの大規模修繕を行わなければなりません。
となれば当然、修理費用も増大してしまいますし、外壁の完全な交換が必要になることもあります。これらの理由からも、外壁のサビは早期に対処し、建物を保護することが重要です。特に金属部分が多用されている建物では、定期的なメンテナンスと早期対応を行うことが大切なのです。
構造そのものが劣化し「補修不可」になるケースも…
サビはご自宅の「素材そのものの腐食」を引き起こします。
たとえば外壁によく使われている金属部分がサビびてしまうと、その部分の強度が低下し、最終的にはご自宅全体が構造的に弱くなってしまいます。
「小さなサビくらい…」と放っておくと、最終的には家全体が脆くなり、補修ができなくなってしまう恐れすらあるのです。
サビが進行している場合には、早めに信頼できる業者に相談するようにしましょう。
外壁のサビは自分で落としてもOK?
自分で治せる外壁のサビは通常、表面的なものや小規模なサビです。
たとえば、以下のような構造的な強度に影響を与えていないサビであれば、ご自身で対応いただいてOKです。
自分で落とせるサビとは?
比較的小さなサビ
小さな面積に限定されており、広範囲に広がっていない場合はご自身で対策いただくことができます。市販のサビ止め剤などを利用して、サビを落とすようにしてください。
内部まで侵入していないサビ
サビが「外壁の表面」にのみに限定されていて、建材内部まで侵入していない場合もご自身で対応いただいてOKです。「内部まで侵入しているか?」は簡単に判断することが難しい部分ですので、お困りの際は業者の無料相談などを利用して診断してもらうのも良いでしょう。
発生から間もないサビ
「最近サビが目立つようになった…」というケースでは、簡単に落とせる「軽微なサビ」に分類されることが一般的です。そのため、これ以上サビを進行させないためにも、市販のサビ止め剤を使用して対策いただくことが可能です。
プロに依頼した方がいいケースは?
プロに依頼した方がいいサビは、サビの進行が大きく進んでいるものです。また専用の洗剤を使用しても落ちないケースも、業者に依頼すべきサビです。以下にて具体的な例をご紹介します。
サビが広範囲に広がっている場合
サビは徐々に拡大していくものですので、広範囲にサビがある場合、既に発生してから時間が経っている可能性が高いです。進行したサビを無理やり自身でこすり取ってしまうと、外壁表面を痛めつけてしまう恐れがありますし、中にはご自宅の内部にまで浸透していることも考えられますので、まずは業者に診断してもらう必要があるのです。
サビが再発する場合
自分でメンテナンスしたのにサビが定期的に再発する場合は、一時的な解決策ではなく、より根本的な対策が必要です。
拭き取り、磨きなどのメンテナンスや市販のサビ止め剤による手入れの後にもサビが発生するようであれば、業者に依頼するようにしてください。
サビ止め工事の価格・施工費用は?
外壁のサビ止め塗装の施工費用は、家の大きさや使用する塗料の種類によって大きく異なりますが、基本的に以下のような費用になることが一般的です。
ご自宅の大きさ(坪数)
施工費用の目安
20坪
50〜70万円
30坪
60〜80万円
40坪
80〜120万円
もちろん業者の料金形態によっても多少前後する可能性がありますので、詳しくは依頼する施工業者に見積もり申請するようにしましょう。
末長く美しいご自宅を保つために、外壁サビについてもご相談ください!
本記事でも紹介した通り、外壁サビはメンテナンスや塗装によって簡単に防止できますが、進行すると「外壁そのものの張り替え」が必要になったりと、単にメンテナンスするだけでは済まなくなってしまいます。
そのため外壁サビを見つけたら、いち早く業者に相談することがベストですが、どうしても相談すると「ぜひ塗装しましょう!」と営業されそう…、と相談できずにいる方も多いかと思います。
私たち馬渕塗工は上記のような”営業診断”は一切しません。お客様のご自宅を丁寧に診断し、やるべきならやる、やらなくてもよければ「経過見でOK」としっかりお伝えしておりますのでご安心ください。
放置し続けて手遅れになってしまわぬよう、外壁サビを見つけたら、まずはお気軽にご相談ください!
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